お知らせ

いのちがけ!あおむしの大冒険

2026.05.17

altシークワサーの樹 柔らかな新芽にはナミアゲハの幼虫が住んでいます
alt離れた場所にあるプーさんハウス
alt樹からの距離はざっと1メートルいいえ2メートル?
alt入口の右下にいます
alt美しい幼虫、自らを支える命綱(自分で糸を出します)

おはようございます。
珍しい生き物の姿が見られました。プーさんハウスの裏にある、シークワサーの樹に住んでいたナミアゲハの幼虫が、蛹になり羽化の準備のため、長い旅路の果てに選んだ場所がこの場所だったのです。小さな幼虫にしてみれば人間にとっての1メートルがとても遠い場所だと思います。目立つ体の色ですので、鳥(ムクドリ、ヒヨドリ他)に見つかればひとたまりもありません。そのような危険を冒し命がけでアゲハになるために冒険をしたのでした。でも運悪く時間が来たのか、体力尽きてしまったようで、とても目立つ場所になってしまいました。子どもと保育士が張り付いている幼虫を教えてくれました。早速写真におさめ無事に羽化することを心から願いました。写真ではまだ5齢幼虫の姿そのものですが、やがて形や色に変化(変態=蛹の中で180度の姿に変化し蝶の形になる)が出てきます。その変化を子どもたちが観察できれば、生き物の多様な姿と神秘に出会うこととなるでしょう!その経験こそ「命の豊かさを感じる」体験にほかなりません。絵本(はらぺこあおむし等)などと共に興味を広げれば、子どもたちの驚きと感動は一生ものとなります。生き物の神秘に出会った子は、必ず「生命」を大切に扱える人格を持てるようになります。めったにできない経験です。

カテゴリ:生き物・自然・人間

クヌギの生き残り術

2026.05.17

alt人的に作られた公園にそびえるクヌギの木
alt落ちたどんぐりから発芽し双葉の状態まで成長 しっかりとどんぐりと繋がっている まるでへその緒のようです
alt一定の方角のみにたくさんの双葉が見られる なぜだろう?

おはようございます。
我が家のそばにある公園のクヌギの木の下には大きなどんぐりがたくさん落ちています。何本もあるクヌギのうち、数本の地面のある方角のみに、発芽し双葉が開いているどんぐりがありました。何千個?も落ちているどんぐりの中の、ほんの一握りのものしか発芽していません。想像するに発芽が起きる条件も僅かなのだと思います。光、水、木陰、人の踏み状況、その頻度や時間、量等様々な条件が一致したときのみ発芽に結びつくに違いありません。
しかしこの場所は公園のため、いずれ管理者か誰かによって、発芽した木は抜かれるなどして、その場には存在しないこととなるでしょう。これが人が足を踏み入れない場所だったら、生き延びることも可能だったかもしれません。いいえきっと柔らかな新芽は獣たちの食べ物になっているはずです。このように非常に小さな確率でしか、大きな木に育つチャンスは訪れないものと考えます。だからこそ大量のどんぐりを作り出し、何とか生き延びようとするのが植物です。でもどんぐりに穴をあけ産卵するゾウムシや、食べ物としてたくさん食べるクマなどの敵が存在しているのも自然界なのです。
「公園樹木」から掘り下げれば様々な動物、昆虫の世界へも視野が広がります。地球に生きている生き物、植物、土壌等の豊かな環境は人間生活を支える最も偉大な存在です。大切にすべきことに気付くべきです。

カテゴリ:生き物・自然・人間

雨上がりの園庭

2026.03.07

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雨上がりの園庭・・・・・、自然の様子に変化があれば敏感に反応するのが子どもたちです。それだけ子ども自身が自然に近い存在であることも確かだと感じます。

元々人間は自然と一体になって生きてきた「動物」です。サバンナに生きていても、近代化され人工物に囲まれた生活をしていたとしても、本能の奥底にある「生」への渇望、欲は変わらないと思います。特に人間は脳を発達させ、無から有を試行錯誤することで道具や作物を育て、自らの生活を想像し豊かにできる能力を培ってきました。

今日の活動にもそんな自然に対する興味と関心が満ち溢れています。水たまりを見つけた子、実はこの水たまりは数年前にできました。掘ったのは子どもたちです。たまたま水が溜まったときに、誰かだ小さなスコップで削り始めたのです。一人が夢中で掘っていると、一人二人と増えそして穴は大きくなり、また雨が降れば水がたまります。いわば歴代の伝統的遊びとして繰り返されているのです。

