お知らせ

いよいよ師走 技術革新のメリットとデメリット

2024.12.02

広がるメタバース アバター ユーチューブの世界
alt

おはようございます。
いよいよ慌ただしくあっという間に過ぎ去ってしまう12月を迎えます。今年1年は皆様にとってどのような年だったでしょうか?【師走の意味 師匠である僧侶がお経をあげるために東へ西へと馳せることを意味する「師馳す(しはす)」が転じたもの。他にも年が終わるという意味の「年果つ(としはつ)」が転じたという説や、四季が果てることを表す「四極(しはつ)」が転じたという説もある。】
忙しくて自己を見失いかねない日々、様々に翻弄される生活の中でも、子どもたちは懸命に目の前の1日を楽しみ、前向きに生きようとしています。その姿に触れていると「人を育てる」といった生活は、人間の一生の中で実にうまくプログラミングされていると感心させられます。特に「子どもを育てる」といった行動は、哺乳類、特に霊長類において、時間、労力は他の生き物よりもはるかに丁寧で不思議であるとも言えます。
ゴリラの授乳期間は人間よりも長く約3年間、その間母親が妊娠することはなく、片時も子どものそばを離れることなく一頭の子育てに集中します。離乳後は父親の元に連れていかれ一切を父親が面倒を見ます。父の元戸惑いを見せる子どももやがて慣れ、遊びやコミュニケーションを学び社会性を身につけていきます。大人になる頃には父子は固い絆で結ばれています。
人間の子育ては多産であるため、多くの協力者を必要とします。家族ばかりではなく子育て仲間、地域、子育てを終えた世代、様々な人々との接点があってこそ子どもたちの心は安定し、楽しく遊ぶ中で大切なことを学んでいきます。しかし高度成長期から始まった核家族化は、これらの原則を崩し始めます。しかもIT技術の進歩により情報取得が個別化され、その事が招くコミュニケーションの間接化(DX)?とでもいうべき状況や悪用されることで孤立化が発生する状況も生まれています。人間のためと考えられた技術革新が、「生きづらさ」を生んでいるとも言えます。メタバース環境でアバターを通じコミュニケーションを行うことは、良い面も多々ありますが、マイナス面や元々対面で得られたコミュニケーションのすべてを置き換えられるものでもないと考えます。「人に頼り、お願いすること」は遠慮することではありません。日々の生活で「何でもない無駄話」こそ貴重なコミュニケーションのスタートラインだと思っています。
【メタバース 今の世の中が、子どもたち、高齢者、すべての人々にとって「生きづらい世の中」になっているとすれば、その根元を探り、「原点」へと立ち戻らなければならない時でもあると思います。メタバースとは「デジタル技術を活用してインターネット上に構築された3Dの仮想空間」のことです。具体的には仮想空間上に、自身の分身となるアバターを作成し、さまざまなイベントやサービスを楽しめます。】

