お知らせ

洗い物にチャレンジ!

2023.08.30



今日はまたまた新たな素材の組み合わせが登場です!「洗う」 お水、食器、玩具、調理具、スポンジ、泡(手洗い石鹸)、この取り合わせは、毎日子どもたちもご両親の家事を見て学び、うまく自分の手で映し出せる動きだと思います。それにしても何という集中力でしょうか?お口をきりっと結び、やや尖らせ気味の真剣な表情を見ていると、とても嬉しくなってしまいます。一所懸命に片手で物(器、まな板、玩具)を洗っている姿は子ども心の直向きさを表しているようで・・・・。日頃部屋で使っている玩具だからこそ、「きれいにしましょうね」という願いの伝達が、子どもたちにしみ込むのかもしれませんね。石鹸はツルツルする、だからしっかり持っていないと器が滑ること、スポンジで泡立つこと等、様々な性質を感じ扱い方も自分で調整していきます。「じぶんでやってみたい」この気持ちこそ様々を会得していくために必要な意欲ですね。

集中した後は発散です!大胆に体を動かし思い切り力を燃焼させることを、子ども自身の身体と心が求めます。このような心の底から湧き上がってくる思いが大切です。「細かなことに集中する」と「思い切り走り、動き回り体を使い切る」は対照的な活動です。その両方があることで心は充たされていきます。人間はうまくできています。体は動かすためにあり、とまっている時間が長すぎると休息ではなくストレスへと姿は変わります。このことは「体を動かすこと=成長発達」である子どもにとっては特に重要です。年齢を経ていくと体は凝り固まり、固くなっていきます。節々が動きにくくなるのも、細胞そのものが入れ替わりができなくなっていくこともありますが、動かさないことが様々な体、脳細胞の機能低下も招いていることが科学的に分かっているようです。

子どもたちにとっては成長のため、親にとっては我が子の成長を見届けていくために、身体と心の健康は保っていかなければなりません。子どもたちが成長過程の中で力を持て余し、心のコントロールが制御不能になることは多々あります。大人は機体(子ども)を墜落だけはさせないように助けていくことが必要になります。管制塔はご両親であり、祖父母、保育教育者であり、地域の人々も時々航路照明を点灯させる役割を担う。このような家族、社会であることが子どもたちの健全な成長を支えていきます。

カテゴリ:卒園生・転園生の皆さんへ!

悪意の愚かさ

2023.08.30

老子と孔子
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おはようございます。
福島第一原発の処理水放出が始まりました。30年をかけて海洋放出することが決まっています。各国の反応は様々ですが、最大の海産物輸出相手の中国政府が、日本の魚介類を全面的に禁輸としたことが、大きな波紋を投げかけています。日本の漁業関係者の意見は次の通りです。【全漁連坂本会長は「処理水の海洋放出については依然として反対するという立場を堅持する。ただ、IAEA=国際原子力機関の報告書などによって、処理水の安全性について理解を深めてきた」と述べました。そのうえで、「しかしながら処理水がいったん放流されれば廃炉に向かって数十年の長きにわたって放流されることが懸念され、大変な不安、懸念を持っている。私たちの唯一の望みは平穏に漁業を続けていくことだ」と述べ、安全性への理解を深めてきたとしながらも放出には反対する立場を重ねて示しました。】長年にわたる安全を真に保障できるのか。未来に対する不安はとても大きいのです。
一方中国の人々は政府系メディアの誘導的報道で、一方的に「関連食品を口にしない」、「放出反対」の意見が圧倒しているように感じます。中国政府は台湾問題等をにらんだ、欧米諸国との確執をこの問題に投影させているようにも感じます。正確さを欠く情報操作は、心無い人々の悪意ある勢いに乗じ、SNS、スマートフォンで福島の飲食業者、電力販売店などに電話をし悪態をついています。中国人に限らずネット環境を使い、人道上許されることがないような悪意ある行為をする者は、残念ながら日本にもどこの国にもいます。傷口に塩を塗るような行為、言動はいずれ自らの身に返っていくことでしょう。それを教えてくれたのも中国の先達です。儒教や道教など今も日本人の土台を形作った思想を生んだ、「恕」の心を生んだ国、兄、隣人でもある中国の人々が本質を見失うことのないように願うばかりです。同時に世界に類を見ない礼節と道徳観を持っていた日本人が、心根を踏み違えることなく、また、子どもたちを育てることにおいて、誤った道を歩むことがないように精進する必要も感じます。行ってらっしゃい。

カテゴリ:文明社会

水の性質に触れる

2023.08.29

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なんか フワフワするね

水の性質を理解するには、様々な方法、環境を用意すること、そして保育士の働きかけがあってこそ有意義な空間と時間になります。大人は水が凍ったものが氷であることを概念で理解していますが、子どもたちにとってはさぞや不思議なものと感じているに違いありません。氷の入っていた箱から取り出せば、個々の氷がその形のまま飛び出してくる経験は、砂よりも氷の方が透明で分かりやすいかもしれません。しかし時間が経つことで角が取れ丸くなり、小さくなっていくのも「溶ける」という現象ですが、実物の変化を通して氷の性質を理解します。いずれ水と氷が実は同じものであることにも気づいていくことでしょう。

他にも水は物を濡らすことで、線や形も作り出します。しかしいずれ乾いて見えなくなります。また、水の最大の性質はどんなものにも対応できる柔軟さがあることです。器、ビニールにもためることができ量が多ければ重さも出てきます。さらにビニールであればクッションになることも可能です。そして、そんな様々な水のおもしろく、不思議な性質を感じさせていくには、物を用意することが必要です。どんな使い方をするのかも、ヒントとして目の前で見せていくことも大切な大人の働きかけなのです。

カテゴリ:卒園生・転園生の皆さんへ!

