あそびは発達の元‼
2024.01.19
物へのチャレンジの仕方は様々な手順を踏んで試されていきます。とにかく触れたり、つまんだり、嗅いだり、のぼったり、その方法と気付きは年齢と共に高度になっていきます。初めは空いた器の空間に土をひたすら詰め込む、上からたたいて固める、入れた土を外へ出す、ぶちあける等単調な動きでしたが、徐々に目的を持った行動に変わっていきます。土を器から出すのもやり方が異なれば上手にアンパンマンの形ができたり、プリンに変化します。この発見が心に響くと「私もやってみたい!」と意欲が芽生えます。
つぎに同じようにやってみたいと試行錯誤しながらのトライが始まります。何度やってもおねーさんのようにはできないけれども、諦めず理想の結果に近づいていきます。(並行あそびはだから大切です。おねーさんの技を見られるのです。)大人は意欲を高めるために見本を見せることは必要です。「あの人のところにいれば・・・」大人との関係性も作られていきます。ですが最後は何度も挑戦する本人の粘り強い心があってこそ、地面との距離、一気に反対向きにした器を地面に伏せる等の技を磨いていくのです。結果的にその時間が自己の発達を伸ばしていく結果へと導きます。
自分自身が思うように使いこなせたとき、子どもたちは心が満足感で溢れます。発達は「中心から末端へ」が順序です。体幹、体軸、などが育つには粗大な運動が必要です。そしてしっかりとした体軸を基に、足の関節の曲げ伸ばしが自由にできるようになり、次いで細かな指先の動きや操作が巧みになってきます。クレーン車を思い浮かべてみてください。爪先が細かな動きをするまでは、目標を定めてキャタピラで移動し、アームを調整し爪先を目標物の近くまで操作しなければなりません。重機を動かすには熟練が必要なように、子どもたちも自分の足、腕、関節を使いこなすための発達と練習を経ていく必要があるのです。そんな自分自身が得た体の動きを、思う存分使うことができるような環境、時間を設けていくのは大人の役割だと考えます。
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