お知らせ

沖縄慰霊の日

2021.06.23

今朝の中日新聞社説は、6月23日が沖縄慰霊の日(アメリカ軍との組織的戦争が終結した日)であることを告げていた。ご承知の通り沖縄戦は本土の捨て駒として扱われたと評される。日本で民間人を巻き込んだ唯一の地上戦が行われた地である。戦後生まれの我々は、どちらかというと青い空、碧い海、輝く太陽、美しいハイビスカス、そんなイメージの方が強いのではないだろうか?しかし、ひめゆり学徒隊、集団自決、艦砲射撃等一部の戦争遂行者の判断で多くの人命が奪われた歴史には目をつぶるわけにはいかないのである。沖縄の言葉に「ちむぐりさ(肝苦りさ)」という言葉があります。新聞にも説明がありましたが、沖縄には自らが悲しいという気持ちを表す直接の言葉がないそうです。この言葉は「他者の痛みや苦しみを我こととしてとらえる(「あなたが苦しいと私もとても悲しく苦しいです。」)」を意味しているとのこと。唐、江戸幕府、薩摩藩、アメリカと次々に支配者が変わっていく時代の流れと共に、巧みな外交と芸能により乗り越えてきた沖縄の人々にとっては、自分一人の利益を考えていたのでは、沖縄そのものが滅んでしまうと感じたのではないでしょうか。その壮絶さは想像に絶する苦労だったと思いますが、だからこそ「ちむぐりさ」という言葉に込めた深い思いが生まれたのだと感じます。「なんくるないさ(何とかなるよ)」も、精一杯努力し、これ以上何もできなくなった時に使う言葉です。私たちは戦争の悲惨や残虐さを決して忘れてはならないのです。日頃の生活の中でも人を責める前に自らを省みて、話すべきことは話し、威圧的、暴力的な発言を避け、冷静に問題を解決する姿勢を心掛けていかなければならないと思います。これから夏にかけ広島、長崎原爆の日、終戦の日等戦争の話が増えていきます。未来の日本が戦争を起こさないように、身近な人間同士が争いを問答で解決できるように努力するためにも、戦争の話を積極的に知る機会としなければならないと考えます。

カテゴリ:戦争

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