お知らせ

有機的な関係づくりが有機農業を生む

2025.04.21

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おはようございます。
食料自給率が低く大きく輸入に頼っているのが日本の現状です(3.30中日新聞サンデー版)。このままでは食糧危機が襲ってきた時にどうすることもできません。この状況を変えるべく動いている自治体は全国で131市町村にのぼっています。愛知県では東郷町、岡崎市、知多半島など比較的農地が多いところに限られていますが、西部にも同じような条件の地域はあり、蟹江でも細々ですが、畑や田んぼは維持されているので可能性はないとは言えないはずです。
有機農業は化学肥料や農薬を使わず、身体にも環境にも良いとされています。また、地域の生態系の回復が見込まれ、様々な生き物が共に暮らす生物多様性にも貢献できます。長い目で見れば有機物を土壌に定期的に漉き込むことで土壌に炭素が含まれ、二酸化炭素の増加を防ぐこともできるのです。「手っ取り早く大量に」といった食料生産とは逆向きであることで、地球や人間に優しくしていくことも可能です。
そのためにも表題の通り「有機的な人間関係づくり」を意識していかなければならないと思います。地域の自然が戻れば子どもは安全に健康に成長できます。また同じ志で集まった人たちの連帯は新たな地域関係を作るための基礎にもなっていくはずです。有機農業は思わぬ副産物を含んでいます。ぜひ進めていくべきです。

カテゴリ:生き物・自然・人間

日本人はどこから来たのか?

2025.04.12

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おはようございます。
3月23日中日新聞日曜版では「日本人はどこから来たのか」と題し日本人のルーツをたどり、当時の人々がどのような選択をしたから今があるのかを伝えている。
【内容要約ー人類はアフリカで誕生(ヒト)し、4万年前に東南アジアから中国内陸部を経て琉球からやってきた縄文人(白保人)、北海道からやってきた縄文人(アイヌ民族)が日本人の元と考えられる。そして弥生時代に中国・西遼河流域をルーツとする渡来人が朝鮮半島から流入し、縄文人と住み分けから徐々に混血を繰り返し(鎌倉時代まで)現在へと繋がっている。元々多様性を許容した民族であることが分かる、単一民族と捉えがちだが、歴史を科学的(DNA解析)に調べれば、異なる結論に到達し真実が明らかになることもある。】
このことから何が分かるかと言えば、縄文人と弥生人は争うことを避け、共存の道を歩む選択をしたのではないかということです。ヨーロッパ諸国の様に一神教で他と明確な区別をする生き方(異なる文化を排除する)ではなく、多神教、八百万(やおよろず)の神信仰(アニミズム)を作り出し、共存するために双方が理解に努め、取り込みを積極的に行ったのではないでしょうか?
この様な遥か過去の「選択」を調べ解明していくことは、日本人の選択が今を生きる人間社会(「分断」と「区別」)にとても参考になるのではないかと考えるのです。古代人も同じような分断の「危機」に直面していたのではないでしょうか?そして知恵を使い争いを避け、人間が共存していける世界を形作ってきたと想像します。今こそ過去の日本人の生き方に注視すべきです。(特別展 「古代DNAー日本人の来た道」東京国立科学博物館6/15まで 名古屋市科学館7/19-9/23)

カテゴリ:生き物・自然・人間

悲観桜 緋寒桜 彼岸桜

2025.04.04

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おはようございます。いよいよソメイヨシノの花が開く気候となってきました。今日から明日にかけて雨の予報も出ています。開いたところの風と雨に影響を受けることで情緒深さも感じますが、ほどほどであってほしいと勝手なことも思います。昨日は東北地方で暴風が吹きました。西日本では乾燥による山火事が広がっています。春となってもすさまじさを見せつける自然の脅威は、人間の力ではどうしようもなく神がかっています。被害が最小限となることを祈ります。
一方世界と日本の政治界も暴風が吹き荒れています。いっそのことあらゆる私利私欲、差別、紛争すべてを吹き飛ばしてくれればなどと思います。悲観的になる心は本人が作り出すものです。ソメイヨシノより早く咲く緋寒桜を観て悲観的になるかどうかは見る人の心次第。風刺画を戒めとして心に置き、ソメイヨシノの開花に希望を見出していかなければなりませんね。
【彼岸桜(ヒガンサクラ)・緋寒桜(ヒカンザクラ)・寒緋桜(カンヒザクラ)ってどう違うの?思ったりしませんか。間違えやすかったり、わかりにくかったり。「彼岸桜(ヒガンサクラ)」は、彼岸頃に咲き始める桜です。ソメイヨシノなどの桜に先がけて、赤みがかった可愛らしい花を咲かせます。「緋寒桜(ヒカンザクラ)」と「寒緋桜(カンヒザクラ)」は、同じ桜です。緋色の花を寒い時期に咲かせる桜 ⇒ 緋寒桜(ヒカンザクラ)。「ヒカンザクラ」が「ヒガンザクラ」と間違えやすいので、寒緋桜(カンヒザクラ)と呼ぶことが多いようです。】