「穴」、「水たまり」はなぜか子どもたちの興味をそそり、様々な「お試し」をしたくなる気持ちが膨れ上がるようです。今日は「カリン」をそっと浮かべ、その性質を楽しみながら試している様子が写し出されています。この物体はなぜ水に浮くのか?では葉っぱは?石は?・・・・次々といろんなものを水たまりに放り込むことで、その正解を見つけ出そうとしているかのようです。

ミミズへの関心も同じです。この「ニョロニョロ動くものはなに?」最初の不思議を感じます。「手で触ってみたいけど少し怖いな!」次に抱く感情です。だから直接触れなくても良い方法を探します、あるいは過去に年長の子が行っていた方法を思い出し自分でもやってみます。

手から伝わる「ブニュ?ヌル?」っとした感触は不思議をさらに深めているような気もします。ミミズも雨が降ると地上に出てくることがあります。人間に見つかってつつかれて迷惑なことだと思いますが、子どもが様々を知るためにとても役立っていることを考えると、ミミズさんに「ありがとう」を言いたい気持ちにもなってきます。

ミミズは土壌の分解者と言われています。たくさん住んでいる土は、葉や土を食べ落とされた糞が肥料となり、移動する際のトンネルは土壌の通気性をよくすることが知られています。その事が結果的に肥沃な大地を作り出し、作物が育ち人間が生き延びるための糧となるのです。

地球環境への貢献度はその数からすれば多大なものです。子どもたちが、その科学性や地球環境の問題にたどり着く確率は、高いものではないかもしれませんが、生まれて出会う未知の生き物との接点によって、いつの日か「人間ひとりのためではない地球」に気付いてくれればよいなと願います。

地球の美しさは理屈抜きで、生きていることの実感を育て、呼び覚ましてくれます。時にその力が子どもたちの肉体を鍛え、震えあがらせることで、心を強くたくましくし、絶望の淵に立った時這い上がる勇気を作りあげるのであれば、あえて子どもたちには「自然の中で暮らす」ことをできる限り体験させてあげたいと考えます。

「雨上がりの園庭」はとても小さな存在です。しかし分かる人にとっては、9年前から絶えることなく数えきれないほどの新しい命を生み出し、そして消えていった場所でもあることをわかる人もいるでしょう。その中で大人よりも鋭い感性を持った子どもが毎日あそび、生活するだけでも、とても大きな価値があることを皆さまにも知っていただければ幸いです。

カテゴリ:生き物・自然・人間

雨の日

2026.03.07

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久しぶりの雨降り、いつもなら園庭で様々な自然と広々としたスペースで、道具や遊具を使い思い切り遊んでいるのですが、今日はお部屋の中であそぶ1日です。

子どもたちは雨降りのお外を眺めながら、どんなことを想像しているのでしょうか?保育室から雨を感じるのは視覚しかありません。地面は濡れ光を反射し、鏡のように様々を映し出してもいます。また生き物たちはどこかに隠れているかな?そんな姿も本当は目の前で見たり、直に手で触れたりすることで理解はさらに深まるはずです。

雨の日に屋外で活動することは、今の年齢では体調を崩すきっかけになってしまうこともあると思います。さらに現代人の生活はエアコンや快適な室内環境に浸ってしまっているため、抵抗力は脆弱だと思います。最近の若者はパーソナルスペースがないと生活できないとも言われています。あまりに環境が快適すぎると生き物は逆に命を縮めることにもなってしまいます。

例えば3人部屋とか、ひとつのテントで5人で寝るとか、とても無理だとも聞きます。それだけ他者との距離感に敏感で、誰にも邪魔されることのない自分のスペースが必要なようです。なぜそのようになっていく傾向にあるのでしょうか?

豊かな生活や文化は豊かな心を育むはずにも拘らず、「孤立化」や「排他性」が際立つ現代社会をも生み出しています。協力しなくても生きられる社会は、「ひとり」に閉じこもっているがゆえに、災害や緊急事態に身体も心も持ち崩してしまうことになるかもしれません。適応力はある程度の不足によってこそ身につく力でもあります。

環境への適応は自然ばかりではなく、人間同士の距離感や習慣、お国柄などにも左右されます。欧米人はハグやキスで親近感を表現しますが、東洋人はある程度の距離感を持つことが、相手を尊重する姿勢だと受け止められています。

また日本人には古くから添い寝やおんぶなどの文化があります。体形の特徴もあるのですが、働きながら育児をしてきた日本人にとっては、背中に子どもを負うことで両手が空くため便利だったとも言えます。また肩口から養育者の肌や表情がよく分かる、愛情も感じやすく、同じ視線で物を観るなどの利点もあったから定着したともいえるのではないでしょうか?

