お知らせ

卒園生・転園生のみなさん7

2023.05.01

5月1日 朝 七十二候「牡丹華 (ぼたんはなさく)」 4/30~5/4頃
牡丹
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おはようございます。連休半ばをいかがお過ごしですか?今日から4日くらいまでは良い天気の予報が出ています。しかし寒暖差が10度以上あると体がついていきませんので、十分ご注意ください。気温が低い時間帯の身体、お腹の冷え、暑い時の帽子着用、衣服の調整、水分補給、休息等子どもが自分の力で調整しにくいところは、やはり大人の配慮が必要になります。
【七十二候が穀雨の末候に変わり、牡丹の花が咲き始める頃となりました。牡丹は、晩春から初夏にかけて直径10~20cmの豊麗な花をつけ、色も紅・淡紅・白・紫など様々です。初めは薬草として中国から伝わった牡丹ですが、平安時代には宮廷や寺院で観賞用として栽培され、今では俳句のテーマ、絵画や着物のモチーフとしてもよく登場します。牡丹は甘く上品な香りと、その格調高い姿から、中国では国の代表花にもなっており、「富貴草」「百花王」「花王」「花神」など、褒め称える別名がたくさんあります。この世のものとは思えないほどの美しさと香りを意味する「天香国色」もまた、牡丹の異名となっています。牡丹の花は、20日ほど楽しめることから「二十日草 (はつかぐさ)」の別名も。ちなみに、牡丹の花言葉は、その名にふさわしく「王者の風格」。】
「王者の風格」と言えば、私も長男命名時を想いだします。字画や漢字、読み方を本で調べ考えたものです。命名は親が子どもへの願いを込めるための、大切な機会ですね。保護者の皆様も様々な思いをもってお子様の名前を決められたことと思います。そんな思いを私なりに想像はしますが、機会がありましたら是非教えていただければ嬉しく思います。ちなみに我が愚息は、強い運気を示す画数でしたので、音の響きと漢字を優しくしました。「強くても人と和して過ごしてほしい」との願いです。人の名前もさることながら、世の中の事物には様々な名前があります。まだまだ知らないことは多く、好奇な眼差しを忘れず今日も1日新鮮な心をもって過ごしたいですね。行ってらっしゃい。

夕刻 2歳児クラスの成長
着実に自分自身の遊びに集中し遊びこむ力と、同じクラスの仲間、あるいは特定の仲間との「してもらう してあげる」等、役割の分担が始まりつつあります。並行して備わっていく力は、様々が複雑に関連しあいながら、相乗して伸びていくものと考えられます。必ずしも順調な経過をたどるわけではなく、相手が変わったり、飽きてしまうこともあります。そんな猶予をもって見ていくことが必要です。「人間は思い通りにならないからこそ面白い」。人間の持つ魅力は、この分けのわからなさにあると思います。
植物や生き物のお世話でも、実のところ子どもたちは「水をやれば種から芽が出て大きくなる」などという科学的なことはあまり考えていないような気がします。ただただ大人を真似る、自然現象のおもしろさ(水が落ちる楽しさ・たんぽぽの綿毛がフワフワ飛んでいく不思議・ダンゴムシが丸くなる等)に見入るだけだと感じます。ですがそんな体験をすることが、子どもの「ワクワク感」を育て、探究したいという粘り強い心を作り上げていくのです。科学の「眼」が心に出始めたとき、後年難解な遺伝子の公式を解読する力となっていくかもしれません。
人との関りにおいても、最初は単に「同じことが好き」、「一緒がおもしろい」ただこれだけです。しかし、回数を重ねるたびに相手が行うことは、自分と同じだから受け留めることができるようになります。相手の言動を受け留めることは「子どもたちにとって至難」です。その困難を簡単にクリアーしてしまう瞬間こそ、「自己中心性」から離れ去るための「きっかけ」です。この力は今なお「自己を押し通す強さ」を抱え矛盾しながらも、安定することなく時々静かに現れます。毎日繰り返していくことで少しづつ少しづつ、自己中心が剝がされていくような感じではないでしょうか。
いずれにせよ一足飛びで培われる力ではないのです。この時期ならではの「どうしようもなさ」を「かわいらしさ」にすり替える絶妙な「生きる戦略」ではないかと、科学者ぶった考えも頭をよぎるのです。

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