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自律 自立 への第一歩!

2025.06.22





きれいでなくてもよいのです やってみようとする心が自立への一歩!


いつもの保育室とは異なる場所に行き、異なる仲間と共に過ごすことは、何かと刺激が増え新たな楽しさに繋がることもたくさんあるようです。直接の接点はそれほど多くはありませんが、お互いは視て、聴いて、感じ合っています。

人格、発達等様々な違いが、多様な接点を生み出し、自分にはできないこと、思いつかなかったこと、難しいことに対して興味を持つようになり、「やってみよう」と行動を起こすこともあります。

だから異年齢、人同士の交流は大切な「自分自身を広げる」チャンスだと捉えていくことが大切です。大人でも何事もひとりで考えひとりで行おうとする人は、人に左右されることなく、独立独歩の精神を日ごろから磨き上げていると言えます。

子どもの頃は何でもひとりで行っていても、大人になって仲間や好き嫌いの関係、教師に依存的になってしまうのは、自分自身に自信を見出せない結果だとも言えます。失敗も成功も身一つで感じ取り、自らの責任としていく覚悟があれば、「真実」は近づいてきてくれます。

子どものころからたくさんの様々な人と接点を持つことは、新たな世界への抵抗感や躊躇を減らしていきます。過去の日本政府は障がいを持つ人を山里、離島に隔離し、「自分とは異なる」を排除してきました。現代のような情報が行き交う時代になってもその名残は今もなお人々を苦しめています。

「人間」であることの意味は、まさに「ヒト(生物学的)」を超える存在でなければ、人間と呼ばれるにふさわしいとは言えないのです。冒頭に登場した「雨森芳洲」は、まさに異国人との違いで人や物事を見るのではなく、同じ人間としての善意と尊厳に訴えかけた人だと思います。皆様も承知の西郷隆盛も「シナ(中国)を理解するには、シナ人にならなければならないならない」と述べているほどです。真の国際人とはどのような人を言うのでしょうか?それは知識や技術、言語優先ではなく、「相手の心に対する誠意」だと思います。誠意があれば住み分けや干渉しない等の知恵で争いは回避できるはずです。

子どものころから様々な「違い」と接していくことは、大人になってからにしか分からない、「他者、違い」を自分事として考えられる人格を作り出す大切な経験だと思います。できるだけ「違い」を感じられる環境(もちろん人見知り、場所見知り、ある程度の小さな範囲が必要な発達段階もあります)を用意していくことが、ひとりの人間の世界を広く大きくし、分け隔てをせず、平等感を大切にする人格の育成につながっていくことは間違いないと考えています。

カテゴリ:子育て

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