限界のない子どもの世界!
2024.04.29
子どもたちは毎日同じ環境で過ごしていくことで、自らの心を安心感で満たし、余裕の中で様々な玩具と自然環境に働きかけていくことの楽しさを味わい始めていきます。このような遊び方が見られるようになれば、子ども自身の判断、行動を私たちはむしろ学ぶ目線へと変えていくことができます。もちろん子どもの安全と健康は最優先ですが、発達といった観点では子どもの物や人への関わり方から学ぶべきことは非常に多いのです。「子どもに学ばせてもらっている」この気持ちを持つことが、子どもの力をさらに伸ばしていくヒントに気付けるようになります。
直観的に子どもは遊びの楽しさを味わえる場面や人を選んでいきます。大人がどのような環境ときっかけを与えられるかは、子どもにとって大きな魅力となっているはずです。その期待を大きく持てる対象に子どもは集まり、楽しさを積極的に味わいたいのです。この貪欲さに限りはありません。給食の時間が来ようが、誰が何をしようが自分の欲求を満たしきるまではその場を離れようとしません。考えてみると寝食を忘れてまで「あそび」に熱中できるのは、理性が十分に働かないこの時期にしか体験することができないとも言えます。限度はあります。しかしその限界をぎりぎりまで過ごすことでも子どもの力は伸びていきます。怪我と病気にだけは最低限の養護的視点を外すことはできませんが、「限界を見ない心持」にこそ、人間の発達の可能性が秘められていることも確かなことだと思います。
カテゴリ:発達