お知らせ

キッチンカーの活躍

2024.05.27

alt

alt

alt

おはようございます。
読売新聞に「ニュースの門」なるコーナー(紙面)があります。世の中の様々なブーム、話題を取り上げています。
キッチンカーは昨今のコロナ禍の影響もあり、この30年で右肩上がりに増え、東京都の許可件数は5137件に上ります。最近マルシェや様々なイベントでも見かける「移動販売」の歴史は、室町時代の「振り売り(天秤棒の前後に魚、野菜などを入れ売り歩く)」が源流のようですが、江戸時代には立ち食いソバなどで屋台(火事が多発した江戸町民の知恵)に発展しています。近代では栄養指導車として「フードトラック」、「キッチンカー」などの和製英語で表現され各地を巡りました。現代は高級料理を扱ったり、オフィス街、イベント会場などでコミュニケーションを図るための手段として人気です。今も昔も「人が集まる」意味においては優れた力を発揮しています。今後も食事提供だけにとどまらず、過疎地、被災地への食材運搬、移動ATM機能搭載など幅広い活躍が期待できるようです。
一極集中、食料自給率の低下など、島国日本が抱える様々な問題に対して、考える機会をもらいました。

カテゴリ:文明社会

ワイアレスな時代

2024.05.11

最近はアナログな世界を新鮮に感じる方も・・・
alt
ビートルズ サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド  
レコードジャケット
alt

おはようございます。
最近周りに音が漏れないようにラジオや音楽を聴く必要に迫られ「イヤーカフ型ワイヤレスイヤホン(耳に挟む)」を購入(2,000円程度)しました。皆様にとっては当たり前かと思いますが、私にとっては画期的な使い勝手に「驚き!」です。カプセル収納することで充電、スマフォと同期するだけで、ラジオはラジコ(無料アプリ)で、音楽は様々な無料アプリで楽しめます。聞き逃してもタイムフリー機能を使えば、いつでもどこでも情報を楽しめることが可能なことを知り唖然としてしまいました。
私は典型的な昭和テクに夢中になった世代です。仲間から借りた大切なLPレコードを、自転車の後部座席に座布団を置き、割れないように工夫し持ち運び、帰宅後真っ先にレコードプレーヤーでレコード盤に針を落とし、大音量でブリティッシュロックを聴きまくりました。何回目かにカセットテープに吹き込み、今度はテープが擦り切れるまで聞き込むのです。この瞬間が何とも言えず充実感を味わえる時でした。正規版は高価なため今池の海賊版ショップまで出向いたものです。輸入盤は若干安く小遣いの少ない学生にとってはありがたいものでした。
この様な音楽に対する執着が、様々な便利機器によって今の時代は逆に持ちにくいのではないか?などと考えてしまいます。何としても聴きたいから仲間に約束を取り付け、相手の都合に合わせる、話をするから自らの音楽のジャンルや、奥行きも広がるなど付加価値も得ることができたと振り返ります。この素晴らしい機器は、その素晴らしさゆえに、多くの人間的努力を犠牲にしているのかも?こんなこと考えるのは私の世代くらいでしょうか?

カテゴリ:文明社会

ゴリラから学ぶ

2024.03.11

alt

alt

ゴリラから学ぶことは今とても大切であることが分かります。少々読むのに気合が必要な難文?ですが、ぜひお読みください。

[新たな社交で文化再構築 中日懇話会 人類学者・山極寿一さん 2024.03.07 3面 3頁 朝刊 (全1,218字) 第577回中日懇話会(中日新聞社主宰)が6日、名古屋市内であり、ゴリラの研究で知られる人類学者で、総合地球環境学研究所(京都市北区)の山極寿一所長が「共感社会と言葉のもたらした世界 戦争は人類の本性か」と題して講演した。身体を離れた言葉によるコミュニケーションの発達が暴力や戦争を生んだという人類の進化過程を踏まえ「言葉に過度に頼らず、人間の本質に基づく新たな交流や共同体をつくる必要がある」と説いた。講演の要旨は次の通り。
【ゴリラへの誤解】人間の本性について、(17世紀のイギリスの哲学者)ホッブズに代表される暴力的であるという立場と、平和的であるという(18世紀フランスの思想家)ルソーの立場があるが、ホッブズによる研究者があまりに多い。ゴリラには100年くらい「凶暴で残忍」という間違ったイメージがあり、映画でも繰り返し描かれた。1846年にアフリカでゴリラを発見して欧州に紹介した探検家たちが、ゴリラの行動を誤解して広めた。同じ祖先を持つ人間も本質は暴力的だと考えられたが、類人猿の研究が進むと、人間も本質的には暴力的でなく、途中からそうなったと考える方が自然だと考えられるようになった。
【共感能力】他の類人猿と違い、人間は共に食事をして共同で子どもを保育するために、共感能力を高めた。食事は人間の一番古い文化的行動。人間だけが食料を自分が必要な量以上に集めて、その場で食べず持ち帰って仲間と分配する。信頼を築く必要が生まれた。人間は育児の中で、歌で感情を共有するコミュニケーション能力を得た。歌やスポーツのような身体的なコミュニケーションが通じる集団規模には限界があり、これを超えると言葉が必要になる。持ち運び可能で目の前にないものを見せることができる言葉は、物語を作って共有する力を生む。所属する共同体以外とつき合えるようになり、他の大陸にも行けて発展した。しかし、定住して所有するようになると、強い帰属意識から共同体の中の共感が外の他者には敵意として向くようになった。今はさらに共同体の内部をも侵略している。7万~10万年前に生まれた言葉が、結果的に戦争につながる。
【文化の再構築を】人間の心身は本質的に小規模な社会に適応している。現代の情報革命は知能だけを身体の外に出して発達させているが、意識や感情は外出しできないからついて行けていない。われわれは今、フィクションの中に生きている。言葉は複数の文化をつなぐ役割を果たしたが、信頼関係は広がっていない。人は他者を信用するよりも契約やシステムにすがって生きている。システムの向こうに人はいないし、いつか壊れる。言葉に過度に頼らず、新たな社交で文化を再構築する必要がある。違う意見を両方肯定する「容中律(ようちゅうりつ)」がこれから大事になると思う。情報革命が起きたことで、定住する社会を経て、今、再び移動する時代が訪れつつある。所有する生き方を手放せるかもしれない。]
所有と分配、民主主義、そして言葉の世界、皮肉にも人間の発達と活動は破滅へと近づいているとも言えそうです。ゴリラや縄文人の生き方から現代人が学べることはたくさんあります。