カテゴリ:生き物・自然・人間

進む少子化

2025.03.01

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おはようございます。
【2024年に生まれた子どもの数(外国人含む)は72万988人だった。統計を取り始めた1899年以降で最少。23年より3万7643人(5・0%)減り、9年連続で最少を更新した。全都道府県で減少した。死亡数が出生数を上回る「自然減」は89万7696人で過去最大。少子化は政府想定より15年速いペースで進んでおり、歯止めがかからない状況だ。厚生労働省が27日、人口動態統計の速報値として発表した。今後発表する日本人だけの出生数は初めて70万人を割る可能性が高まっている。物価高で子育てへの経済的不安が高まったことや、未婚・晩婚傾向が進んだことが背景にあるとみられる。婚姻数が新型コロナウイルス禍で大幅に減ったことも響いた。厚労省は「結婚や子育ての希望を阻む要因が複雑に絡み合っている」と説明した。(ネット デイリー)】
過去最低の出生数となりました。核家族化、祖父母の勤続、夫婦共働き、生活様式が変わる、景気の低迷、上がらない給与、家賃の高騰による狭い自宅、子育てへの不安等、様々な理由で子どもを産まない、あるいは一人だけの選択肢をせざるを得ない状況が顕著になってきました。根本的にこの先子どもの数が減少していけば、経済は成り立っていきません、また産み育てることを止めてしまえば人類は滅亡します。生き物としての使命をどの様に守っていくべきかを真剣に考える必要がありますね。

カテゴリ:生き物・自然・人間

自然物は決して人間には作れません!

2024.12.22

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ええーーーい 三人で ペッタン ペッタン ペッタンコ

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ふふーん こうなってるんだ!

お餅を視るのも触れるのも初めての子どもたちがいたかもしれません!この得体のしれない物体は何だろう?まずは触ってみて感じてみよう、白くてネチャネチャ柔らかいね、あったかいし、増々分からなくなっていきます。でも、つく、丸める頃にはみんなすっかり素材のおもしろさに魅了されていたようです。

昨年まではお米をつぶして行っていましたが、やはり本物はいいですね!粘りが強い!だから実際手にしてみると、もち米ならではの感触が伝わってくると思います。これが食べ物であることはこのような体験、お正月、お鍋を食べる時にいつか結びついていくことと思います。保育園の小さな、しかし大切な初歩的人間生活の経験として位置付けたいものです。

昨日は焚火をして実際の炎を視る、あたる、煙の臭いなどを経験された子どもたちがいました。初めての物に対しては様々な反応がありますね。不安、怖れ、好奇心、それぞれの距離感は個性的ですが、やはり年齢なりに本物を体験していくことは大切なことだと考えています。そして子どもと自然の間で安心感を与え、その素晴らしさを伝えていく場や大人の存在も、子どもの心を育てる大切な役割を担っているのです。

火、お米は人間にとって欠かすことが出来ないものであると同時に、恐ろしい物、不足、過剰によって災いをもたらすものであることを覚えておかなければなりません。私は幼児の自然教育に40年程携わってきました。「火」は暖をとる、食事を作る、獣から身を守る、仲間と集う等、人間が生活していくうえで欠かすことのできない自然物です。水も同じですが、コメは水やお日様がなければ育つものでもありません。このような自然の摂理を幼い時から学んでおくことで、自然がもたらす偉大な力を理解していけると思います。

大いなる自然の存在は、人間が作り出せるものではありません。同時に「子どもを作る」といった表現は、とてもではないですが、人間の為せることではないことを奢って使う言葉としか思えません。子どもの命が簡単になくなってしまった時代は、成人することが何にも代えがたい親の大きな喜びでした。子どもは「天から授かった命」です。だから貴重で唯一で、大切に育てなければなりません。今の時代「子育て」が様々な問題を抱える状況といなっています。また知らない人に簡単に「生きる」を奪われるような時代になりつつあります。自然の摂理を思い出し、知恵を絞り子どもたちが健全に育っていく環境を模索しなければなりません。

カテゴリ:生き物・自然・人間

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