お知らせ

人間 大谷翔平

2025.08.03

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おはようございます。
ドジャース大谷翔平選手は野球を通じ、様々な人間にとって必要な考え方の模範を示していると思います。二刀流、トミージョン手術、様々な苦難を乗り越えるための、計算された粘り強い努力を重ねています。その生き方が野球のプレー、仲間や相手選手、野球界全体の将来までを考える姿勢として現れています。
アメリカの野球では、デットボールを受けたらやり返すことが半ば黙認されているそうです。映像で見たのは対パドレス戦で乱闘寸前の雰囲気を身振り手振りを駆使し、自身が受けたデッドボールに対し、自チーム選手が過剰対応をしないように諫める大谷選手の姿でした。なんとその後にも相手ベンチに近づき知り合いの選手にジョークを飛ばし、MLBオールスターゲームでは、遺恨を残さないようにとデッドボールを投げたパドレスのスアレスと和解する機会を作っています。【米メディア「Sports Center」は、ドジャース大谷翔平投手(31)が、自らに故意死球を与えたパドレスのロベルト・スアレス投手(34)と和解する瞬間を映像で公開した。両者の間には6月19日(同20日)、9回にスアレスが3ボールから大谷の右肩下部へ死球。このシリーズでは死球や厳しい内角球が飛び交っており、大谷自身も同カード2つめの死球となった。この1球が故意死球と見なされ、両チームの間に遺恨が残る形となった。だが大谷は前日14日(同15日)、ベンチでスアレスに近づくと、わざとらしく顔をしかめて死球が当たった右肩下部を押さえておどけて見せた。握手のため右手を出していたスアレスも笑いをこらえ切れず、最終的に2人は笑顔でハグと握手を交わしていた。】

カテゴリ:生き方

差異を包み込む空気を!鷲田清一

2025.04.04

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おはようございます。
3月5日付け中日新聞紙面13面に「時のおもり」と銘打つ連載があります。哲学者【世界中で戦争や争いがやまなくて、毎日人が死んでいて、私は原稿を書くたび悩んでばかり。世の中は簡単に答えの出ない問題であふれている。だから、フランスで始まった草の根の対話「哲学カフェ」運動を1990年代、日本に初めて導入した哲学者】の鷲田清一氏が続けている紙面です。この日は自身が大阪で始めた哲学カフェが30年近く継続されおり、その中身について綴られています。
「意見や考えを交える中で浮き立ってくるのは、相手とじぶんとの共通点ではなくむしろ差異である」つまり「人と人は異なる」を前提として言葉を交わしていくことに意義があるとしています。その中で特に注目したことは、難しい案件は「完治」ではなく「改善」を目指していくという考え方です。物事を別の目線で見直していくことによって、新たな着想が得られる可能性を高めるために、この「哲学カフェ」があると説明されています。うまく要約できていませんので、ユーチューブなどを視聴することも、理解がしやすいと思います。

カテゴリ:生き方

生き方を問う

2025.01.14

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キャンプデービッド合意(1978年アメリカが仲介し合意したエジプトとイスラエルの平和条約) 

おはようございます。
昨年は世の中の「一隅を照らす」を実践した多くの人々が生を全うしました。お正月のおめでたい時だからこそ、「私たちと同じ一人の人間がなしてきたこと」に思いを馳せ、新しい年の励み、目標を明らかにし理想を掲げるべきだと思います。人間は常に反省していないと何をし始めるかわかりません。「悪に流れやすい」のが人間と心得、故人から学び、自己を省み、社会を見直し、身近な関りを軌道修正していこうと思います。
詩人の谷川俊太郎さん、私たち乳幼児教育者にとっても、絵本を通じ馴染みがあり、また教えられる言葉の数々、子どもたちの感性を揺さぶる言葉を残し、人間の成長に尽力されました。今後も多くの子どもたちが成長過程の中で関わっていくことと思います。
小澤征爾さん、世界的な指揮者であり、気さくで情熱家、自分に対し特に厳しく妥協を許さない姿勢は学ぶべき生き方です。芸術、人間を愛し世界の人々と音楽を通じてつながることを示した素晴らしい芸術家です。
ジミー・カーターさん、政治家元アメリカ合衆国大統領、様々な紛争、差別に対し現役時代はもちろん退任後も尽力し、世界の平和と人権の擁護に勤めた偉大な政治家です。派手なパフォーマンスはなくしかし粘り強くアメリカ国民ばかりでなく人類を牽引するために行った活動は大変すばらしいことです。【バイデン大統領の声明「偉大な人格と、勇気や希望、楽観主義の持ち主だった」と評した上で、「この国のすべての若者たち、そしてよき人生を生きるということはどういうことかを模索しているすべての人たちに、原則、信念、謙虚さをあわせ持ったカーター氏のことを学んでほしい」と呼びかけています。】
他にも数々の方が見えます。皆様の心や生活の中に「一灯をともした偉大な人」はどなたでしょうか?身近な人でも著名人でも、誰かの生き方を見つめ真摯に向き合ってみることで、自分自身らしい生き方も見つけられるかもしれませんね。

