事業継承の難しさ
2024.08.05
おはようございます。
アメリカではバイデン大統領からハリス氏へ選挙のバトンがタッチされました。国を保っていくための決断はとても難しいことです。家族から国まで、小から大集団に至るまで、大切なものを守るには、自らを捨てる覚悟も必要な時があります。昨今、政治不信、自然災害の多発、多くの紛争と様々な人間世界の危機が表面化しています。どのような進路選択をしていくべきか、過ちを繰り返す我々は先人の言葉に教訓を得る姿勢を大切にしなければならないと思います。
【西郷隆盛名言 正道を踏み国を以て斃(たお)るるの精神無くば、外国交際は全かる可からず。彼の強大に畏縮し、円(えん)滑(かつ)を主として、曲げて彼の意に従順する時は、軽(けい)侮(ぶ)を招き、好親却(かえっ)て破れ、終に彼の制を受くるに至らん。(訳)正しい道をふみ、国を賭して倒れてもやるという精神がないと外国との交際はこれを全うすることはできない。外国の強大なことに恐れ、ちぢこまり、ただ円滑にことを納めることを主眼にして自国の真意を曲げてまで外国のいうままに従うことは、あなどりを受け、親しい交わりがかえって破れ、しまいには外国に制圧されるに至るであろう。】
「私欲を捨てる、策謀しない、正道、至誠、敬天愛人」、西郷さんの精神に学ぶことは多いと思います。また、物事には時期というものがありますが、一番難しいのが置かれている立場からの変化、進退問題だと思います。人間はいつの日か第一線から身を引くべき時が訪れます。その時期を誤ると会社、組織、国が衰退する原因になりかねないからです。自分の周りに任せても良いと思えるような人材が現れた時、たとえ自分の好みや仲間ではなかったとしても、実力を認め「バトンを譲る」ことはとても大切なことなのです。次世代がどのようになっていくかは、その時になって慌てても仕方ない事であり、自己の信念を強固に育て、唯一の人がどのように生き、その様を見せていくかにあると考えます。
カテゴリ:政治・国際状況