お知らせ

遊び心満点! 砂場屋根誕生!

2024.02.16


子どもたちでも届きそうな 片流れの屋根

みえるから面白い 投げるからボールは落ちてくる PINはスマートボールがヒントです!

こんにちは!
砂場に屋根を設置していただきました。園庭側への片流れ、屋根には(穴が開いている、ピンをつける)を設け、子どもたちがボールを投げ、斜めの屋根を転がるボールの動き、園庭、砂場へボールが落ちる(落ちないように投げる等)を楽しむ、空を感じる等の遊び心を満たす仕掛けを追加する予定です。登園、降園時にご覧ください。この屋根は藤丸団地のお祭りで考えを共感したウッドデザイン(個人立)さん、職員、私で相談し形と機能を考えました。子どもたちの反応は使ってみなければ分かりませんが、安全性に配慮したうえで小さな夢が形になるのはやはり嬉しいですね!しっかりとした木造の構造物でもいつかは朽ちます。ですが木育、環境保全(普段から樹木に接することで成長した時、樹林の保存価値を理解できる)という意味でも、子どもたちが木製品や自然木に親しむことは大切なことだと考えています。人間にも寿命がありますが、木材は切り出すまでに生きた年数分活躍できます。心を癒し、二酸化炭素を吸収し、私たちが生きるために必要な酸素を作り出す自然を後世まで残すためには、本物の自然の価値を体験しなければなりません。心に残る環境と信じ環境を作っていきたいと考えています。

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自己中心性から譲るへ

2024.01.25








子どもたちは3歳を過ぎたころから遊びもうまくなり、とことん自分のイメージを追求しようと頑張ります。その力のかけようは限度がなく、自分が満足するまで決してやめようとはしません。このような取り組みの粘り強さが「生きるため」には必要です。集中して物事に取り組む力は、やがて訪れる仲間とのやり取りに威力を発揮します。

自分とは異なる方法で遊びこんでいる姿に触れたとき、「自分もやってみたい」といった思いが湧き上がってきます。そして友だちが取り組んでいるように自分も遊んだり、お友だちの行っている対象を手伝いたいといった思いも出てきます。その時のお互いが「たのしそうなきっかけ」や「好意を持てる仲間同士」であった瞬間に遊びは2人の協力の元、さらに発展していくことでしょう。もはや一人で遊びこむよりも、仲間と役割を分けて「一つの目標に向かっていく」方が楽しいと感じるようになってきます。しかもその道は制約や自分たちで決めたルールにのっとる必要も出てきます。いいえむしろその困難や制約を楽しんでクリアーすることに情熱を傾け始めるのです。

しかし、今の段階ではまだまだ「自己中心性」は簡単には曲げられません。ついつい自我が優先され「けんか」、「あらそい」等も起こります。ですが心のどこかに「このお友だちと遊ぶのは本当に楽しい」といった思いが残っているため、さてどうしたらまた一緒に遊べるのだろうかという自らの問題に突き当たります。そこでも様々な選択肢が待ち受けています。そんな選択を一つ一つこなしながら次第に心は発達していくのです。

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あそびは発達の元‼

2024.01.19







物へのチャレンジの仕方は様々な手順を踏んで試されていきます。とにかく触れたり、つまんだり、嗅いだり、のぼったり、その方法と気付きは年齢と共に高度になっていきます。初めは空いた器の空間に土をひたすら詰め込む、上からたたいて固める、入れた土を外へ出す、ぶちあける等単調な動きでしたが、徐々に目的を持った行動に変わっていきます。土を器から出すのもやり方が異なれば上手にアンパンマンの形ができたり、プリンに変化します。この発見が心に響くと「私もやってみたい!」と意欲が芽生えます。

つぎに同じようにやってみたいと試行錯誤しながらのトライが始まります。何度やってもおねーさんのようにはできないけれども、諦めず理想の結果に近づいていきます。(並行あそびはだから大切です。おねーさんの技を見られるのです。)大人は意欲を高めるために見本を見せることは必要です。「あの人のところにいれば・・・」大人との関係性も作られていきます。ですが最後は何度も挑戦する本人の粘り強い心があってこそ、地面との距離、一気に反対向きにした器を地面に伏せる等の技を磨いていくのです。結果的にその時間が自己の発達を伸ばしていく結果へと導きます。

自分自身が思うように使いこなせたとき、子どもたちは心が満足感で溢れます。発達は「中心から末端へ」が順序です。体幹、体軸、などが育つには粗大な運動が必要です。そしてしっかりとした体軸を基に、足の関節の曲げ伸ばしが自由にできるようになり、次いで細かな指先の動きや操作が巧みになってきます。クレーン車を思い浮かべてみてください。爪先が細かな動きをするまでは、目標を定めてキャタピラで移動し、アームを調整し爪先を目標物の近くまで操作しなければなりません。重機を動かすには熟練が必要なように、子どもたちも自分の足、腕、関節を使いこなすための発達と練習を経ていく必要があるのです。そんな自分自身が得た体の動きを、思う存分使うことができるような環境、時間を設けていくのは大人の役割だと考えます。

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園庭遊び 総決算!

