お知らせ

自然は最大の教師!

2024.05.27



おはようございます。
昨日「お出かけ留学(カフェマンマ 主催行事)」が本園にて実施されました。参加人数は体調を崩された方もあり親子1組(母・3歳児・7か月児)でしたが、「以前から本園に興味をもっていました」、とのお話を伺い嬉しい気持ちになりました。近くの園なども見学に行かれたそうですが、キャラクター色が強く考え方が合わなかったとのこと。
お母さまは長崎の農家で生まれ育ち、自然に触れ農作業を体験することで、毎日どろどろになって過ごしたけれども楽しかった思い出が今も心にあり、お子様にもそんな体験をさせたいとご希望されています。残念ながら在園は2歳児クラスまでであること、在園児でなくとも今後の子育て支援事業(グチャグチャ遊び・お子様と一緒にヨガ・園庭開放等)にはご参加いただけることをお伝えし、あっという間に時間が過ぎていきました。
来年「年少さん」のお子様も、園児さんとすぐに馴染み、触発されながら楽しそうに、めいっぱい活動し、その表情は常に笑顔で躍動感にあふれていました。
園庭は子どもたちにとって興味深い場所である必要があります。現在の大半の幼保施設が草は1本もなく、キャラクター遊具、商品がたくさんの環境です。子どもたちにとってそのことが良い環境かどうかを決めるのは、保護者様です。子どもたちの「思い」はどうなのでしょうか?「こどもまんなか社会」とは、子どもの心を慮り、子どもの主体性を尊重することです。キャラクターは憧れでもありますが、ある年齢に限定された一過性の対象であることに変わりはありません。限度と飽きることは時間の問題です。「真の興味や持続性」は、身近な生き物や自然の中にこそ答えがあります。幼少期に十二分に生き物、自然に触れておくことは、身体的能力、免疫力、人間同士の深い関係性など計り知れないほど大切な基礎、土台を作ってくれます。その重大性に気付かなければ、健全な子どもたちの育ちどころか、人間社会は自らで幕を閉じることになりかねないと危惧します。 

カテゴリ:子育て

キッチンカーの活躍

2024.05.27

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おはようございます。
読売新聞に「ニュースの門」なるコーナー(紙面)があります。世の中の様々なブーム、話題を取り上げています。
キッチンカーは昨今のコロナ禍の影響もあり、この30年で右肩上がりに増え、東京都の許可件数は5137件に上ります。最近マルシェや様々なイベントでも見かける「移動販売」の歴史は、室町時代の「振り売り(天秤棒の前後に魚、野菜などを入れ売り歩く)」が源流のようですが、江戸時代には立ち食いソバなどで屋台(火事が多発した江戸町民の知恵)に発展しています。近代では栄養指導車として「フードトラック」、「キッチンカー」などの和製英語で表現され各地を巡りました。現代は高級料理を扱ったり、オフィス街、イベント会場などでコミュニケーションを図るための手段として人気です。今も昔も「人が集まる」意味においては優れた力を発揮しています。今後も食事提供だけにとどまらず、過疎地、被災地への食材運搬、移動ATM機能搭載など幅広い活躍が期待できるようです。
一極集中、食料自給率の低下など、島国日本が抱える様々な問題に対して、考える機会をもらいました。

カテゴリ:文明社会

本当に訴えるべき生き物の命とは

2024.05.27

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おはようございます。
【七十二候が小満の初候に変わり、卵から孵化した蚕が盛んに桑の葉を食べ始める頃となりました。ひと月ほど後には白い糸を体の周りに吐き出しながら繭をつむぎ、この繭から美しい絹糸が生まれます。旧暦4月は、蚕の成長に欠かせない桑の葉を摘む頃でもあったため、「木の葉採り月」という別名もあります。
蚕が餌を食べる音は凄烈で、「ザァー」っとまるで雨が屋根を打つ音のよう。食欲旺盛な蚕が、新鮮な桑の葉をもりもり食べて大きく育ちます。かつては、蚕のえさとしてしか捉えられていなかった桑の葉ですが、近年様々な栄養素が入っていると注目されるようになり、桑茶という健康茶として飲まれることもあります。ところで蚕は、「一匹」ではなく「一頭、二頭」と数えます。それは、蚕は人々の暮らしを支える大変重要な生き物だったので、牛や馬などと同じく家畜として扱われてきたためです。同じ理由から、「おかいこさま」などと敬称を付けて呼ぶ地方もあります。養蚕は、戦前までは農家の約4割が携わっていたこともあり、まさに日本の主要な産業でした。その影響から桑畑は、果樹園や畑地のように独立した地図記号にもなっています。初夏には甘酸っぱく美味しい実がなり、地方によっては、桑酒という果実酒の原料としても人気のようです。そして、木は非常に硬く、磨くことで味わい深い黄色が現れ、大変美しいため、工芸用の材料としても用いられます。杖や将棋盤、万年筆、箸など幅広く活用され、そのどれもが高級なものとして扱われています。】
本園にもクワを植えてあります。今丁度実がなり私も時々つまんで口にすることもあります。甘酸っぱい風味に春らしい風情が感じられます。

