お知らせ

犬の権利

2021.07.14

昨日、一昨日とテレビのニュースや新聞で鈴鹿の信号電柱が、犬の尿素によって腐食し突然倒れたという報道がありました。事実だけを知れば「これは大変だ!」もし通行人や車にあたっていたらと恐怖を感じます。私が疑問に思ったのは、このことに関する警察、獣医師のコメントと報道の在り方です。「電柱にはかけないでください」、「排尿は家でさせてください」。マーキングは犬などが縄張りを主張するために備えている本能です。このコメントは犬の本能を否定しているものと感じました。犬は縄文時代より家畜同様人と深いつながりを持った生き物です。人間と共に過ごしてきた歴史があります。時代の流れの中で人は犬の品種を改良したり、本来屋外で生活するはずの機能を備えている動物を屋内の安定した環境の中で生活させたり、服を着せたり、はたまた色を塗ったり。ここまで行くと人間の一方的な想いの中に生き物を当てはめようとしているとしか思えないのです。そう言う私もインコやメダカを屋内で飼ったりしてきました。どこまでが許されることなのでしょうか?そもそも人間が決めてしまってよいのでしょうか?では植物は?様々な疑問が心をよぎります。しかし、今回は人間のマナーの問題としてとらえているのみで、犬の権利に触れていません。他に方法はないのでしょうか?よく見かけるのは水の入ったペットボトルを持った方が、犬のマーキングした箇所によく水をかけておられる姿です。やるべき方はしっかりやってます。同じ個所にマーキングするのも動物の習性です。支柱にかけられても尿素が浸透しない作りにするとか、人間側が異種である犬の権利を守り、共に快適に過ごす方法や考え方があるのではないでしょうか。また、報道機関も生命に関する見方、発言は慎重にすべきです。正否を報道するのではなく、正否を考えられる参考意見や対極的見方を提示し、視聴者に考えてもらう姿勢も必要ではないでしょうか?影響力の大きいマスメディアだからこそ注意が必要です。私がこの文章を書くことも少しく影響があることと思います。私も含め責任ある言動が必要であると自戒を込めお伝えさせていただきました。

カテゴリ:私見

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