お知らせ

限界のない子どもの世界!

2024.04.29





子どもたちは毎日同じ環境で過ごしていくことで、自らの心を安心感で満たし、余裕の中で様々な玩具と自然環境に働きかけていくことの楽しさを味わい始めていきます。このような遊び方が見られるようになれば、子ども自身の判断、行動を私たちはむしろ学ぶ目線へと変えていくことができます。もちろん子どもの安全と健康は最優先ですが、発達といった観点では子どもの物や人への関わり方から学ぶべきことは非常に多いのです。「子どもに学ばせてもらっている」この気持ちを持つことが、子どもの力をさらに伸ばしていくヒントに気付けるようになります。

直観的に子どもは遊びの楽しさを味わえる場面や人を選んでいきます。大人がどのような環境ときっかけを与えられるかは、子どもにとって大きな魅力となっているはずです。その期待を大きく持てる対象に子どもは集まり、楽しさを積極的に味わいたいのです。この貪欲さに限りはありません。給食の時間が来ようが、誰が何をしようが自分の欲求を満たしきるまではその場を離れようとしません。考えてみると寝食を忘れてまで「あそび」に熱中できるのは、理性が十分に働かないこの時期にしか体験することができないとも言えます。限度はあります。しかしその限界をぎりぎりまで過ごすことでも子どもの力は伸びていきます。怪我と病気にだけは最低限の養護的視点を外すことはできませんが、「限界を見ない心持」にこそ、人間の発達の可能性が秘められていることも確かなことだと思います。

カテゴリ:発達

世界の指導者の行く末

2024.04.29

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日本の岸田総理、アメリカのバイデン大統領、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領、イスラエルのネタニヤフ首相、韓国のユン・ソンニョル大統領、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記等々、国内外で信頼が薄らいでいく世界の指導者像が浮き彫りになっているようです。強権によって民衆の声をかき消すか、言い訳でその場をやり過ごすか、権力保持のため戦争継続を続け強い政権を装うか、国民を騙し巧みな言動で洗脳するか、なんだか人間の諸悪の根源を見ているようで、末恐ろしくなってきます。
江戸の儒学者佐藤一斎【言志後録 国民の代表である君主、役人は、国民をないがしろにすることは許されません。「私(私心・不公平)」、「邪(不正)」、「蜀(いやしいこと・賄賂)」、「傲(おごり高ぶること・傲慢)」を犯すと災いを招き、「公(公平)」、「正(正義)」、「清(清廉潔白)」、「敬(己を慎み人を敬う)」を良く守れば過失を犯すことはない。】が著書で言う通りです。
人間は権威を得、豊になり、余裕ができることで必ず自分自身を見失うことや、人を見下す、自分が一番正しいといった「私」を人にも押し付ける心が芽生えてきます。自分自身を戒め、立場を弁え、人を思いやる心を忘れてはなりません。

カテゴリ:政治・国際状況

あおぞら子ども会マルシェ

2024.04.29

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保育園遊びコーナー(独楽、手まりつき、あやとり、手作りブーメラン・傘袋こいのぼり・パズル)と大縄跳びイベント 幼児さんから中学生までなんでも伝えます!

20日土曜日に名古屋西インター近くのパチンコ店(ラッキープラザ)駐車場で、子育て世代向けのマルシェが開催されました。私も保育園として出店し、様々な子どもたちと子育て奮闘中のお父さんお母さんと話をする機会を持つことができ、とても有意義な時間を過ごしました。
「マルシェ」はフランス語で「市場」を指す言葉です。「野菜や肉などの食べ物を売り買いする場」が元々の内容でしたが、日本では「市場」ではあるものの、様々な人々が触れ合える楽しい機会として、各地で催されています。私のブースは独楽、工作(今回は傘袋でこいのぼり、ブーメラン作り)、大縄跳びなどを行うことで水鉄砲(掌サイズ)、スーパーボール、ビー玉を一つ二つプレゼントしました。もちろん無料です。子どもたちは遊びを経験しながら、集中し遊ぶことでもらえる小さなプレゼントをとても喜んでくれます。
この機会の最大の利点は、大人が頑張っている姿、笑顔、知らない善良な人々との接点、「自らがルールに従い遊ぶ」を通して頑張ることで得られる代償(楽しさ、やりがい、充実感)を感じられることです。
子どもたちの日常は、ただでさえ「習い事」、「塾」、等で目的を限定しない関係性の中で過ごす機会が減っています。純粋な子どもたちの「あそび」、「大好きな仲間」、「未知のことへの期待感」を満たし、健全な心を育てていく安全、安心な場所としての意義は大きいのです。保護者の皆さんにとっても、子どもと一緒に過ごす時間、同じ市民が出店する安心感、お金も僅かで見守ることができる、楽しさ、開放感を味わえる空間としてとても良いと思います。来場者として楽しさと意義を味わい、出店者として繋がりの大切さを心に刻むことは、自らが動かなければ得られない充実感、人との出会い、感動です!
蟹江町内でも5月には①「にこにこママフェスタ(泉人で開催)」、②「藤丸団地お祭り」、「子育て支援施設開催行事」など気楽に参加できる機会も増えていますので、ぜひお出かけください(①、②は本園も参加)。