上げ馬神事
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【】にもありますように、日本人は蚕、蜜蜂、馬、牛、鶏、豚、犬などの動物と縄文期より密接な関係を持ち暮らしてきました。様々な神事(上げ馬神事など)も動物と共に過ごしてきたからこそ「感謝の念」の中で数百年存続しています。一概に「動物虐待」だけで攻め立ててはならないと思います。捕鯨を始め食文化にも関係していることを深く考え、「命を無駄にしない」、「命への感謝(「いただきます」の言葉)」こそ、当たり前のように期限が過ぎたら廃棄される現代に「声を大にして」主張すべきことだと考えます。

カテゴリ:生き物・自然・人間

「わらべうた」の大切さとあふれる人間味

2024.05.27

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おはようございます。
5月15日中日新聞「子育て」のページに、「子守唄・わらべうた学会」を立ち上げた西舘好子さん(作家井上ひさし氏の元妻)の願いが掲載されていました。このような会によって「子育て文化」を残そうとするのは、もはや「末期」とも述べていますが、なぜ「子守唄・わらべ歌」が大切かいえば、歌の中に「空想力、いたずら心、子どもらしさ」が含まれているからです。絵本の読み聞かせも同じように、唯一の親子、保育士と子どもの間にしか生まれようのない、オリジナルな感情の共有が、「この時間」の中には存在しています。既成の歌では生まれようのないオリジナルに溢れるわらべ歌は、愛情を持ちあう両者間でしか味わえないのです。
私も園庭、保育室で子どもと遊んでいるとき、時々目の前にいる唯一の子どもの雰囲気や特徴、好みを捉え自由に替え歌を作り歌いかけることがあります。どうしても歌いかけたくなるような「愛らしさ」を、子ども自身が持っているからです。「いっぱいお話して!うたって」と願う素直な瞳は、「育てたい」と願う大人の母性をくすぐります。わらべ歌は音階も少なく単純で覚えやすい(童謡とは異なるため逆に覚えにくいとも言えます)ため、普段の子どもとのやり取りの中で使われてきたのだと思います。
「たんぽぽ たんぽぽ むこうのおやまへ とんでいけーー ♪」たったこれだけのフレーズで子どもと目の前のタンポポを通じ、身体を使いたんぽぽの綿毛となって、どこかへ飛んでいくあそびができます!「うたとあそびとこどもへのおもい」この3つが重ね合わされた時、大人と子ども、子ども同士の心の中に、柔らかでふんわりとした心持が育ちます。これは歌唱指導や聞かせる歌ではありません。「一緒に感じる情」とでも言っておきましょう。分かりにくいお話だと思います。でもお伝えしたい「子育ての心」でもあります。

カテゴリ:子育て

人にも 自然にも 優しひと

2024.05.19

園庭端の段差は子どもが目視できることが大切
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そのために鎌で 刈ってくれています

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サツマイモ苗植えのために耕運機で耕していただきました

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すくすく育つジャガイモ 株間にはナスも植えました

おはようございます。
先般ジャガイモの種芋を植える、畑を耕す、園庭フェンス際の草刈りを手作業(鎌)で行っていただき(日曜日)、子どもが段差を目視できるように配慮していただきました。おまけにあちこちの畑の収穫を職員に持ってきてくれます。いつの間にか本園ではなくてはならない存在になっていただいております。80歳を過ぎても身体を使い汗を流し、私たちとの会話を楽しみ、笑顔を絶やさぬお人柄は「尊敬」の一字あるのみです。
子どもの食と安全を陰ながら支えてくださるNさんの健康と幸せを心から願いたいと思います。できる限りの「感謝」の言葉しか送ることしかできませんが、私たちの大切な仲間(大先輩)と共に、子どもたちの成長をこれからも見守っていきたいと思います。ありがとうございます。

カテゴリ:生き物・自然・人間

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