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子どもたちの安全教育とは?

2025.10.25

子どもたちの遊びはある程度予測もできますが、驚かされる遊び方、目の付け所があります。きっとまだ扱ったことが少ないものに対しては、その形、質、大きさが表している特徴に対する不思議を、最大限引き出そうとしているように見えます。

形がはっきりしている玩具、例えばブリオの電車などは、使い方は電車しかありませんので限定されてしまいますが、コップ、最後の写真の色とりどりの遊具、袋、紙などは素材が持つ変化への適応力が、様々な「見立て」や「つもり」を生み出す素材のため、本来持っている子どもの発想力を引き出すことが可能となっていると思います。

特にカリヨンの子どもたちは、自然素材(花、実、落ち葉、ドングリ、葉っぱ、昆虫、砂、水、泥・・・・)と画用紙、色紙、絵の具(ぐちゃぐちゃ遊び)、様々な素材に触れる機会が多いため、空間の有る器(コップ、海苔の空き箱、押し車のトランク等々)と組み合わせて、多方面から遊びの取り組みをすることに長けています。

変化しやすいものや、中味が空っぽの用具は、ちぎったり、色を塗ったり、中に物を入れる等「あそび心」をそそります。特に空間はどんなスペースでも身体を入れ込んだりわざと挟まったりし、危険につながることもありますので注意が必要です。

乗ることが出来る机や椅子なども窓際やバルコニーに置かないようにすることは、幼い子どもがいる家庭では注意しなければならない事でもあります。しかし足腰がしっかりしてくれば、当然高い所に登りたい、狭い空間に行ってみたいはあり得ることですので、充分に安全な場所でこのような機会を存分に保障していくことが大切です。

危険は避けるのではなく、十分な注意の元「乗り越える力」や危険と判断し「行わない」といった「自己選択」をできるようにするために必要な機会だと捉えていくことが必要です。安全管理は守りに回るばかりが正しいとは言えないのです。

同時に危ないことをしっかりと伝え、安全教育を行っていくことも大人のすべきことだと思います。ただ危ないからと言って遊びを止めてしまうのは、かえって大きな危険を目の当たりにして、予測や学習ができていないことが災いし、怪我に繋がってしまうことにもなります。

是非子どもたちの自由な使い方を尊重してあげてください。危険は事前に取り除き、その場を離れず子どもが予測できない危険に遭遇することにだけは注意を払うことを忘れなければ、たくましい挑戦意欲を自らの中に育てていくことが出来るようになっていくはずです。

カテゴリ:教育

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