国民の眼差し 悪態に終わりはないか?
2024.03.09
佐藤正明氏 悪態三連発! 喝!!



一連のパー券問題、政治倫理審査会出席、会議公開可否が「すったもんだ」の末、「知らぬ存ぜぬ」の言葉と共に幕が閉じようとしています。何ともスッキリしません。権威を背負った日本の政治家はどこまでも自分事として問題を解決しようといった気概はなかったようです。選挙資金問題は多くの場合結果に大きな影響を及ぼすようです。だからと言って労働者が汗水流した血税、ひとりの社員が生み出した企業利益を使途不明金として記載もなく使用してきたことを、「知らなかった」で済ましてはならないと思います。
保育園、行政の運営も税金で賄われている事業です。しっかりとした説明責任、事故や不正が万が一起こった場合、その償いは指導者、最高責任者が負わなければなりません。頂点である政治機関で起こったことを厳粛に捉え判断していくのも最後は国民の手(選挙)にゆだねられます。真剣に考える必要があります。



一連のパー券問題、政治倫理審査会出席、会議公開可否が「すったもんだ」の末、「知らぬ存ぜぬ」の言葉と共に幕が閉じようとしています。何ともスッキリしません。権威を背負った日本の政治家はどこまでも自分事として問題を解決しようといった気概はなかったようです。選挙資金問題は多くの場合結果に大きな影響を及ぼすようです。だからと言って労働者が汗水流した血税、ひとりの社員が生み出した企業利益を使途不明金として記載もなく使用してきたことを、「知らなかった」で済ましてはならないと思います。
保育園、行政の運営も税金で賄われている事業です。しっかりとした説明責任、事故や不正が万が一起こった場合、その償いは指導者、最高責任者が負わなければなりません。頂点である政治機関で起こったことを厳粛に捉え判断していくのも最後は国民の手(選挙)にゆだねられます。真剣に考える必要があります。
カテゴリ:政治・国際状況
インドの発展
2024.02.20

おはようございます。
世界的に人口が多くその平均労働年齢も世界一若い国インドは、ガンジー以来民主主義を守り、国民の大半を占めるヒンデゥー教徒以外のイスラム教徒も共存してきました。しかしモディ首相は他宗教よりもヒンデゥー教一色に統一するなどの権威主義を徐々にかざしつつあり、ブラジル、インドネシア、トルコをはじめとする世界での存在感、発言力が高まるグローバルサウス諸国(元々は南半球の発展途上国、新興国を指す)の筆頭国ともいえます。様々な民族を抱える中国、ロシア、チェコ、ボスニア、スロバキア、そしてパレスチナ地域などは昔から紛争が絶えません。日本が大きく民族問題で揺れないのは海で他国と隔てられている島国であることが大きな理由(地政学的観点-国の地理的な条件をもとに、他国との関係性や国際社会での行動を考えるアプローチ)です。大統領選挙で揺れるアメリカ、インドネシア、ロシアについても、どうか間違った人選、政治体制を民衆が選択しないことを願うばかりです。

ロシアでナワリヌイ氏が亡くなりました。「権威を持っているのは民衆だ」を掲げ、プーチン氏を批判し多くの若者の賛同を得たにも関わらず、いとも簡単に排除されたのです。勇気ある民主主義者の死を悼むとともに、死因を追求していく民衆の力に期待したいです。インドネシアでは過去に圧政に加担した指導者が、ネットを利用し若者を抱き込み国の最高指導者になろうとしています。アメリカでは私益第一主義のトランプ氏が勝手なことを言い放ち人民を翻弄しています。人間はすばらしい知恵を持つのと引き換えに、安易な安心を信じる無智で醜く恐ろしい本性も持ち合わせています。世界中が権威主義に傾いていくことは、きっと人間を破滅に向かわせていくこととなります。「共存」、「共栄」は、何もすべてを同じにすることではないと考えます。どうしても受け入れがたい習俗や考えは、「棚に上げておく」といった知恵もあるはずです。日本と中国も「尖閣諸島問題」は、日中国交回復の際「棚上げ」されました。白黒はっきりさせることが、人間同士のいさかいを止める唯一の方法とは決して考えない方が良いはずです。「憎しみ」、「私」これらを前面に押し出していくことで、「殺戮」は始まってしまうのです。愚かな人間はあらゆる理由を付け正当性を公言します。
デジタルな社会に巣くう権力者、偽善者、悪意ある人間の陰謀に決して乗ってはいけません。デジタル化が進む世の中ですが、アナログな世界は最後の砦であることを忘れてはならないと考えます。行ってらっしゃい。
カテゴリ:政治・国際状況
「弱さ」と生きる 法政大学前総長 田中優子
2024.02.09

