お知らせ

対等、同等、共存

2021.08.19

人間は目に見えるような弊害がないと、深刻にとらえたり、中々動こうとはしません。今日も「手ぶら登園」を勧める業者から朝一番に営業の電話がありました。「紙オムツも数を気にせずどんどん使ってもらえます。」この言葉に非常に危うさを感じました。大量消費社会が私たちの住環境や意識に何をもたらしているか。これは既に目に見える環境変化、人間の思考の無秩序性を見渡せば一目瞭然です。また、すべての番組がオリンピック一色になった日々に比べ、パラリンピックの放映はなんと少ないことでしょうか。放映権に左右される姿勢を疑問なく日常にさらけ出していることに疑問を感じます。パラの語源はギリシャ語の「並んで立つ、共存、対等、同等」という意味だそうです。「パラリンピックを誰もが楽しめるスポーツとしてとらえる、障がい者に対する既定や見方を変える。」が前提だといわれていますが、SGDSや様々な人権がうたわれている今だからこそ、民間企業にも働きかけが必要ではないでしょうか。オムツの問題も子育てや育児に対する姿勢を「物で解決できる」、テレビ放送も「スポンサーがつかないから放送しない」等、地球や人権に優しいとは言えない理念の無い実態がまかり通っています。私はスポーツで自分の限界まで頑張る人の姿をたくさん視たいです。紙おむつは最小限の使用に心がけ、ゴミを少なくしたいです。民意は一国民が作るものでもありますが、企業のトップが方向性を決めていることも事実です。縄文期から共生、共同を伝統として根付かせてきた日本人として、今こそ「私」から離れた思想を発信する好機が、このパラリンピックでもあると思うのですが?

カテゴリ:パラリンピック

太平洋戦争が終わった日

2021.08.15

 今日は中国戦線、南方戦線、本土唯一の地上戦があった沖縄戦、広島原爆、長崎原爆を経て、大勢の人命が失われ戦いの終わった8月15日です。今ある日本の平和のために落命された皆様に感謝するほかありません。
 この戦争には様々な呼称があります。大東亜戦争(日本の戦時下での呼称)、日中戦争、第二次大戦、立場や含まれる国の数により呼称は様々です。もちろん亡くなったのは日本人ばかりではありません。どうしてこのような事態になってしまったのか。その場にいた人間の心や組織の状態を紐解いていかなければなりません。軍人、政治家ばかりではなく、世論を後押しした国民の意識もあったことを、痛切に反省する必要もあります。戦争は終わったけれども生き残った人々の心の中は、いまだ戦争は終わっていないのです。
 人間の個人思想は様々な情報によって左右されます。国家権力に自由を奪われ、統制が行われていた時代においては、間違った考えが世論になってしまうことも当然ありました。しかし現代は思想を見聞きし、自己選択が可能な時代のはずです。国家権力も普通選挙等で監視することが可能です。戦前戦中の宰相であった犬養毅(5.15事件で暗殺)は、普通選挙法を成立させ、命を懸け戦争を回避しようと働きかけ、国民がその判断をできる環境を用意してくれました。大いに先人に感謝するとともに制度を守っていかなければならないと思います。
 さて、今を生きる私たちは今を真剣に考えることができる環境を用意しているでしょうか?様々な思想に触れていくことも、二度と悲惨を起こさない責任を作っていく大きな力となります。スマートフォンやネット環境で、好きな情報だけを選択できる今の時代にこそ、新聞、ニュース、過去現在の思想家の書物にも触れていかなければ、個人の考え方は限りなく偏っていくと危惧します。一部メディア、国家は自国や世界情勢について事実を隠したり、自分に都合の良い考えにすり替えてしまっています。それを見抜き、正しさを見据える力を持たないといけません。終戦の日は毎年訪れます。そのたびに特攻、空襲、原子爆弾の話は特集されます。その体験を語り、報道される真実から私たちは国のあり方や国民としての責任について、ほんの少しでも考えを深められるように努力していくことを忘れてはならないと思います。

カテゴリ:戦争

長崎に原爆が投下された日です。

2021.08.09

おはようございます。今日は長崎に原子爆弾が投下された日です。日本列島の最西端に近い長崎は、異国情緒あふれるとても素敵な街です。幕末には坂本龍馬が、亀山社中(後の海援隊)という会社組織に近い団体を設立した先進的な地域でもあります。数年前にこの地を訪れましたが、長崎原爆資料館を訪れることを優先できなかったことに今も悔いを感じています。長崎は当時のアメリカ軍にとっては第二目標でした。小倉が第一目標だったのですが、天候不順で第二目標の長崎に投下された事実があります。HPなどを見るとその詳細について記載があります。私が最初に思いを持ったのは、福山雅治が歌った「クスノキ」でした。この地に生まれ育った魂は一部が燃えつくされても決して朽ちない。そんな尊厳を伝えています。世の中に訴える力を持った人はそれなりに、被爆者の立場になってしまった人も、それぞれが長崎を懸命に伝えようとしています。自力ではできない人々は支援者が引き出す努力をしています。知らないことはある意味罪なことです。新聞で名古屋へ引っ越した若い方が、8月6日にサイレンが鳴らないことに不思議を感じ、知ってもらう努力を始めたお話が掲載されていました。オバマ大統領、ローマ教皇フランシスコ訪問、対極にあるのは核拡散防止条約に批准しない日本、オリンピックで6日の黙祷を許可しなかった組織委員会、原子力発電の継続です。これらの矛盾をどのように捉えたらよいのでしょうか?理解しよう、広げたいという思いは国策にはならないのでしょうか?どんな理由があるにせよ断固として、最終破壊兵器はこの世からなくさなければならないし、現状で最終処分が不可能な核を使用した文明の維持は、一時停止しなければならないと考えます。人間は間違いを犯します。それは単純な操作ミス、悪意を持った者のボタン操作によって簡単に起こり得ることである怖さを、見つめなおさなければならないことです。

カテゴリ:戦争

広島原爆の日

2021.08.06

おはようございます。今日は広島に原爆が投下された日です。たくさんの方が爆弾のため命を亡くしました。戦争を体験された人々は高齢となり、その悲惨を語る方も少なくなってきましたが、だからこそ忘れず考えていくことは平和な世界に生きることを許された者の使命だと考えます。広島平和記念資料館には数年前に訪れ、伝えられる悲惨な映像や遺品に込められた家族の思いに衝撃を受けました。戦争の惨さや人間の犯す過ちを直視することは、二度と同じことを繰り返してはならないという人間社会への戒めを強くしてくれます。亡くなった皆様ひとり一人の生きた証は、当地に行かなくても容易に得られる世の中です。原爆詩集、原爆体験記等出版物もたくさんあります。また、「はだしのゲン」などアニメでも見ることは可能です。どうぞこの日だけは広島に思いを寄せ、戦争を考える日であってほしいと願っています。一人一人の国民が戦争について見聞きすることが、人間同士の組織的殺し合いを否定し、和をもって理解しあう努力をやめない人の心を育んでいくことと信じます。戦争を知らない私たちも伝えられることを発信していくことが必要だと思います!

カテゴリ:戦争

- CafeLog -