難民高等弁務官 緒方貞子
2023.10.24

おはようございます。
イスラエルは今にも地上侵攻を始めようとしています。ガザ地区は停電、水、食料が不足し、市民の生活が危機に直面しています。国連ではアメリカ(常任理事国)が「即時戦闘停止」の決議案を「拒否権」発動によって否決とし、ウクライナではロシアが同等の発動をし、大国の権威に振り回される世界となっています。国際社会が自国の考えに振り回される限り、当事国は国際社会への信頼を失っていきます。
そんな時こそ国連難民高等弁務官であった緒方貞子さんの生き方、行動、主張を想いだす必要があります。「人道支援」とはいかにあるべきか、緒方さんは語ります。
【「現場感というものがなくて、人は説得できないと思いますよ。現場の感覚がないと本当に、こうしたらどうですか、ああしたらどうですかと提言は出来ません。」「考えてみたら、命を守る以外ないんですね、最後は。どこであろうと。生きてもらうことに尽きてしまうんですよね。いろいろな生き方はあってもね。大事なことだと思いますよ。それが人道支援の一番の根幹にあると思います。」「私はいま、非常に日本は内向きになっていると思います。これは外国人労働者の問題もありますし、それから難民の受け入れにも問題があるのです。非常に少ない。それはやっぱり、あまりに自分たちのこと、あまりにも日本の内向きのことばかり考える、上から下まで。自分のことだけでなく、広がりをもった日本をつくっていただきたい。」「何でも見てやろう、何でもやってみよう。そういう意気を持って、若い人には生活していただきたい。本当に人間とはどんなものなのか、どういう人がいるのか、自分の仕事はどういうものかということを、肌で感じて考えてほしい。」「向き合って、ぶち破いていかないとね。向き合って進んでくださいということですよ。乗り越えるためにあるの。危機とか難局というのは。」】
92歳で亡くなった豪傑は、示唆に富んだ名言を自らの行動を伴い残しました。
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グローバルサウス
2023.10.14

こんにちは。
グローバルサウス(インドやインドネシア、トルコ、南アフリカといった南半球に多いアジアやアフリカなどの新興国・途上国の総称で、主に北半球の先進国と対比して使われる。)の国々が注目を集めています。権威主義国のロシア、中国、民主主義国の欧米諸国と一線を隔てる国々です。ロシア、中国の「力による侵攻」には反対しつつ、欧米通貨を使用しない等自国を優先する姿勢を保ちながら、外交政策もしたたかに進めています。
そもそも日本も含め、大国は植民地政策で新興国を圧迫した歴史があります。また朝鮮半島、ベトナム、イラク、アフガン、イスラエル戦争では国際法を無視し、自国に都合の良い方法を選択してきたとも言えます。そのように身勝手な国家、集団に頼るのではなく、経験則に基づき国の運営を試みているのです。
自立した国家として、いつまでも従来の米国追従ではなく、日本はこの先どのような外交政策を行っていくべきなのか、グローバルサウスの国々に学び、変化に備えていく時代です。(中日-10.8社説から考える)
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