おはようございます。
いつも辛口?な論評で表現する田中氏の「視座(中日2.4)」を楽しみにしています。今回も様々な話題を政治、自然災害、国土、愛国心、職業、科学、美質の視点から述べ、説得力を感じる文章でした。うまく纏められませんが概略は下記の通りです。 近代化を目指した日本の分岐点は明治維新に始まります。富国強兵、殖産興業を合言葉に外国に追い付け追い越せと、「自国の弱さをわきまえず」中国、東南アジアに武力進出、結果敗戦間際の原爆で多大な放射能被害を受けたにもかかわらず、地震国の脆弱な土地に原発を作り続けてきました。また「持っていないものを得ようとする欲得」は日本の基盤産業である農業、漁業をも衰退させ、環境に配慮しない工業化による弊害(水俣病、四日市ぜんそく等)すらもたらしました。政治は金にまみれ私欲の塊に成り下がりつつあります。小さな国土、災害の多い土地、資源はなく輸入に頼り、物質の豊かさを求め続けてきた日本という国が、「身の程を知れ」と言われているかのようです。(詳細は原文をお読みください。)
美しい文化、国土を千年の昔から継承し、様々な職能技術を知恵と工夫で「日本らしさ」に作り変えてきた誇りを忘れてはならないと思います。そのためには脆弱な日本という国の弱さこそを強みと考え、政策に反映できるように努力していかなければなりません。技術革新で世界をリードしていく力は大いに進めるべきですが、根本の国らしさを忘れてしまっては、育児、子どもの保育教育もおかしな方向を向いてしまいそうで危機を感じます。
カテゴリ:政治・国際状況
政治と金
2024.01.25

おはようございます。
派閥政治の醜悪な問題が、政治家の責任問題を置き去りにし火消されてしまいました。法律改正はもとより私たちはこの問題を深刻に捉えるべきです。果たして信頼できる代表者をしっかりと選ぶことができているのでしょうか?世論調査や報道を見ても「どこの政党が担当しても同じ」、「任せられる人がいない」、「他の政党よりまし」などの投げやりな有権者の考えが浮き彫りにされています。これで良いのでしょうか?真の代表者を選ばなければいつまでも変われないと思います。
アメリカではトランプ氏が息を吹き返しつつあります。逮捕、起訴されてもなお支持率が高いのは、今よりも生活が良かった政権担当時代の感覚が民意を動かしているからでしょう。明らかに世界を混乱に陥れることが眼に見える支持にはとても賛成しがたいですが、民意とは本気になれば間違いに対しても盲目になるほどの力を有していることが分かります。分別ある民意の高揚を期待しますが、一国を動かすだけの力は本気になった民衆にあることだけは学べると思います。真剣になる必要があります。この国が間違っていかないためにも。行ってらっしゃい。
カテゴリ:政治・国際状況
山田太一氏の作品に思う
2023.12.08
名優 鶴田浩二と若かりし水谷豊(男たちの旅路)

