オリンピック 日本選手の活躍
2024.08.05
おはようございます。
パリオリンピックが開幕しました。初めてのセーヌ川での船による参加国紹介、フランス革命、聖火台の斬新な表現、開催前にTGVのトラブルはありましたが、無事開催され何よりだと思います。フランス語に「セラヴィ」という言葉があるそうです(7.28中日春秋)。「これも人生」、「人生バンザイ」など良い時も悪い時も使われます。コラムにもありましたが、警備、選手、国民の安全が脅かされないことが優先されなければならないと思います。期間中争いや事故がありませんように願うばかりです。
さて日本もスポーツでは様々な競技において、世界と渡り合えるようになってきました。サッカー、バスケット、バレーボール、ハンドボールなど発祥が海外のチーム競技についても良い成績を残せることは喜ばしいことです。開会2日目?の柔道角田選手の「ともえなげ」、すごかったですね!お家芸でもある柔道は世界各国に伝わり、競技人口も多く今では誰もが知っているスポーツです。ただ日本人であっても「礼」の意味をしっかりと実践できている選手がいない中、角田選手は試合後も決して勝利の喜びを相手の目前で表す(笑顔やガッツポーズ)ことはありませんでした。聞けば何度も柔道を止めたいと思ったときもあったそうです。苦しみがあったからこそ相手の心への思いやりは形を成すと納得です。敗者に対する究極の思いやり、「日本人の心」を世界の場で伝えた角田選手は、本当の意味で金メダリストにふさわしい人格者だと感じました。
カテゴリ:スポーツ
オリンピック選手の苦悩
2024.07.28
おはようございます。
政治家の不祥事は慣れてしまうほど、毎日のように報道され呆れてしまいますが、スポーツ選手については何とも言えず考えさせられます。
喫煙、飲酒によってパリオリンピック代表を辞退した体操女子キャプテン、19歳、日本チャンピオン、様々なプレッシャーを背負いオリンピックに挑もうとしていた心は崩壊寸前だったのかもしれません。
【日本体操協会の藤田直志会長は「本人の責任だけでなく、協会全体の責任で、宮田選手に新たな一歩を踏み出してもらうためにサポートしたい」と話しました。宮田笙子選手が所属する順天堂大学の監督で日本代表の原田睦巳コーチは、「ものすごいプレッシャーと、結果を残さなくてはいけないということを胸に抱えながら日々を過ごしていたということはご理解いただきたい」と涙ながらに話しました。恩師で、鯖江高校女子体操部の田野辺満監督は「事実が明らかになったがまだ整理できていない。今は悔しいし、残念だ。キャプテンを任され、メダルも期待されて、本人からは相当な覚悟と強い意志が伝わってきていたが、けがも抱えていて、極度のプレッシャーもあったと思う。本人が反省して、次の一歩が踏み出せるよう、私や所属の大学も含めてサポートしていきたい」と話していました。】
未来ある人であり選手です。若さゆえの挫折はつきもの。彼女の人生がこのことで曲がっていくことがないように祈ります。精進、忍耐厳しい道を選択した人だからこそ、レールの上を踏み外して得た、欠け替えのない思いを大切にしていってほしいと願うばかりです。
カテゴリ:スポーツ
目先の価値観にぶれない!
