あけましておめでとうございます!
2024.01.11
おはようございます。
【七十二候が小寒の次候に変わり、地中で凍っていた泉が融け動き始める頃となりました。この候でいう「水泉」とは、“湧き出る泉” のことをいいます。まだまだ空気は冷たく、地上のあらゆるものが凍りつく寒さ厳しい時期ですが、目には見えずとも地中では陽気が生じ、春に向けて少しずつ動き出しています。一年で一番寒さの厳しい大寒に向かいながらも、自然界では着々と春への準備が進み、かすかなあたたかさを愛おしく感じられる季節です。】
デジタルな社会は何を生み出すのだろう?私自身もラインにインスタ、SNS、多くのデジタルシステムを使用しています。しかし、新聞、読書、機関誌、チラシや情報誌も見る機会を作るようにしています。デジタルな情報はとかく自分本位な都合の良さに偏りがちになります。語句を検索する、ネット通販を利用するだけで、あふれんばかりの情報提供がまるで押し売りのように畳みかけ発信されてきます。きっと間違った情報もあるはずです。デジタルに毒されるのは「鵜呑み」という状況が日常茶飯事になってしまったときだと思います。
それに比べるとアナログでの経験は深く心に刻まれ、自分で考える隙も生まれ自己の思考回路が活性化するように感じます。その世界観は芸術家、探検家、科学者らが如実に語っています(中日2023.12.25 アナログの底力は?美術作家 奈良美智・探検家 角幡唯介 他)。
子どもたちの人権保障について「自己の考えの表明」という項目があります。自分の意見を持ちその考えを表すにしても、対面のコミュニケーション、活字の読み返しを通じて、相手の口調や表現を受け止める、活字を読み込むことでいったん自分の頭に落とし込むといった時間を持たなけば、実感を伴った確かな考えは出来上がらないと思います。
今後AI等ますますデジタル活用が進みます。そんな時代に子どもたちの思考やコミュニケーションが「鵜呑み」の世界にならないようにアナログの場面こそ保証する必要があると思います。
カテゴリ:文明社会