2023.12.28













それぞれの年齢で自分の遊びを見つけ没頭できるようになってきました。もちろん保育士という人的環境も大切ですが、園庭の自然環境と数々の道具、遊具には頭が下がる思いです。今日の写真をご覧ください。大人では規制や思い込みで決してやらないことも、子どもたちの世界では全く境目がありません!この発想、方法の特異性こそ物事を考え組み立てていける力へと育っていくことでしょう。

例えば「描く」。色々な道具(スコップ・おたま)を使っていますよね!その道具に対しどんな力をかければどんな線が地面に現れていくかを試しています。「砂を吹く」吹き加減次第で一気に散ったり、少しづつこぼれていくなど、微妙な息とくちびる操作で素材の変化を楽しんでいます。この力は食事、発声、楽器、言葉の表現方法などに関係しています。「タイヤを積む」2種類の方法に挑戦しています。同じ形のものを積んで行く時に、最初は1本の棒に通していますね、ここで同じ形が重なるとどうなるのかという楽しさや疑問が持ち上がったのかもしれません。白ボールの中に同じ形(相似形)のタイヤを、バランスに気をつけながらたくさん積むことに挑戦しています。「車を押す」慣性の法則ですね。押せばしばらくは車のみで移動していく姿を発見したのですね。今まで何度も車を扱ってきているはずですが、初めてこのような性質に気付くこともあるのです。自分で自分の課題を見つけ、遊びの中で学んでいく、子どもたちが本来持っている力です。遊びの中には「数学」、「物理」、「語学」、「人間関係」、「社会」、「鉱物」、「科学」等、教科学習として小学校以上で学ぶ内容の基本が元々盛り込まれているのです。机上で考えた制度や仕組み、理屈ではなく体験を通じた考え方の基礎は、遊びの中にこそ数知れず存在しています。

2023年も残すところ後3日となりました。日付が変われば様々な状況が変わるわけではありませんが、外的な方法、形から自分自身、他者の内面を変えていくこともできると思います。良いことを探す方が難しい今年だったかもしれません、ポジティブに物事や人をとらえていくことは、古の人々は賢い知恵として言葉に残しています。何千年も前の人間も現代人も文化的?生活レベルは上がったとしても中身まで大きく変わっているものではありません。「愚かな行い」、「目覚ましい活躍」これらに一喜一憂しながら、なおも継続して過ごしていくのが人間のありのままの姿です。であるならばお互いを傷つけあうことはどうしようもない「時間の無駄使い」、「生命への冒涜」と思えてなりません。愚かな繰り返しを性懲りもなく行うことに「恥」の心を持ち、来年を過ごしていきたいと思います。子ども自身がどのように働きかけるかで学べることも異なってきます。どう考えても「子どもは偉大!」だと思えてきます。

以上を持ちまして2023年の締めくくりとさせていただきます。稚拙な文章にお付き合いくださり、心から感謝申し上げます。2024年がご家族の皆様にとって良い年となりますように願っております。ありがとうございました。

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その時(年齢に適した)の発達の大切さ!

2023.12.26




子どもたちにとっては自分で靴を履いたり、ボタンをかける、ファスナーを上げ下げするよりも、友だち、先生のものを対面でやる方がやりやすいようです。自分では見えにくいし、見えない個所を手探りで行うことは確かに難しいですね。見えないということは、該当箇所までの距離感を身体で覚えていないとうまく操作できません。これは視覚に頼っていることが大半のために、手探りに慣れていないから起こることです。

このような力を育てるには手探りの遊びをしていくことが良いと思います。子どもは「なんだろうね?」、「さあ 当てることができるかな?」等の誘い文句に大変興味を持ちます。習慣(着脱・排泄・食事・睡眠・手洗い)は子どもたちにとって面白みがないため、ついつい億劫になりがちです。すべてを遊びで誘導するのはこれもまた問題がありますが、手洗いで水を出しているとついつい水遊びになってしまうのも、興味ある素材が目の前にあればごく自然な行動なのです。

そのような身支度と遊びの区別ができるようになるには、時間の経過による心身の発達を待たなければなりません。いずれは生活と学びは子ども自身の中で分離していきます。その区別がほぼ存在しないのが乳幼児期なのです。これは極自然なことで無理な我慢を強制していくと、心が満たされず欲求不満を残し年齢を重ねていくこととなります。その不満はいつの日か「反抗」、「拒絶」といった強い態度で安心できる対象に向けられることになります。反抗期は一般的には誰にでもあることがほとんどですが、屈折した行き場のない「思い」が、乳幼児期に重なることはとても危険なことです。「欲求を満たす」は幼い時期ほどどうぞ尊重してあげてください。その思いが十分満たされた子ほど早く親から離れていきます。

子どもたちにとって何が大切か?それは最終的に親から離れ自立し、ひとりの人間として自分の世界を縦横無尽に生き抜くことです。親から離れず自立できない若者、子どもから離れられない親が多くなる世の中は、自立、自律できない見かけだけが大人の人間を増やしていくことに繋がります。学習も早ければよいのではなく、「発達のその時期、瞬間を十分に過ごす」ことが最も大切なのです。「積み残しがない発達過程」を経験できるように家庭と教育保育機関で協力していくことが大切です。

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