2023.12.27
おはようございます。
知的障害者のスポーツはパラリンピックが最も注目されていますが、スペシャルオリンピックス【SOは知的障害のある人たちがスポーツを通じて社会参加をする場を作っている国際組織で、パラリンピックとは全く違った価値観で成り立っている。知的発達障害のある人の自立や社会参加を目的として、日常的なスポーツプログラムや、成果の発表の場としての競技会を提供。】は「競争原理」よりも、「誰もが参加できる」が前面に押し出され、暖かな応援の声や拍手に包まれた障害者スポーツの世界です。
私自身も体育会系でバドミントン、野球、サッカー、バスケット、剣道等数々のスポーツをどちらかというと見るよりも行うことで自身の技の向上や、チームとしての勝ち負けにこだわってきました。山登りも自分に負けたくない一心でついつい無理をし、今年の夏は熱中症になりかけ身の程を知ることとなり反省でした。
SOは障害のない人も一緒に取り組むスポーツを「ユニファイドスポーツ」と名付け普及に力を入れています。スポーツの語源は「デポルターレ(ラテン語)」、「義務から離れる」、「気晴らし」といった意味だそうです。表彰台も大勢が並び喜び合い、頂点を争わない価値観を持つSOはまさに「行うことの楽しさ」を「誰もが楽しみ共有する」といえます。競技スポーツが国ぐるみのドーピングなどで人間性を欠くような状況となっている昨今、「頂点」ではなく「共に認め喜びを分かつ」スポーツのあり方が、最も語源に忠実で意義あることのように思えます。
大坂・関西万博、東京オリンピックなど巨額の税金を投じて実施する催しは何のためにあるのか?今まで大々的に行われてきた幼稚園、保育園の行事等、いったい誰のために、何のために行われているのかを考え直し、「ひとり一人の幸福」を前提とした意義や価値観を押さえ、ぶれないようにしていかなければ、間違った価値観(華やかさ、目先の力の向上)に陥ってしまうのが眼に見えています。今の世の中の自殺者の数、学校へ行けない子ども、虐待、様々な人間関係から起こる事件は、そもそもの意義や原義からかけ離れることで起きています。考えるべきです。行ってらっしゃい。
カテゴリ:スポーツ
ラグビーワールドカップ 惜敗
2023.10.14
こんにちは。
バレーボール日本代表はパリオリンピックへの切符を手にし、悲願を達成しました。勝利の舞台裏には若くして亡くなった選手への想いも強くありました。選手の活躍には様々な知られざる苦労、努力があったことを知れば、勝敗の見方も変わってきますね。
さて、9日ラグビー日本は惜しくもアルゼンチンに27対39で敗れました。しかし、日本チームらしい粘り強いプレーを見せてくれたことは、深く心に残っています。激しいタックル、真摯な姿勢、ノーサイドとなった時の振る舞い、どの場面も見逃せない人間性を感じる戦いに、心底憧れてしまいます。ルールはとても難しく感じますが、一つ一つの取決めがラグビー憲章(品位・情熱・結束・規律・尊重)に沿ったものであると理解すべきだと思います。何となくしっくりこないルール、アーリーエンゲージ(レフリーの合図よりも早くスクラムを組んでしまう-規律)、ノット1メートル(ラインアウトの際、相手選手と1mの間隔を取らなかった-尊重)、ノットリリースザボール(タックルで倒された選手がすぐにボールを離さなかった-品位)などが、その反則の根拠のように思います。
これらのルールは人間が勝敗に拘り、「自分さえ良ければ」といった私欲をコントロールできない人間性を防ぐための規範ともいえるのではないでしょうか。人間はいつもこれら約束を守っていける動物ではないことを、良く分かっているとも言えます。
法律、倫理、掟などは「正しく生きていくための道しるべ、基準」でもあります。かといって昨今の世の中のように、何でも法制化してしまうことは、それだけ人間に倫理、道徳観がなくなっていることを示し、何でもルールや権威に頼る傾向を生み出しているとも言えます。勧善懲悪的な世の中は、どこか歪(いびつ)でゆとりや寛大さに欠けた人への見方を助長していきます。白黒とはっきりさせることも大事ですが、グレーな部分をどちらへ向けていくのかは、人間の寛大さや良心を元にしているからだと思います。このような意味でラグビーの精神はとても「人間性」に基づいたスポーツだと思います。