雨降りの日は晴れの日よりも全身の活動量が少なく、範囲も小さく、そして仲間同士の距離も近いため、お互いが接触しやすい環境だと言えます。その事はぶつかり合いの機会も増すことを示していますので、人間同士知恵が必要になってきます。

子どもたちの「今」は、まだそのような環境の変化に対応することが難しい段階だと言えます。だから大人がコントロールしていく必要があります。同じ場所にいる時間を減らし、同じ仲間との一緒の時間を減らし、いつもと異なることを行う等、1日の活動の流れに変化をもたらすことで、心や体がぶつかりにくい関係性を作り出すことも大切な配慮です。

カテゴリ:生き物・自然・人間

ガイアの夜明け 野生と共に生きる 駆除に頼らない観光地

2026.02.01

altフィンランド原産のカレリアン犬(ベアードッグ) 日本ではマタギ犬として北海道犬 津軽犬などが知られている 

おはようございます。
「ガイアの夜明け」という番組をご存じでしょうか?様々な経済、社会問題に対し奮闘する専門性の高い人々を追う内容だと理解しています。23日の番組では「野生と共に生きる 駆除に頼らない観光地」というタイトルで、軽井沢のクマ、奄美大島のアマミノクロウサギとの共生についての内容で、昨今の獣害が広がる状況の中、とても興味深い活動でした。見逃し配信などもありますので、ぜひご覧いただければとお勧めいたします。
クマ【長野県軽井沢町にある「NPO法人ピッキオ」は、「人の安全を守ること」と「クマの野生を保つこと」の両立を目指して、クマ対策で確実な成果を上げている。クマが人間の生活エリアに入らないよう、事前に捕獲してGPSや発信器を付けて監視。侵入してくるクマに対しては、ベアドッグとハンドラーで森へ確実に追い返している。年間800万人もの観光客がやってくる国内屈指のリゾート地「軽井沢」は、クマが生息するエリアと人間の住むエリアの重なる部分が非常に多いため、他の地域以上に被害が出る可能性がある。そのため軽井沢ではクマ対策の徹底が、商業エリアの経済を守り、別荘地としての資産価値も維持することにつながる。「ピッキオ」は、クマ対策で重要なことは、クマに人の怖さを教えて人のいるエリアに近づかないようにすることだという。軽井沢の街を挙げての地道な取り組みが実った“クマ被害ゼロ”。クマと人の共存のあり方を追った。】
アマミノクロウサギ【「アマミノクロウサギ」や「ケナガネズミ」といった数多くの絶滅危惧種が生息し、世界的にも類を見ないユニークな生態系が広がっていることから、世界自然遺産に登録された「奄美大島」。4年前から取材班は奄美大島で始まった“ある取り組み”を取材していた。それは、クロウサギを保護するための“国内初”の一般道路の交通規制。延長約12キロの市道「三太郎線」を夜間通行できるのは、30分に片側1台だけ。目的はクロウサギを事故から守るため。時速は10キロ以下で、全ての車が事前に予約しなければならないが、罰金や罰則などの法的拘束力はない。この規制を主導したのが、環境省所属「奄美野生生物保護センター」のレンジャー、鈴木真理子さん。地元では「厳しすぎる」との不満の声も上がる一方、「罰則がないなんて手ぬるい」との批判も。あれから4年…。実は、クロウサギの生息域が広がり、個体数は大幅に増加していた。交通規制やクロウサギなど生態系に影響が大きかったマングースの駆除活動が奏功したという。しかし、いま新たな問題として浮上してきたのが、農作物被害。島の特産品の樹皮をウサギが食い荒らすのだ。「野生動物保護」と「経済」の両立の難しさが浮き彫りとなっていた。果たして人と野生の境界線はどこにあるのか。「奄美野生生物保護センター」のレンジャーたちの取り組みを追う。】
それぞれの努力と葛藤は、人間社会と野生動物共存への挑戦であり素晴らしい試みです。

カテゴリ:生き物・自然・人間

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