七十二項 戦争の残したもの
2023.09.28
おはようございます。9月も明後日30日が最後となります。暦の上ではとっくに秋が深まっているはずですが、日中の暑さはいまだに続いています。それでも朝晩の虫の声は深まり、厳しかった夏もようやく終わりを告げようとしています。自宅の庭にはまだ夏野菜の苗が生きています。さすがに秋用に切り戻したナス以外は実をつける数も減り静かに終わりを迎えようとしています。オクラ、シシトウは随分と疲れた我が身を満たしてくれました。感謝の心を込めて目の前に置き「いただきます」を忘れないようにしたいです。夏の余韻が残ります。
【七十二候が秋分の次候に変わり、寒さを覚えた虫たちが地中に姿を隠す頃となりました。今回の候は、啓蟄の初候「蟄虫啓戸 (すごもりのむしとをひらく)」と対になっています。夏が終わり、外で活動していた虫たちは寒さの到来を察知して、冬ごもりの支度を始めます。蝶の幼虫はさなぎになって寒さに備え、クワガタやテントウ虫は成虫のまま木の根元や土の中にもぐり静かに春を待ちます。そして来年の春、啓蟄 (けいちつ) の頃になると再び姿を現します。】
FIND MY LIFE ―戦後78年目のGIベビーたち
「FIND MY LIFE」【進駐軍(米軍)兵士と日本人女性との間に生まれ、孤児となった子どもたち。「私は何者なのか?」「父や母はなぜ自分を見捨てたのか?」戦後78年、初めて明らかになる家族の物語。「私はいったい何者なのか」。進駐軍兵士と日本人女性との間に生まれ「GIベビー」と呼ばれた子どもたち。中には、親を知らずに育った者も少なくない。“敵国の子”として差別を受け、社会に出てからも偏見にさらされ続けた日々。この夏、70歳を過ぎたかつてのGIベビーたちが「出自を知りたい」と動き出した。最新のDNA検査などを通じて少しずつルーツをたぐり寄せていく。その先に待っていたのは、意外な真実だった。】という番組を視ました。戦争は様々な悲劇を生み出します。放送では「自らのルーツを知る」ことが、すべて良い結果を生むとは限らないと伝えていました。「会えなくても」、「生みの母親が亡くなっていても」、その血縁者同士の想いは、「会って話がしたい」、「対面し抱きしめあいたい」ただそれだけでした。たとえどんなことがあろうとも、このような苦しみを子孫に残すべきではありません。子どもが社会的に自立するまでは、「生きるための健康な体」と「人生を選択できる心の土台を育てる」ことが、親の義務であると強く思います。我が子をかわいがるということは、「義務の履行」なのです。行ってらっしゃい。
カテゴリ:七十二候