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発達の個人差

2024.04.06



1歳児クラスの子どもたちは、具体的に形を成している物(野菜、イチゴ、プリン等)を使ってイメージを膨らませていく時間が長いと思います。分かりやすい玩具を使いお母さん、コックさん、運転手さんになり切って(つもり遊び)集中していくことで、ひとり遊び、仲間との関りに集中し楽しい時間を過ごしていきます。この遊びを繰り返すことが大切です。繰り返すうちに自ずとブロックや積み木、あるいは粘土、土、水等変化にとんだ素材を見立てる力が育っていきます。

例えばブロックの車にしても「これは救急車」と自分なりのイメージで命名し遊べるようになってくるのです。そんな発達は大人が準備してどうこうなるものではなく、子どもたちの心が熟して(発達して)くれば自ずと起こる変化です。どんな発達も「今」この時を十分に過ごしていくことが、回りくどいようですが次のステップへ進む力となるのです。ただし、保育士は「そろそろこの素材でどうだろうか」と次の段階のがんぐ、プログラムを意図的に用意していくことは必要です。これが子ども主体の環境を整えるといった観点です。

また次の発達への移行時期は個人差がありますので、決して他の子と比較しないことです。歩くまでが早かったと言っても、ハイハイの時間が短ければ足腰の強さが不十分であることも考えられます。ですがそれすら個性であり、歩きだしてから本人がその弱さを補完する機会が必ずやってきます。自然に任せ見守り、本人の心身の発動を促す、この姿勢で良いと思います。発達のスピードや生活習慣の時期に親があまりにもナーバスになると、その心は必ず子どもたちの心にも影響を及ぼし、神経質で不安いっぱい、自身のなさなどに繋がってしまいます。「だいじょうぶ、だいじょうぶ」これが大切ですよ!

カテゴリ:発達

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