お知らせ

岸田総理の訪米

2024.04.21

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おはようございます。
戦争の話題は時々テーマに挙げさせていただいております。なぜなら過去の苦い経験を忘れてはならないはずの日本でさえも、「戦争の足音」がとても近くにあるように感じるからです。ウクライナ、ガザ、ミヤンマー等々今も戦禍で暮らしている人々がいます。戦争は一般市民が巻き込まれ、多くの死傷者、民族の深い分断を生み出し良いことなど何一つありません。どうすれば戦争を起こさない人類を作れるのか、世界が紛争に傾く中、考え、行動し続けなければなりません。
岸田首相が訪米しバイデン大統領と日米軍事協力の強化に合意しました。いったいいつ、だれが、どのように望んだことなのでしょうか?国会の議決、国民の審判も受けていない国家安全保障戦略(武器輸出、ミサイル購入、南方諸島への自衛隊配備拡大)が、着々と他国との外交場面であたかも国民の総意かのように持ち出され合意されてくことに怒りとおかしさを感じます。核の抑止力についても同じです。分母(すべての国民の意見)ははっきりしているのでしょうか?メディアによって一部の政治家、ジャーナリストの意見も大きく持ち上げられ、比較の対象とされ、惑わされていないでしょうか?
アメリカ大統領選挙も自国優先を掲げるトランプ前大統領が勢いを増しています。万が一混迷をもたらす可能性が高い人物が大国の指導者として舵を切るようになった時、世界はどうなってしまうのでしょうか?国際司法裁判所(赤根智子氏)、ピースボート(NGO《非政府組織》平和国際交流活動)、他にも平和を求め正しい連帯を作り上げていこうとしている機関や団体は存在しています。アメリカに依存し国を守るのではなく、日本独自の戦略をもって平和を訴えていかなければならないと思います。その力は軍備増強ではないはずです。

カテゴリ:政治・国際状況

ロシア大統領とスメタナ

2024.04.06

スメタナ作曲 「交響詩 わが祖国 モルダウ」 雄大に流れるモルダウ川
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監視、隠蔽、情報操作、画一社会、繰り返される体制転換、強権がロシアをつぶす(中日3.17社説)
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おはようございます。
プーチン政権はロシア帝国の大国主義を振りかざし、未だにウクライナへの侵攻を続けています。世界の覇権を握るため、情報操作し、国民に真実を告げず、あらゆる利便、先日のISテロまでをも悪用し、身勝手な欲望を達成するために余念がありません。せっかくの優秀な頭脳を「人類愛」に使ってこそ、天から与えられた力を生かす術のはずです。第二次大戦下のヒトラーを彷彿する傍若無人ぶりには驚かされるばかりです。情報に関しこれだけ開かれ、一市民が公正な見方をする機会が保障されていても、100年前と状況はあまり変わっていないところに人間の愚かさが浮き彫りとなっています(歴史は繰り返される)。
領土拡大以外、国内の政策や日本をはじめ世界的にも問題になっている少子化に対して、プーチン氏はどのような対策を行っていくのでしょうか?大統領選挙前国民へのアピール目的で「家族」を大切にすることの価値を説き、子育て支援に予算を投じていくと約束しました(中日社説3.17)。一方で多くの働き盛りの男性が戦場に駆り出されています。戦死者も増え矛盾した政策に国民は不満を募らせています(中日3.15 5面)。
ヨーロッパにおいてはチェコスロバキア、ポーランドなども旧ソ連の軍事侵攻を受けてきました。そんな時代にチェコ出身のスメタナは盛んに音楽活動を行っています。交響詩「わが祖国」第2曲「モルダウ」は誰もが知っている名曲ですね。そのスメタナ、実は苦難の連続で三人の娘を相次いで病のため亡くし、この曲を作った時も既に両耳の聴力を失っていました(中日 クラッシックの扉)。曲は自分と同じように苦難(オーストリア、旧ソ連の支配)の歴史を見てきたモルダウ川の流れに重ね、優しく、強く、繊細に表現しており抒情性に満ち溢れています。苦難は人を磨きます。「艱難汝を玉にす」と言われます。できれば家族が不幸となるような人間同士の争いごとではないように望みたいです。

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喜劇王チャップリンは自作自演映画「独裁者」で最後の演説を通じ見事に「人類愛」を語っています。

ロシア、中国などの大国、北朝鮮、ミヤンマーなどの強権主義の国々が、いつまでも国民の不満、敵対勢力を抑え込み、政権を保っていられるとは考えにくいです。一国の主権者は国民であり、王や大統領、国家主席はその代表にすぎません。過去への懐古、自身の欲の中で政治を考えている以上、民衆は圧迫を受け、道を誤り先導されかねません。世界が大きく二分されようとしている事実を認め、人類としての視野に立ち、悲劇を繰り返さないために努力している人々を応援する必要があります。

カテゴリ:政治・国際状況

国民の眼差し 悪態に終わりはないか?

2024.03.09

佐藤正明氏 悪態三連発! 喝!!