カテゴリ:行事

「こうでなければ」からの脱出!

2024.04.29

「みざる きかざる いわざる」
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日光東照宮

「子どもは大人の言うことは聞いてないが、するとおりに行う」児童精神科医「佐々木正美さん」の言葉です。表題の「こうでなければ・・・」では日常茶飯事に大人から子どもたちに降り注がれる言葉として、「またか・・」といった思いが強いように感じます。
大人は自らが生きてきた証、信念を「こうでなければ・・・」といった思いで子どもに押し付けがちです。しかし言うほどに子どもは押し黙り、また同じことを行い叱られる、つまりは聞いていないのです。大人の権威や恐怖からは「とりあえずは黙っていよう、しばらくすれば治まる」といった危機回避手段のみが発動しているのかもしれません。力で抑え込んでも結局は子どもの理解、行動の更新は期待できないということなのです。
ではどうすればよいのでしょうか?子どもには「理論よりもルール(義務・禁止・許可)」がすっきりと頭に入ります(哲学する赤ちゃん-アンソン・ゴプニック 亜紀書房)。この基本を押さえておき、くどくどと何度も制止する、理屈を導き出そうとする、理由を話すを繰り返すのではなく、シンプルに説明すべきです。「だから言ったでしょう」、「何度言わせるの」等の言葉がついつい出てきてしまうのも、「説明したのになぜ分からないのか?」といった「こうでなければ・・・」に基づいています。
もう一つは子どもや多様性を持った人々の「生きづらさ」があるならば、その要因を取り除いていくということです。「思いを受け止められていない」、「否定されている」、「もっともっととせかされる」、「親の言うことに子どもを載せようとしている」等の一方通行のコミュニケーシンでは子どもは納得できません。やはり「自分の言うことを聴いてもらっている、受け止めてもらっている」ことを感じていてこそ、「聞く耳」を持つことができます。

カテゴリ:子育て

明石市の挑戦

2024.04.21

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おはようございます。
兵庫県明石市は人口30万6千人程の中核都市(丁度春日井市と同じくらい)です。蟹江町の約10倍の人口が居住し、子育て支援行政が自治体の中では進んでいます。子育てしやすい場所として移住をアピールもしています。大学時代、私は西明石に住んでおりました。保育の道を歩み始めたきっかけ(当時は男性保育士は稀で、市を訪ねたところ保育園の見学をすぐに手配してくれました)もこの地からご縁をいただき今を迎えております。
産前から子育て期間に関する相談や「離婚後の養育(中日新聞)」、「おむつの宅配で孤育てを防ぐ(日経新聞)」など子育てについて先駆的な取り組みも行っています。前者については民間の問題という風潮の中、公が介入し養育費、面会交流などを積極的に取決め、親の離婚後も経済的貧困や安心して両親の元で安心して成長していけるような道筋を制度化し、見守り体制も整えています。親権の在り方で合意が見られないときも、子どもの声を家庭裁判所に届ける「子どもの手続代理人」という制度も設けていますが、中々普及が進んでいないのも現実問題であるようです。一方後者は生後3ケ月から満1歳までの期間、3,000円/月相当分の育児商品を無償で受け取ることができる制度で、「弧育て」とならないように支援していくことを目的としています。親が行政から監視されていると感じないように、さりげない気遣いの元進められている支援です。
先駆的支援制度は今後も加速度的に進んでいく少子化に対する気の長い支援です。人間が脳を大きくし知能を発達させる手段を選択したのは、元々協同で子育てをすることで、よりたくさんの子どもを育て人類を繁栄させていくためです。現代社会が親だけの育児となった時、とても大きな負担が発生することは進化の過程で明らかなことです。どうやって親以外の養育支援体制を現実化していくかが急がれます。

カテゴリ:子育て

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