カテゴリ:文明社会

ハイテク機器の利用 ドローン

2024.11.01

alt
災害救命ドローン
alt
戦闘ドローン
alt
2001年宇宙の旅

おはようございます。
ニュースでドローン、ロボットが活躍(暗躍?)する報道をよく耳にします。人類はより利便性が高く、高度な機能を搭載した機械を利用することが増えていくと感じます。
立ち止まり考えるべきことは、「人類のためになる使い方をしているかどうか」です。以前「2001年宇宙の旅(スタンリー・キューブリック監督、アーサー・C・クラーク脚本)」という映画についてお話したことがあります。内容は人間が開発したコンピュータ「HAL(ハル)」が自身の思考によって、人間の目的を妨げようとし、最後は人の手によって「思考停止」となり、人類は木星探査の成果を得る(かなり要約)といった粗筋となります。1968年(なんと56年前)に制作された夢とロマン、未来を予測した素晴らしい作品です。アーサー・C・クラークの小説(幼年期の終り等)と共に是非ご覧ください。
さて、ドローン一つとっても、活躍と暗躍があります。暗躍はもちろん戦争利用です。登載された爆弾によって命を落とした方は、世界でどれくらいいるのでしょうか?これは絶対に自制し禁ずべき使用方法です。一方災害時の原因追及(3D画像?作成)は、現地に足を踏み入れた調査による人的リスクを回避し、物的危険やコストをかけなくても対策を講じることが可能となったことは、大変すばらしい技術革新だと思います。他にも介護、老化改善ロボット、お掃除ロボット、危険個所の支援ロボ等、素晴らしい支援を可能としている機械もたくさん存在しています。
要は人間がどんな目的でどのように使用していくのかにより、善にも悪にもなりえるのだと思います。身近なものでは、スマートフォン、IT機器の明暗はニュースによって明らかとなっているとおりです。機械、AI技術に振り回されることなく、主体性を維持し機械を使いこなしていくことを人間自身がしっかりと管理していく必要があるということです。むろん子どもたちの成長機会での提供は熟慮を要します。

カテゴリ:文明社会

キッチンカーの活躍

2024.05.27

alt

alt

alt

おはようございます。
読売新聞に「ニュースの門」なるコーナー(紙面)があります。世の中の様々なブーム、話題を取り上げています。
キッチンカーは昨今のコロナ禍の影響もあり、この30年で右肩上がりに増え、東京都の許可件数は5137件に上ります。最近マルシェや様々なイベントでも見かける「移動販売」の歴史は、室町時代の「振り売り(天秤棒の前後に魚、野菜などを入れ売り歩く)」が源流のようですが、江戸時代には立ち食いソバなどで屋台(火事が多発した江戸町民の知恵)に発展しています。近代では栄養指導車として「フードトラック」、「キッチンカー」などの和製英語で表現され各地を巡りました。現代は高級料理を扱ったり、オフィス街、イベント会場などでコミュニケーションを図るための手段として人気です。今も昔も「人が集まる」意味においては優れた力を発揮しています。今後も食事提供だけにとどまらず、過疎地、被災地への食材運搬、移動ATM機能搭載など幅広い活躍が期待できるようです。
一極集中、食料自給率の低下など、島国日本が抱える様々な問題に対して、考える機会をもらいました。

カテゴリ:文明社会

ワイアレスな時代

2024.05.11

最近はアナログな世界を新鮮に感じる方も・・・
alt
ビートルズ サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド  
レコードジャケット
alt

おはようございます。
最近周りに音が漏れないようにラジオや音楽を聴く必要に迫られ「イヤーカフ型ワイヤレスイヤホン(耳に挟む)」を購入(2,000円程度)しました。皆様にとっては当たり前かと思いますが、私にとっては画期的な使い勝手に「驚き!」です。カプセル収納することで充電、スマフォと同期するだけで、ラジオはラジコ(無料アプリ)で、音楽は様々な無料アプリで楽しめます。聞き逃してもタイムフリー機能を使えば、いつでもどこでも情報を楽しめることが可能なことを知り唖然としてしまいました。
私は典型的な昭和テクに夢中になった世代です。仲間から借りた大切なLPレコードを、自転車の後部座席に座布団を置き、割れないように工夫し持ち運び、帰宅後真っ先にレコードプレーヤーでレコード盤に針を落とし、大音量でブリティッシュロックを聴きまくりました。何回目かにカセットテープに吹き込み、今度はテープが擦り切れるまで聞き込むのです。この瞬間が何とも言えず充実感を味わえる時でした。正規版は高価なため今池の海賊版ショップまで出向いたものです。輸入盤は若干安く小遣いの少ない学生にとってはありがたいものでした。
この様な音楽に対する執着が、様々な便利機器によって今の時代は逆に持ちにくいのではないか?などと考えてしまいます。何としても聴きたいから仲間に約束を取り付け、相手の都合に合わせる、話をするから自らの音楽のジャンルや、奥行きも広がるなど付加価値も得ることができたと振り返ります。この素晴らしい機器は、その素晴らしさゆえに、多くの人間的努力を犠牲にしているのかも?こんなこと考えるのは私の世代くらいでしょうか?