カテゴリ:文明社会

あけましておめでとうございます!

2024.01.11

alt

おはようございます。
【七十二候が小寒の次候に変わり、地中で凍っていた泉が融け動き始める頃となりました。この候でいう「水泉」とは、“湧き出る泉” のことをいいます。まだまだ空気は冷たく、地上のあらゆるものが凍りつく寒さ厳しい時期ですが、目には見えずとも地中では陽気が生じ、春に向けて少しずつ動き出しています。一年で一番寒さの厳しい大寒に向かいながらも、自然界では着々と春への準備が進み、かすかなあたたかさを愛おしく感じられる季節です。】
デジタルな社会は何を生み出すのだろう?私自身もラインにインスタ、SNS、多くのデジタルシステムを使用しています。しかし、新聞、読書、機関誌、チラシや情報誌も見る機会を作るようにしています。デジタルな情報はとかく自分本位な都合の良さに偏りがちになります。語句を検索する、ネット通販を利用するだけで、あふれんばかりの情報提供がまるで押し売りのように畳みかけ発信されてきます。きっと間違った情報もあるはずです。デジタルに毒されるのは「鵜呑み」という状況が日常茶飯事になってしまったときだと思います。
それに比べるとアナログでの経験は深く心に刻まれ、自分で考える隙も生まれ自己の思考回路が活性化するように感じます。その世界観は芸術家、探検家、科学者らが如実に語っています(中日2023.12.25 アナログの底力は?美術作家 奈良美智・探検家 角幡唯介 他)。
子どもたちの人権保障について「自己の考えの表明」という項目があります。自分の意見を持ちその考えを表すにしても、対面のコミュニケーション、活字の読み返しを通じて、相手の口調や表現を受け止める、活字を読み込むことでいったん自分の頭に落とし込むといった時間を持たなけば、実感を伴った確かな考えは出来上がらないと思います。
今後AI等ますますデジタル活用が進みます。そんな時代に子どもたちの思考やコミュニケーションが「鵜呑み」の世界にならないようにアナログの場面こそ保証する必要があると思います。

カテゴリ:文明社会

共助の窓口

2023.11.20


焼肉 あわ座

つくじか出版 看板?

おはようございます。
心温まるお話を2つ。18日付け中日新聞12面「ひとり親家庭招待3年半」名古屋市東区東桜2-15-9 ダイアパレス東桜第2 1Fの焼き肉店「焼肉 あわ座」は、ひとり親家庭の無料招待(細く長くをモットーに週1度)を続けています。「楽しむ子どもや親御さんの笑顔だけでお釣りがくる」店主の考えが良いですね。愛知県母子寡婦福祉連合会をSNSで知り支援活動をはじめました。「子どもと遊ぶのが好きだったくらい」この動機こそ「何でもないお手伝い」という尊い人の心を伝えていると思います。見返りを求めずお手伝いすることは、自分の喜びへと転化していきます(お礼のメッセージは宝物)。
同日名古屋市市民版「出版社(つくじか出版)に自由な居場所(料金不要)」(名古屋市名東区香南2丁目マンション一室で月~土の9時~19時)は、書籍(絵本・アートbook・短編小説)の販売と、空いている一室を訪問者に自由に使ってもらっています。「つくじか」はつくる、じかんのあわせ言葉、「なんだかうまくいかない」、「マジむかつくんだ」など不安、不満、イライラ、自慢話の場として子どもたち、不登校や子育ての悩みの相談に応じる場として運営されています。
「福祉だ、公的窓口だ」と声高に行き辛い窓口を推し進めるだけでなく、自分のできる範囲で人と人をつなげていこうとする小さくてもささやかなあったかさを感じる場所、そんな気負いのない意気込みを感じます!素晴らしいです。

カテゴリ:文明社会

- CafeLog -