卒園生、転園生の皆さま!
2023.04.19
こんにちは!ご家族様お元気でいらっしゃいますか?環境が変わり、戸惑われていらっしゃることも多いかと思いますが、人生には小さな変化から大きな変化はつきもの、そこを乗り越えていくことが、人として大切であると思います。先人は数々の苦境を最小の単位である家族、仲間、そして地域、幼児教育施設、福祉機関と寄り添いながら何とか解決してきました。
大丈夫です!お子様が本園にいらっしゃる間に、着実に心も体も変化に耐える力を身につけられたと振り返ります。今、お子様ご本人に必要な力は、きっとお母さまをはじめご家族様が、お子様の力を信じて落ち着く姿勢だと考えます。大人の皆さまが醸す「どんと構えておられる姿と心」は、きっと子どもたちの心に「安心感」を与えることでしょう。
しかし、何ともならなくなれば、いつでもご来園ください。過去から力をもらえることもあります。少し後ろを向いたら、また少しづつでも前へ進んでいっても良いですね。
作日の保護者ページ(写真は除く)を掲載いたします。心が少し楽になっていただければ幸いです。
4月18日掲載分
「朝一番」
おはようございます。今日も天気は良さそうですが、午後から下り坂になる見込みです。子どもたちの世界では、変わらぬ日々を重ねながら、心の中は自然と同様、変化しているはずです。小さな心で懸命に園庭、外部の自然に目を向け、生きている実感を感じようとしています。
さて、今園庭は野草、雑草真っ盛りとなっています。カラスノエンドウ、たんぽぽ、シロツメクサ、ホトケノザ、ハハコグサ、ハルジオン、ナズナ、ヨモギ、名前を調べ挙げればきりがありません。子どもたちは様々な名も知らない草花たちに毎日出会っています。ヨモギは揉めば不思議な臭いがし、見慣れたたんぽぽは、早速ままごとの材料になったり、綿毛を「ふー」と吹いて飛ばします。カラスノエンドウは中の豆をとるのに夢中、なかには服に引っ付いたり、種を飛ばす草もあり、その不思議さや生きる知恵に、理由もわからず遊び心を触発されることでしょう。
草は必死ですが、子どもたちは細かな植物を、小さな指先を使うことで、自らの五指を発達させていきます。興味を持つことができればの話です。そこへ導くのが大人の役割でもあります。雑草は子どもたちの発達に欠かすことができません。オレンジ色のかわいい花(ナガミヒナゲシというケシ科の仲間)をよく見かけます。花そのものを触っているには問題有りませんが、茎を折ると乳黄白色の液が出ます、かぶれを起こす危険がありますので注意が必要です。ケシは猛毒ではありませんが、自分の身を守るため、あるいは他の植物を寄せ付けないようにするため様々な自衛、繁殖方法を身につけています。念のためご注意ください。
ただ夏までほっておけば「ボーボー」となってしまうため、除草も必要になります。そこで地域の長寿会さんに声をかけました。フードバンクや評議員会のご縁にて、本園には児童民生委員さん、自治会さんにもご縁があります。様々な世代の人々に保育園においでいただき、雑草を抜きながら子どもたちと触れ合っていただこうと考えています。
本来子どもたちは地域で育つ存在です。そのような顔見知りの関係性を雑草を通じて作っていくことで、血のつながりだけではない地域の人々と共に、子どもたちの成長を見守っていけるようにしていきたいと考えています。既成概念にとらわれることなく、地域の人々に助けてもらえる力をつけていくことは、保育園自身の自立にも発展していくはずです。私や今存在している人的財産は、いつかはなくなります。しかし、脈々と受け継がれる地域性は決して途切れることはないでしょう。そんな保育園を目指していきます。
今日もたくましい草のように、人々に笑顔で接し、多くのつながりを大切にしていける日となるように心がけていきたいと思います。行ってらっしゃい。
「写真を見て」
子どもの頃テントウムシのプラモデルを作ったことがあります。とてもよくできている昆虫シリーズでカマキリやカブトムシなどもありました。何が良いかというと、完成後、そのモデルを片手で持ち、羽を広げて飛んでいる様子を再現し、様々な角度からその模型をいかにも飛んでいるかのように、イメージする楽しさを味わうのです。これはきっと昔は、男の子だけの楽しみ方であったと思います。
現代ではジェンダーレスが叫ばれ、女の子であっても電車、乗り物、大胆な遊び方を行う場面が当たり前です。これは過去の日本人の間違った教育観が、大きく関わっていたと思いますが、地面や床に頭を横向きにスレスレに位置し、リアルな感覚を味わう(おもちゃのクルマのタイヤと地面を合わせてみることで、大きく感じてみる)ための見方であったと振り返ります。皆様も一度行ってみてほしいです。迫力満点ですよ!このあたりの見方だけは「男の子だけの感覚」のように思いますが、いかがでしょうか?そうでなければ私の偏った見方ですね。
綿毛を吹くのでも、微妙な吹き加減が必要です。もちろん口の位置や吹きかける量も調整が必要です。「口をとんがらせて」が、多分大人のやり方を見て真似をしたのだと思いますが、上手くいかなかったときにやり方を変えることにつながります。器に入れた土の上にカラスノエンドウの豆をパラパラかけるのも、均一にごはんにかけるには、コツがありますね。
このように子どもたちは遊びの中で、生活動作を試すことで日々学んでいます。「子どものあそび」とみるだけではなく、上手くやろうと懸命な姿に、「子どもたちが自己の力を伸ばそうとする、立派な意欲的活動である」とみる必要があります。時に少し間違っていることが、大人にとってはとてもかわいらしい表情や動作として笑いを誘いますが、本人は真剣そのものですね。私も嬉しさ半分、滑稽に感じること半分です。子どもたちの愉快な試みを暖かく見守ってあげたいです。