一連のパー券問題、政治倫理審査会出席、会議公開可否が「すったもんだ」の末、「知らぬ存ぜぬ」の言葉と共に幕が閉じようとしています。何ともスッキリしません。権威を背負った日本の政治家はどこまでも自分事として問題を解決しようといった気概はなかったようです。選挙資金問題は多くの場合結果に大きな影響を及ぼすようです。だからと言って労働者が汗水流した血税、ひとりの社員が生み出した企業利益を使途不明金として記載もなく使用してきたことを、「知らなかった」で済ましてはならないと思います。
保育園、行政の運営も税金で賄われている事業です。しっかりとした説明責任、事故や不正が万が一起こった場合、その償いは指導者、最高責任者が負わなければなりません。頂点である政治機関で起こったことを厳粛に捉え判断していくのも最後は国民の手(選挙)にゆだねられます。真剣に考える必要があります。

カテゴリ:政治・国際状況

インドの発展

2024.02.20



おはようございます。
世界的に人口が多くその平均労働年齢も世界一若い国インドは、ガンジー以来民主主義を守り、国民の大半を占めるヒンデゥー教徒以外のイスラム教徒も共存してきました。しかしモディ首相は他宗教よりもヒンデゥー教一色に統一するなどの権威主義を徐々にかざしつつあり、ブラジル、インドネシア、トルコをはじめとする世界での存在感、発言力が高まるグローバルサウス諸国(元々は南半球の発展途上国、新興国を指す)の筆頭国ともいえます。様々な民族を抱える中国、ロシア、チェコ、ボスニア、スロバキア、そしてパレスチナ地域などは昔から紛争が絶えません。日本が大きく民族問題で揺れないのは海で他国と隔てられている島国であることが大きな理由(地政学的観点-国の地理的な条件をもとに、他国との関係性や国際社会での行動を考えるアプローチ)です。大統領選挙で揺れるアメリカ、インドネシア、ロシアについても、どうか間違った人選、政治体制を民衆が選択しないことを願うばかりです。



ロシアでナワリヌイ氏が亡くなりました。「権威を持っているのは民衆だ」を掲げ、プーチン氏を批判し多くの若者の賛同を得たにも関わらず、いとも簡単に排除されたのです。勇気ある民主主義者の死を悼むとともに、死因を追求していく民衆の力に期待したいです。インドネシアでは過去に圧政に加担した指導者が、ネットを利用し若者を抱き込み国の最高指導者になろうとしています。アメリカでは私益第一主義のトランプ氏が勝手なことを言い放ち人民を翻弄しています。人間はすばらしい知恵を持つのと引き換えに、安易な安心を信じる無智で醜く恐ろしい本性も持ち合わせています。世界中が権威主義に傾いていくことは、きっと人間を破滅に向かわせていくこととなります。「共存」、「共栄」は、何もすべてを同じにすることではないと考えます。どうしても受け入れがたい習俗や考えは、「棚に上げておく」といった知恵もあるはずです。日本と中国も「尖閣諸島問題」は、日中国交回復の際「棚上げ」されました。白黒はっきりさせることが、人間同士のいさかいを止める唯一の方法とは決して考えない方が良いはずです。「憎しみ」、「私」これらを前面に押し出していくことで、「殺戮」は始まってしまうのです。愚かな人間はあらゆる理由を付け正当性を公言します。
デジタルな社会に巣くう権力者、偽善者、悪意ある人間の陰謀に決して乗ってはいけません。デジタル化が進む世の中ですが、アナログな世界は最後の砦であることを忘れてはならないと考えます。行ってらっしゃい。

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「弱さ」と生きる 法政大学前総長 田中優子

2024.02.09

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おはようございます。
いつも辛口?な論評で表現する田中氏の「視座(中日2.4)」を楽しみにしています。今回も様々な話題を政治、自然災害、国土、愛国心、職業、科学、美質の視点から述べ、説得力を感じる文章でした。うまく纏められませんが概略は下記の通りです。                                        近代化を目指した日本の分岐点は明治維新に始まります。富国強兵、殖産興業を合言葉に外国に追い付け追い越せと、「自国の弱さをわきまえず」中国、東南アジアに武力進出、結果敗戦間際の原爆で多大な放射能被害を受けたにもかかわらず、地震国の脆弱な土地に原発を作り続けてきました。また「持っていないものを得ようとする欲得」は日本の基盤産業である農業、漁業をも衰退させ、環境に配慮しない工業化による弊害(水俣病、四日市ぜんそく等)すらもたらしました。政治は金にまみれ私欲の塊に成り下がりつつあります。小さな国土、災害の多い土地、資源はなく輸入に頼り、物質の豊かさを求め続けてきた日本という国が、「身の程を知れ」と言われているかのようです。(詳細は原文をお読みください。)

美しい文化、国土を千年の昔から継承し、様々な職能技術を知恵と工夫で「日本らしさ」に作り変えてきた誇りを忘れてはならないと思います。そのためには脆弱な日本という国の弱さこそを強みと考え、政策に反映できるように努力していかなければなりません。技術革新で世界をリードしていく力は大いに進めるべきですが、根本の国らしさを忘れてしまっては、育児、子どもの保育教育もおかしな方向を向いてしまいそうで危機を感じます。

カテゴリ:政治・国際状況

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