おはようございます。
脚本家の山田太一氏がこの世を去りました。「男たちの旅路」、「岸辺のアルバム」、「ふぞろいの林檎たち」等の名作テレビドラマを多く手掛けた人でした。青年期に良く見たのが「男たちの旅路」でした。
【1975年から放送が開始されたNHK総合テレビ「土曜ドラマ」シリーズの第三弾として始まった。ガードマンという仕事を題材にして、様々な場面での人間の価値観や信念を描いている。戦争を実際に体験した世代と戦後生まれ世代との価値観の違いに対する戦中派の強い憤りがドラマ制作の大きな原動力となっている。また、実際に戦争の惨禍を体験した世代で、自身も特攻機の整備士であった鶴田浩二が主人公に選ばれている。鶴田は一度はこの仕事の依頼を断ったが、山田太一との面会をプロデューサーに求め、山田に特攻崩れとしての自分の経験・思いを脚本に投影するよう求めた。出来上がった脚本を見て、鶴田はこの仕事の依頼を快諾した。
《ストーリー》世代も背景も異なる警備会社の社員たちが、仕事の中から拾い出した疑問に対し真面目に向き合う姿を描く。主人公の吉岡司令補(鶴田浩二)は特攻隊の生き残りであり、戦争はどこから始まったのか疑問を持ち続けて生きる彼を中心に杉本(水谷豊)、島津(桃井かおり)、鮫島(柴俊夫)、柴田(森田健作)が時に激しくやり合いながら出口を探す道筋が語られる。若者たちは様々な観点から問題を検討するが苦しむ側への優しさに流れてしまう若者に対して、吉岡は常に他人を受け入れることが難しい点と、だからこそ何を弱者に求めるのか、弱者とは何かを指摘し続け、両者の葛藤が繰り返し描かれていく。最初に提示された問題が正、反、合の弁証法的に説明された結果、更に大きな問題が浮き彫りになったところで一話形式の物語が閉じられる。】
特別な世界ではなく日常に生活する人々の「家庭崩壊」、「世代間格差」等辛口ホームドラマを制作し革新的な表現が評価されました。日常に流されず目をつぶりやり過ごしたくなる事柄に対しても深く考える姿勢、その大切さをシビアに伝えたのが山田太一氏だと思います。昨今の眼をそむけたくなるような世界と日本の状況にも、私たちは目を背けるわけにはいきません。いつの日か私たちの身にも降り注ぐであろう現実を見据え捉えていく努力が必要だと思います。
少し長くなりましたが、風刺政治漫画家の佐藤氏は山田氏の逝去を悼みながらも政治を掛け合わせ、漫画を制作(12.03中日2面 岸辺(田)のアルバム 佐藤正明 政治風刺漫画)しチクリと世評に投げかけました。その鋭さ滑稽さに頭が下がります。核兵器禁止条約、増税、原発再開(COP)、不祥事等々話題に事欠かない岸田政権ですが、支持率低下も伴い先行きの不透明感で国民の不安は増しているように感じます。

おはようございます。
脚本家の山田太一氏がこの世を去りました。「男たちの旅路」、「岸辺のアルバム」、「ふぞろいの林檎たち」等の名作テレビドラマを多く手掛けた人でした。青年期に良く見たのが「男たちの旅路」でした。
【1975年から放送が開始されたNHK総合テレビ「土曜ドラマ」シリーズの第三弾として始まった。ガードマンという仕事を題材にして、様々な場面での人間の価値観や信念を描いている。戦争を実際に体験した世代と戦後生まれ世代との価値観の違いに対する戦中派の強い憤りがドラマ制作の大きな原動力となっている。また、実際に戦争の惨禍を体験した世代で、自身も特攻機の整備士であった鶴田浩二が主人公に選ばれている。鶴田は一度はこの仕事の依頼を断ったが、山田太一との面会をプロデューサーに求め、山田に特攻崩れとしての自分の経験・思いを脚本に投影するよう求めた。出来上がった脚本を見て、鶴田はこの仕事の依頼を快諾した。
《ストーリー》世代も背景も異なる警備会社の社員たちが、仕事の中から拾い出した疑問に対し真面目に向き合う姿を描く。主人公の吉岡司令補(鶴田浩二)は特攻隊の生き残りであり、戦争はどこから始まったのか疑問を持ち続けて生きる彼を中心に杉本(水谷豊)、島津(桃井かおり)、鮫島(柴俊夫)、柴田(森田健作)が時に激しくやり合いながら出口を探す道筋が語られる。若者たちは様々な観点から問題を検討するが苦しむ側への優しさに流れてしまう若者に対して、吉岡は常に他人を受け入れることが難しい点と、だからこそ何を弱者に求めるのか、弱者とは何かを指摘し続け、両者の葛藤が繰り返し描かれていく。最初に提示された問題が正、反、合の弁証法的に説明された結果、更に大きな問題が浮き彫りになったところで一話形式の物語が閉じられる。】
特別な世界ではなく日常に生活する人々の「家庭崩壊」、「世代間格差」等辛口ホームドラマを制作し革新的な表現が評価されました。日常に流されず目をつぶりやり過ごしたくなる事柄に対しても深く考える姿勢、その大切さをシビアに伝えたのが山田太一氏だと思います。昨今の眼をそむけたくなるような世界と日本の状況にも、私たちは目を背けるわけにはいきません。いつの日か私たちの身にも降り注ぐであろう現実を見据え捉えていく努力が必要だと思います。
少し長くなりましたが、風刺政治漫画家の佐藤氏は山田氏の逝去を悼みながらも政治を掛け合わせ、漫画を制作(12.03中日2面 岸辺(田)のアルバム 佐藤正明 政治風刺漫画)しチクリと世評に投げかけました。その鋭さ滑稽さに頭が下がります。核兵器禁止条約、増税、原発再開(COP)、不祥事等々話題に事欠かない岸田政権ですが、支持率低下も伴い先行きの不透明感で国民の不安は増しているように感じます。
カテゴリ:政治・国際状況