お知らせ

卒園生、転園生の皆さんへ9

2023.05.08

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こんにちは。連休はいかがお過ごしでしたか?感染症も落ち着きを見せ、5類へ移行します。終息したとは言えませんが、今後も未知のウイルス、細菌との遭遇はあり得ることを学ぶ3年間だったと思います。
さて、徐々に気温も上がっていきそうです。避けられる熱中症には十分注意し、細菌感染等避けられない場合に備え、病気に負けない心身を作っていけるよう努力したいですね。
5月3日は憲法記念日でした。「護憲の会」等の憲法を守っていく立場の組織は、高齢化が進み衰退の傾向を見せています。大江健三郎、梅原猛、井上ひさし、そして坂本龍一(護憲の会には所属していない)、様々な作家、芸術家が世界に誇る「日本国憲法」の大切さを語り主張してきました。そんな影響力の大きな著名人がこの世を去り、戦争体験者、護憲論者がいなくなっていくことで、身近には戦争へ向かう遠因、脅威や危険性を認識できる場が少なくなっていきます。
3日中日新聞社説に「偶然」と「必然」の赤い糸(憲法記念日に考える)に、「必然の恐ろしさ」が説かれています。封建時代は「忠」という考えの元で、主君が暴君となった時、身を賭して諫言(かんげん-主君をいさめる-「なりませぬ・・」)することが本当の「忠」であると言われていました。明治期となりその考えを帝国憲法という厳格な法律によって、「権力」を監視するシステムとして法制化されます。人間が権力を持った時、暴走しないように考えられた欧米社会から得た知恵です。天皇中心の「帝国憲法」にも、権力の横暴を許さない条文が掲げられたのです。さらに太平洋戦争終結後、GHQの指導の元「基本的人権尊重」、「国民主権」、「平和国家」を基本理念とした「日本国憲法(昭和憲法)」が発布された。
しかし、過ちを訂正しながらたどり着いた現代はいかがなものでしょうか。NHKトップお友だち人事、学術会議人事干渉、高検検事長定年延長等、政権の言うことを聞くように仕組もうとしていることを明らかに感じます。殺傷能力の低い武器輸出、原発使用期間の延長、すべてが政権の都合の良い法改革を実行するための人事、組織造りをしているようで、非常に怖さを感じます。混沌とした経済、政治状況から抜け出そうと様々な政策を打ち出すことは必然ですが、その決定過程に対する工作に危険を感じます。権力の思うままに仕組まれることは、民意の反映ではなく、計算された暴君政治に匹敵することです。諫言で真に主君を思う日本人の心を消し去ってはならないですね。

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