カテゴリ:文明社会

ゴリラから学ぶ

2024.03.11

alt

alt

ゴリラから学ぶことは今とても大切であることが分かります。少々読むのに気合が必要な難文?ですが、ぜひお読みください。

[新たな社交で文化再構築 中日懇話会 人類学者・山極寿一さん 2024.03.07 3面 3頁 朝刊 (全1,218字) 第577回中日懇話会(中日新聞社主宰)が6日、名古屋市内であり、ゴリラの研究で知られる人類学者で、総合地球環境学研究所(京都市北区)の山極寿一所長が「共感社会と言葉のもたらした世界 戦争は人類の本性か」と題して講演した。身体を離れた言葉によるコミュニケーションの発達が暴力や戦争を生んだという人類の進化過程を踏まえ「言葉に過度に頼らず、人間の本質に基づく新たな交流や共同体をつくる必要がある」と説いた。講演の要旨は次の通り。
【ゴリラへの誤解】人間の本性について、(17世紀のイギリスの哲学者)ホッブズに代表される暴力的であるという立場と、平和的であるという(18世紀フランスの思想家)ルソーの立場があるが、ホッブズによる研究者があまりに多い。ゴリラには100年くらい「凶暴で残忍」という間違ったイメージがあり、映画でも繰り返し描かれた。1846年にアフリカでゴリラを発見して欧州に紹介した探検家たちが、ゴリラの行動を誤解して広めた。同じ祖先を持つ人間も本質は暴力的だと考えられたが、類人猿の研究が進むと、人間も本質的には暴力的でなく、途中からそうなったと考える方が自然だと考えられるようになった。
【共感能力】他の類人猿と違い、人間は共に食事をして共同で子どもを保育するために、共感能力を高めた。食事は人間の一番古い文化的行動。人間だけが食料を自分が必要な量以上に集めて、その場で食べず持ち帰って仲間と分配する。信頼を築く必要が生まれた。人間は育児の中で、歌で感情を共有するコミュニケーション能力を得た。歌やスポーツのような身体的なコミュニケーションが通じる集団規模には限界があり、これを超えると言葉が必要になる。持ち運び可能で目の前にないものを見せることができる言葉は、物語を作って共有する力を生む。所属する共同体以外とつき合えるようになり、他の大陸にも行けて発展した。しかし、定住して所有するようになると、強い帰属意識から共同体の中の共感が外の他者には敵意として向くようになった。今はさらに共同体の内部をも侵略している。7万~10万年前に生まれた言葉が、結果的に戦争につながる。
【文化の再構築を】人間の心身は本質的に小規模な社会に適応している。現代の情報革命は知能だけを身体の外に出して発達させているが、意識や感情は外出しできないからついて行けていない。われわれは今、フィクションの中に生きている。言葉は複数の文化をつなぐ役割を果たしたが、信頼関係は広がっていない。人は他者を信用するよりも契約やシステムにすがって生きている。システムの向こうに人はいないし、いつか壊れる。言葉に過度に頼らず、新たな社交で文化を再構築する必要がある。違う意見を両方肯定する「容中律(ようちゅうりつ)」がこれから大事になると思う。情報革命が起きたことで、定住する社会を経て、今、再び移動する時代が訪れつつある。所有する生き方を手放せるかもしれない。]
所有と分配、民主主義、そして言葉の世界、皮肉にも人間の発達と活動は破滅へと近づいているとも言えそうです。ゴリラや縄文人の生き方から現代人が学べることはたくさんあります。

カテゴリ:文明社会

記事検索

RSSフィード

- CafeLog -