お知らせ

若い林業家の志 植林で災害防止!

2021.09.15

昨日のニュース報道で植林をビジネスとして実践している若い起業家を取りあげていました。

「死者・行方不明者が88人に上った紀伊半島豪雨から10年。和歌山県で土砂災害を防ぐことを目標にするベンチャー企業が誕生。手掛けるのは山に木を植える植林。奥川季花社長は、植林で利益を出す仕組みを作ろうと起業。理念に共感してもらった客に観葉植物として木の苗と鉢のセットを販売。2年間育ててもらい、大きくなった苗を会社が引き取って植林。山を管理する際に出た間伐材を加工し、購入者に還元する計画。自身が和歌山の豪雨災害で仲間を失なったことが起業の動機だそうです。」(内容概略)

誰もが思いつきそうですが、世の中に訴え、実践していることが素晴らしいことだと感じます。私もドングリ(クヌギ、コナラ)を鉢植えし育てていますが、個人では植林の範囲も限られ、世の中を動かすことは難しいです。この方は災害を間近で体験され、大切な人も失うという、とてつもない悲しみに遭遇していることも大きな原動力になっているとは言え、志を持った素晴らしい実践者だと思います。このような志を持った人々がいる以上、日本、世界はまだまだ生き残れるのではないかと期待します。環境の事を思い実際に行動に移すことは、個人では、「ごみはゴミ箱へ捨てる、素材の再利用、食品ロスを減らす・・・」、企業レベルでは、「脱炭素、自然エネルギーの利用、有機農業の普及、林業の復興、耕作放棄地の管理運営・・・」数え上げればたくさんあると思います。そのどれか一つでも一人ひとりが心掛け、小さな実践を続けていけば大きな力となるはずです。全国を回り苗木を預け、仕事を生み出し自然環境を保持していく、この素晴らしい着想と取組に大きな拍手を送りたいと思います。

カテゴリ:災害と自然復興

自然、人間、対等、平等

2021.09.07

 おはようございます!植物の世界では稲の実りと並行し、他のイネ科植物も子孫繁栄のために花粉や綿毛を飛ばす季節です。これらの様々な生き物と共に生きていくために、免疫力を持つことで人間は生き延びてきました。母親の免疫保護から離れていく年齢では、この洗礼から逃れることはできません。人間のからだには元々癌細胞やウイルスも存在するそうですが、そのバランスによって良くも悪くも変化することが明らかになっています。悪玉と思われる細菌やウイルスも、実は均衡を保つことに貢献もしているのです。このバランスを崩さないように人間社会は考えていかなければなりません。過度な除菌による滅菌、食品添加物、農薬、品種改良等々、一見問題がなく人間生活を助けているように思われる知恵、物質も、その不自然さゆえに何らかの影響を人体に与えているのかもしれません。様々な自然界の脅威を抑え込んだり、快適に過ごすための知恵は必要です。しかし、根本的な 何か を変えていかなければ、人体に及ぼす悪影響はいたちごっこで根本的解決とは言えないと感じます。
 さて、オリンピック、パラリンピックは何とか無事に終えることが出来ました。感染症禍のさ中様々な問題があったにせよ、アスリート、ボランティアの皆様、大会運営に携わった多くの皆様の奮闘は、私たちに多くの勇気と感動、そして平等や対等の考え方について、あらためてたくさんの教示をもたらしたのではないでしょうか。障がいの有無にかかわらず、スポーツを通じ人間力の限界に挑む姿は、「競えども争わず」お互いの人間性を称えあう美しい姿の結集であったと振り返ります。
 人間同士の平等や対等、認め合う力は、意識していかなければ見失ってしまうことが多いと思います。世の中にはまだまだ貧困や虐待、紛争や殺りくが世界のどこかしこで発生しています。どの国においても理想の国家を作り上げるための努力は無くてはならないものですが、「競えども争わず」を大切にしていかなければ、人間の優越感という欲をもとにした人権侵害はなくならないでしょう。まして、人間の都合で破壊し続けてきた物言わぬ自然は、大きなしっぺ返しを人間界にもたらしているのです。根本的な変化は、自然の一部である人間が、多種多様な生き物間の存在やその居場所を、決して勝手に踏みにじらないための戒めを守り続ける他ないと考えるのです。そのためには、私も含め今無知であろうとも、知ろう、得ようと思う地道な毎日を忘れないようにしなければなりませんね!

カテゴリ:生き物と子ども

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