お知らせ

卒園生、転園生のみなさんへ19

2023.05.29

目覚ましい2歳児クラスの発達 5月29日
昨年までは出来上がっている素材(エビフライの形、リンゴの形)を使っていましたが、発達が進み素材を見立てる、ちぎる、などのイメージと動作を組み合わせることで、自分のオリジナルな形を作り上げる欲求と力がついてきました。色や形、軽い重いなどの素材そのものの性質が分かるようになってくると、自分の手足で作りたい、操作したいという思いが強くなっていきます。その自分自身が描いたイメージに、どこまで自分だけの力で近づいていけるかが、個々の子どもたちの遊びへの粘り、達成感を育てていきます。だからこそ様々な素材を指先、足の裏、手の甲、掌等様々な感覚器官を使って感じていかなければなりません。園庭はそのような意味でも、子どもたちにとって多種多様な素材の宝庫なのです。したがって雨の間を縫ってでも、外で遊ぶ価値は大きいのです。子どもたちがとても外の活動を好むのは、おもしろい素材と環境がたくさんあるからなのです。もちろん気候が厳しい時、体調がすぐれない時は別ですが。
さらにその思いは室内に戻ってもつながっていきます。保育士が用意した新聞や色紙は、土や粘土ほど変化にとんだ(可塑性)素材ではありませんが、幼い子どもでも自分の力で変化を与えることができ、しかも様々な色、形、性質を備えています。どんな性質を用意するかで、子どもたちの遊び、指先使い、心の躍動、頭使いは変わっていくのです。保育士が今現在の発達の状況を的確にとらえる重要性は、この適時を見逃さないようにするためです。現在の発達より少し上の目標を提示することで、子どもたちは「がぜんやる気が湧く!」そこを狙っていきたいのです。

カテゴリ:卒園生・転園生の皆さんへ!

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