カテゴリ:スポーツ
少年野球チーム監督(多賀少年野球クラブ)
2023.10.14
教えてくれるのは子どもたち
こんにちは。めっきり冷え込んできました。つい先日までの気候と大きく異なり、寒ささえ感じますね。極端に暑かった夏同様、老いも若きも寒暖差にまだ体が慣れていませんので、十分ご注意ください。
さて、「プロフェッショナル-NHK」という番組をご存じかと思います。先日滋賀県の多賀という場所で、少年野球チームの監督を30年以上続けている方の話【移住してでも通わせたい!滋賀県に全国から子どもたちが学びにくる少年野球チームがある。練習時間はほかのチームの半分ほど、参加自由、指示は一切なしのノーサイン野球、型破りな教えで全国大会を連覇、世界大会をも制した。率いるのは、辻正人(55)、公務員のかたわらほぼボランティアでの活動を35年、休むことなく続けてきた。勝利に固執し真逆の指導にのめり込んだ過去。白球と子どもたちとの夏。もうひとつの甲子園。】が放送されました。今年の夏の甲子園慶応義塾高校の優勝(エンジョイベースボール)を思い起こします。
監督自身も過去は旧来の指導法でした。しかし偶然子どもにどうすべきかを考えさせた時、子どもたちがとても意欲的になり、チームに笑顔と意欲がみなぎったのを見逃しませんでした。以来「子どもたちから教えてもらった」をもっとうに子どもたち自身が考え、楽しむ野球をあきらめない姿勢は一貫しています。私のように教育の世界をかじっていますと、監督の指導方法がとても人間の成長にかなっていることが分かります。話を集中して聞けない低学年の子どもたちに無理を言わない、飽きる前に短時間で練習を終える、またチームを手伝ってもらう人は「子どもをしっかりと育てている保護者。野球経験は全く関係なし。柔軟な考え方ができる人、感情が安定している人、学ぶ姿勢がある人」だそうです。これも子どもの「成長発達」、「心」を大切にしているからだと思います。子どもの自発の力を信じることは中々根気が必要ですが、「わがまま、危険」か「欲求」なのかを見極め、大人も楽しんで対応していくことが、自然に子どもたちが伸びていく一つの方法であることは確かだと思います。
こんにちは。めっきり冷え込んできました。つい先日までの気候と大きく異なり、寒ささえ感じますね。極端に暑かった夏同様、老いも若きも寒暖差にまだ体が慣れていませんので、十分ご注意ください。
さて、「プロフェッショナル-NHK」という番組をご存じかと思います。先日滋賀県の多賀という場所で、少年野球チームの監督を30年以上続けている方の話【移住してでも通わせたい!滋賀県に全国から子どもたちが学びにくる少年野球チームがある。練習時間はほかのチームの半分ほど、参加自由、指示は一切なしのノーサイン野球、型破りな教えで全国大会を連覇、世界大会をも制した。率いるのは、辻正人(55)、公務員のかたわらほぼボランティアでの活動を35年、休むことなく続けてきた。勝利に固執し真逆の指導にのめり込んだ過去。白球と子どもたちとの夏。もうひとつの甲子園。】が放送されました。今年の夏の甲子園慶応義塾高校の優勝(エンジョイベースボール)を思い起こします。
監督自身も過去は旧来の指導法でした。しかし偶然子どもにどうすべきかを考えさせた時、子どもたちがとても意欲的になり、チームに笑顔と意欲がみなぎったのを見逃しませんでした。以来「子どもたちから教えてもらった」をもっとうに子どもたち自身が考え、楽しむ野球をあきらめない姿勢は一貫しています。私のように教育の世界をかじっていますと、監督の指導方法がとても人間の成長にかなっていることが分かります。話を集中して聞けない低学年の子どもたちに無理を言わない、飽きる前に短時間で練習を終える、またチームを手伝ってもらう人は「子どもをしっかりと育てている保護者。野球経験は全く関係なし。柔軟な考え方ができる人、感情が安定している人、学ぶ姿勢がある人」だそうです。これも子どもの「成長発達」、「心」を大切にしているからだと思います。子どもの自発の力を信じることは中々根気が必要ですが、「わがまま、危険」か「欲求」なのかを見極め、大人も楽しんで対応していくことが、自然に子どもたちが伸びていく一つの方法であることは確かだと思います。
カテゴリ:スポーツ