大丈夫です!お子様が本園にいらっしゃる間に、着実に心も体も変化に耐える力を身につけられたと振り返ります。今、お子様ご本人に必要な力は、きっとお母さまをはじめご家族様が、お子様の力を信じて落ち着く姿勢だと考えます。大人の皆さまが醸す「どんと構えておられる姿と心」は、きっと子どもたちの心に「安心感」を与えることでしょう。
しかし、何ともならなくなれば、いつでもご来園ください。過去から力をもらえることもあります。少し後ろを向いたら、また少しづつでも前へ進んでいっても良いですね。
作日の保護者ページ(写真は除く)を掲載いたします。心が少し楽になっていただければ幸いです。
4月18日掲載分
「朝一番」
おはようございます。今日も天気は良さそうですが、午後から下り坂になる見込みです。子どもたちの世界では、変わらぬ日々を重ねながら、心の中は自然と同様、変化しているはずです。小さな心で懸命に園庭、外部の自然に目を向け、生きている実感を感じようとしています。
さて、今園庭は野草、雑草真っ盛りとなっています。カラスノエンドウ、たんぽぽ、シロツメクサ、ホトケノザ、ハハコグサ、ハルジオン、ナズナ、ヨモギ、名前を調べ挙げればきりがありません。子どもたちは様々な名も知らない草花たちに毎日出会っています。ヨモギは揉めば不思議な臭いがし、見慣れたたんぽぽは、早速ままごとの材料になったり、綿毛を「ふー」と吹いて飛ばします。カラスノエンドウは中の豆をとるのに夢中、なかには服に引っ付いたり、種を飛ばす草もあり、その不思議さや生きる知恵に、理由もわからず遊び心を触発されることでしょう。
草は必死ですが、子どもたちは細かな植物を、小さな指先を使うことで、自らの五指を発達させていきます。興味を持つことができればの話です。そこへ導くのが大人の役割でもあります。雑草は子どもたちの発達に欠かすことができません。オレンジ色のかわいい花(ナガミヒナゲシというケシ科の仲間)をよく見かけます。花そのものを触っているには問題有りませんが、茎を折ると乳黄白色の液が出ます、かぶれを起こす危険がありますので注意が必要です。ケシは猛毒ではありませんが、自分の身を守るため、あるいは他の植物を寄せ付けないようにするため様々な自衛、繁殖方法を身につけています。念のためご注意ください。
ただ夏までほっておけば「ボーボー」となってしまうため、除草も必要になります。そこで地域の長寿会さんに声をかけました。フードバンクや評議員会のご縁にて、本園には児童民生委員さん、自治会さんにもご縁があります。様々な世代の人々に保育園においでいただき、雑草を抜きながら子どもたちと触れ合っていただこうと考えています。
本来子どもたちは地域で育つ存在です。そのような顔見知りの関係性を雑草を通じて作っていくことで、血のつながりだけではない地域の人々と共に、子どもたちの成長を見守っていけるようにしていきたいと考えています。既成概念にとらわれることなく、地域の人々に助けてもらえる力をつけていくことは、保育園自身の自立にも発展していくはずです。私や今存在している人的財産は、いつかはなくなります。しかし、脈々と受け継がれる地域性は決して途切れることはないでしょう。そんな保育園を目指していきます。
今日もたくましい草のように、人々に笑顔で接し、多くのつながりを大切にしていける日となるように心がけていきたいと思います。行ってらっしゃい。
「写真を見て」
子どもの頃テントウムシのプラモデルを作ったことがあります。とてもよくできている昆虫シリーズでカマキリやカブトムシなどもありました。何が良いかというと、完成後、そのモデルを片手で持ち、羽を広げて飛んでいる様子を再現し、様々な角度からその模型をいかにも飛んでいるかのように、イメージする楽しさを味わうのです。これはきっと昔は、男の子だけの楽しみ方であったと思います。
現代ではジェンダーレスが叫ばれ、女の子であっても電車、乗り物、大胆な遊び方を行う場面が当たり前です。これは過去の日本人の間違った教育観が、大きく関わっていたと思いますが、地面や床に頭を横向きにスレスレに位置し、リアルな感覚を味わう(おもちゃのクルマのタイヤと地面を合わせてみることで、大きく感じてみる)ための見方であったと振り返ります。皆様も一度行ってみてほしいです。迫力満点ですよ!このあたりの見方だけは「男の子だけの感覚」のように思いますが、いかがでしょうか?そうでなければ私の偏った見方ですね。
綿毛を吹くのでも、微妙な吹き加減が必要です。もちろん口の位置や吹きかける量も調整が必要です。「口をとんがらせて」が、多分大人のやり方を見て真似をしたのだと思いますが、上手くいかなかったときにやり方を変えることにつながります。器に入れた土の上にカラスノエンドウの豆をパラパラかけるのも、均一にごはんにかけるには、コツがありますね。
このように子どもたちは遊びの中で、生活動作を試すことで日々学んでいます。「子どものあそび」とみるだけではなく、上手くやろうと懸命な姿に、「子どもたちが自己の力を伸ばそうとする、立派な意欲的活動である」とみる必要があります。時に少し間違っていることが、大人にとってはとてもかわいらしい表情や動作として笑いを誘いますが、本人は真剣そのものですね。私も嬉しさ半分、滑稽に感じること半分です。子どもたちの愉快な試みを暖かく見守ってあげたいです。
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