お知らせ

卒園生・転園生のみなさん6

2023.04.28

4月28日 朝
2001宇宙の旅

モノリスの秘密


おはようございます。今日も快晴です。相変わらず朝晩の気温差は大きいようで、乳幼児、高齢者には厳しい気候です。他の園でも胃腸風邪や手足口病、咳やのどの痛みを訴える子も増えています。お気を付けください。
さて、民間で初の月着陸が試みられました。残念ながら失敗でしたが、成功するのもさほど遠くの話でもなさそうです。
宇宙と言えば私は「2001年宇宙の旅」(スタンリー・キューブリック監督)という映画を思い出します。脚本はキューブリック監督とアーサー・C・クラークによるもので、音楽【リヒャルト・シュトラウスが1896年に作曲した交響詩。『ツァラトゥストラはかく語りき』】も素晴らしくとても神秘的な映画です。クラークは小説「幼年期の終わり」【宇宙の大きな秩序のために百数十年間にわたって「飼育」される人類の姿と、変貌する地球の風景を、哲学的思索をまじえて描いた作品】にて、とても衝撃的で、思わず引き込まれる人類の未来を描いています。ご興味のある方は、ぜひご一読を、とても面白いですよ。
日本では平安から現代においても、月は詩、物語りとしても表され、大変風情ある対象として大切に扱われてきました。しかしアポロ11号が月面に着陸し、「美しい月」から実際に人間が降り立つことで、クレーターや無機質な状況であることを明らかにしました。
人間は「知らない」ことで様々に夢想し、美しさを表現しますが、「知る」ことで現実が明らかとなり、さらに科学的事実を解明しようとします。文化と科学は相対する本質を持つとも言えますが、「知らないこと」が人間の精神性を高めるとすれば、「それもいいのでは」などと、「幼年期の終わり」でワクワクした気持ちを思い出し、今回の着陸失敗になぜかほっとしてしまいます。もちろん今回「知」を結集し、努力された科学者の皆様には、敬意をもって称賛する必要はありますが。頭の中がすっきりしないときは、壮大な宇宙に心を向けるのも、細々とした世の出来事から切り替え、もっと大きな存在に気付けるチャンスになると思います。
今日も現実と心の中に小宇宙を持っている子どもたちの夢想のはざまで「どっちつかずもよし」、としながら生きてみますね。行ってらっしゃい。

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