忘れない 学ぶ

2023.08.29

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サイパン島 バンザイクリフの美しい自然

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多くの日本人が自決した丘には慰霊碑が立ち並ぶ チョモロの人々にとっては聖なる海であるはず

おはようございます。朝夕の気温は低くなったとはいえ、日中は猛暑が続いています。引き続き熱中症には注意していきましょう。
8月の終わりに今一度太平洋戦争を振り返っておきたいと思います。軍人だけではなく日本人の過ちを真正面から見据えることで、子どもたちの未来に二度と起こすべきでない戦争を、心に留めておかなければなりません。
サイパン、テニアンは戦況が劣勢に変わった時「絶対国防圏」として日本が死守しようとした南太平洋の島々です。戦前は日本の貧しい農民が新天地として一家を挙げて移住し、サトウキビの栽培と製糖に従事しました。大東亜共栄圏という国策(資源確保)に煽られた国民は、中国大陸、東南アジア等方々に移住し、指導者は原住民を二等、三等人と差別し、日本の皇民化教育を強制しました。後にアメリカ軍が日本本土爆撃のためサイパン、テニアンに上陸したことで、日本兵は多くの民間人、原住民(チャモロ、カロリン人)をも巻き込み死者を出しました。戦陣訓「生きて虜囚(りょしゅう)の辱(はずかしめ)を受けず」を叩き込まれた日本兵は、住民にも日本軍への隷属を強制、この事実は沖縄等地上戦があった他の地域でも同様に行われたのです。「泣き声で位置を知られないため赤ん坊を家族に殺させる」、「手りゅう弾で自決する」、「住民の従軍(盾にされる)」このような同胞同士の悲惨な殺し合いまで招いたのです。重く口を閉ざした生存者は、自責の念と許されざる自己の行為を語ることができなかったのです。人間は殺戮の常態化、飢え、病などで究極な状況に追い込まれることで、人間性を失い信じられない行動を平気で行ってしまう本性があります。自己の心を保つために、人の生き死に対し無関心であろうと動きます。その様な状況を生んでしまってはならないのです。「最愛の子どもを自分の手で殺さなければならなかった思い」は想像を絶する悲しみだと思います。この事実をしっかりと受け止め、今の平和な生活が成り立っていることを決して忘れないためにも、夏が来るたびに思い出し学んでいかなければなりません。行ってらっしゃい。

カテゴリ:戦争

アナログの体験 幼いころの夢中の力

2023.08.26

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どんどん 干すのだ!

布を洗う、干すこの一連の動作の中にも、水の中で洗う、濯ぐ→絞る→伸ばす→物干しロープに偏りなく干す→たたく→洗濯ばさみで挟む→乾いたら取り込む→たたむ→タンスにしまう 現代はいくつかの動作が失われていますね。便利になることは良いのですが、物の性質を理解する機会を失っているということは確かです。

私が子どもの頃はさすがにタライに洗濯板という時代ではなくなっていましたが、脱水機はなく横に布を挟んで手回しすると二本のローラーで水は搾り取られるようになっていました。はさむ布が厚すぎると、すごい力が必要になったことを覚えています。子どもにとっては何でもはさみたくなり、葉っぱやら木を挟みどうなるだろうと興味津々!叱られたものです。

お家ではどなたが干していらっしゃいますか?乾燥機が役目を果たしていますか?今は文明の利器を使うことは全く問題ありませんが、「子どもたちが物事の本質、成り立ち、構造、摂理などを知る権利」は、保障すべきだと思います。アナログな世界にこそ、その宝物が潜んでいることは意識しておく必要があります。

中学校の理科の実験でアルコールランプが消えつつあるそうです。理由は「マッチを擦れない」、「家庭では自動着火がほとんど」等の理由だそうです。なおさら火薬の性質や発火の仕組みを知る機会もなくなりますね。いつぞや学校のBBQ大会で、消毒用アルコールを着火剤代わりに使用し、学生さんが亡くなった事件がありました。これなどは典型です。アルコールにも揮発性は様々あり、ガソリン、消毒用アルコールなどは非常に揮発性が高く着火すると危険が大きいのです。本質と原理を実際に扱うことで学んでいれば、このようなことは起こらなかったのではないでしょうか。

子どもたちは木綿のハンカチを広げようとする時、水気を含んでいるハンカチが引っ付くことを知ります。「なぜペタッとひっつくのかな」これが、ハンカチと水が同じ場所にあるとき起こる現象です。そのことはおもしろさもありますが、上手く伸ばせない困難や顔に被ると窒息の危険さえ生じるのです。しっかり洗わなければ汚れも匂いも取れません、絞らなければ乾きも遅いし、たたかなければ布はしわしわにもなります。自分の手足と頭を使い、失敗を繰り返しながら洗い、濯ぐ(すすぐ・ゆすぐ)ことが、本質や原理を理解するチャンスであり、繰り返し同じことを体験することで発見できる生活の知恵でもあるのです。この力をつければ、他のあらゆる場面で応用できる目線をも育っていくことでしょう。失敗しても良いのです。興味を持って取り組めるのは幼いうちだけです。徐々に便利さに迎合し受け止めていくのが大人ですから、「今」しっかりと体験してもらいたいと感じます。これこそ「生きる力」を育てるということです。

カテゴリ:卒園生・転園生の皆さんへ!

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