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「教育」は知識と技術の詰込みではない!

2025.04.12

altさあさあ くつをはきましょうね!世話すきな おねーさんなのだ
altおつぎは ぼうしよ

1,2歳児の心の発達状況が分かる写真、慣れ不慣れの様子が分かる写真がたくさんあります。1年間の園での生活で様々な遊びへの姿勢(貪欲さ、使い方、人とのやり取り)を学んでいます。しかし先輩も新しく入園されたお友だちも、不思議なことに時を経ることで、成長は一線となっていきます。幼い子どもたちは環境に対する優れた適応力も持っています。

この動物的特徴はそのようにならなければ生きていけないからだと思います。もっともサバンナで生きる動物は生まれてすぐ立ち上がり自分で歩けなければ、外敵に襲われかねません。人間は幼さが大人に育てられるためのかわいらしさとして現れています。脳を発達させ高度な能力を得ていくために選んだ人間の発達過程の特徴です。

私たちは子どもたちの成長発達に対して「養護」と「教育」の2つの視点を持っています。園の生活に慣れていない期間は、「養護」に重きを置き「心の安定」に努めていきます。しかし慣れてくることによって子どもたちは「あそびたい!」といったサインを見せるように変わっていきます。その時こそ「教育」の視点が発動されます。写真を見ているとほとんどの方が「あそびたい!」のサインを積極的にあるいは頑固に貫こうとする姿勢も認められ始めています。

先輩が心配そうに?新しいおともだちの砂場遊びに関わっています。まるで「こうするのだよ」と言わんばかりの勢いです。自然物(タンポポ)もプーさんハウスで「つもり?あそび」をしているお友だちのところへ持っていき、何かしら関係性を作ろうとしています。これが1年この園で過ごした慣れ、経験値に基づく行動(安心して自分を表現する)だと言えます。

2歳児クラス(本園では最年長)のおねーちゃんが靴や帽子を履かせる、被らせるなどをしています。もちろん本人は一人で行うことが出来る所作を、行えないであろう幼い子と判断してやってあげる、これは決して優しさばかりからくる行為ではないと思いますが、他者の行いは自分のことよりもよく見渡せるからだ、とも言えます。

他者の心が分かるにはもうしばらく時間がかかりますが、押し車を貸してほしいと諦めず頼んでいる子、新しく入ったお友だちの「篩(フルイ)」を取り上げてしまった先輩が、フルイを返してあげる写真などは、自分の行動と他者の気持ちが少しは分かっていないとできない行動だと思います。

発達は順序も時期も絶対にこの手順といったものではなく、個人差が大きいためどんな子の発達も決めつけてはならないと思います。その子独自の道のりがある事を心にとどめておかなればなりません。

カテゴリ:教育

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