カテゴリ:生き方

谷川俊太郎さん逝く! 

2024.11.22

詩人 谷川俊太郎さんがなくなりました。言葉について数々の作品を通じて考え、感動し心に残る思いに触れることがたくさんありました。心から感謝しご冥福を祈りたいと思います。下記のとおり絵本の作成、翻訳も手掛け、晩年には子どもたちに戦争の恐ろしさを分かりやすく伝える作品も出版しました。

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もこもこもこ

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へいわとせんそう

カテゴリ:生き方

こどもの世界から学ぶべきこと

2024.10.06



子どもたちはそれぞれの発達段階で、自分の思うように砂場、園庭、平均台、切り株を使い、そこへ自然物と道具を加えることで遊びを見つけ出し、自分の世界へ没頭していきます。そんな時に仲間、発達が先を進んでいる子等が自分なりの感覚や面白さを求めて関わってきます。これは集団で園庭という場所を共有しているから、必然的な出会いとなって相互が影響し合う結果をもたらします。

そこに有る物や新たな素材が持ち込まれるのはもちろんですが、新たな扱い方や考え方も表現される場所に変わっていきます。自分が運んだもの(コップ)をおにーちゃんが使っても、笑顔で慌てることもありません。またおにーちゃんも決してコップを他の所へ持っていってしまうのではなく、平均台の周辺でのみ動かしています。普段から異年齢が顔を合わせ、許しあえる、慈しみ合う関係性が出来ているのでしょうか?比較的異年齢の集団はそれほどトラブルになることはありません。心のどこかに遠慮や優しい気持ちが育っていくからだと推測します。

こうして昨今では失われつつある異年齢集団のやり取りを、保育園内では0.1.2歳の集団の中でつくりだすことが出来ます。昔は町の路地裏でこのような風景がいたるところで見られたのですが、防犯目的、生活変容の影響を受けて、その環境が作り出されるであろう場所へ、大人が子どもを連れていかないと経験できないことになってしまいました。

この様な子どもたち同士の関係性を大切にしていきたいと考えています。それは「人間は人の中で育ち、成長していく必要があるから」です。人間同士が絡めば当然楽しいことばかりではありません。しかし、お互いの存在の違いや異なる考え方を受け入れてこそ、お互いを認め合ったり、距離感を持った付き合い方を見つけだすことが出来ると思うからです。子どもたちにはその機会が必要です。人間と生き物の世界から遠のき、機械化、効率化した社会では子どもが「人間同士のやり取り」を学ぶ機会が減っていきます。最も危惧すべきことです。

地球上の様々な紛争は、多くの人命を奪う結果ばかりが浮き彫りになっています。人間同士も人間と動物、生き物も「違い」に対しては、ある程度の距離を置かなければ解決できないこともあります。「問題をいったん棚上げにする(尖閣問題-日中国交回復時に周恩来がこの問題に触れないことを提言)」ことも人間の知恵だと思います。

【抜粋 「力ずくの戦いは道に反する」「不争の極意」
「不争の徳」を説いた老子はまた、次のような言葉で不争の極意を教えています。「吾不敢為主而為客」(吾敢えて主とならずして客となる)自分が中心となって行動しようとせず、「受け身に回れ」と言うのです。つまり、戦争を避けられない状況に陥ったとしても、基本的には「不争」のスタンスでいけよ、自分から攻めたりするなよ、ということ。あくまでも、「戦わないこと」「争わないこと」が“徳”であり“道”だと強調していたわけです。老子によれば、戦いを治められるのは“慈悲”の心だけだと言います。「慈をもって戦えば、勝利し」の言葉からわかるように、相手を哀れみ、いつくしむことができるほうが勝利を手にするのだというのです。】

カテゴリ:生き方

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