お知らせ

戦争回避不能点

2023.08.22

2016年 佐藤正明 政治風刺画
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おはようございます。
「回帰不能点を超えぬため 戦争と平和を考える(中日新聞社説8.13)」は、現代の日本人が深く心に留めておくべき内容だと思いました。「回帰不能点」とは航空用語で「point of no return」出発地に戻る燃料がなくなる地点を言うそうです。日本が再び戦争に向かっているのでは、と危惧する不安は、タレントのタモリさんの言葉「(今年は)新しい戦前になる」にも象徴されています。戦争への「回帰不能点」へ近づいているのではないかと、警戒し続けなければなりません。
PKO協力法(自衛隊をカンボジア、ルワンダ、南スーダンへ派遣)参加、イラク戦争に際する米国への支援、他国同士の戦争に参加する集団的自衛権の行使容認、敵基地攻撃能力の保有、防衛予算の拡大が周辺諸国に及ぼす不安、さらに台湾有事に備えた軍事力整備や米国への支援強化など、平和国家としての歩から外れ、憲法に基づく専守防衛は形骸化していると考えざるを得ません。燃料とは異なる目には見えない「回帰不能点」を見誤ることがないように、国民ひとり一人が、「戦争の火種を作ってはならない」と声をあげ為政者に意見表明していくべきだと思います。

また、15日は「終戦の日」でした。この期間NHK,BS1放送でも数々の過去の放送、戦争問題を扱った番組が流れていました。中でも2011年NHKスペシャル「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」4回シリーズは、世論の熱狂、メディアの煽り、指導者の責任回避等、様々な要因が開戦への道筋であったことを明らかにしています。また、分かりやすく戦争の全体を理解するには「NHK日本放送協会 NHK戦争を伝えるミュージアム 太平洋戦争をわかりやすく」で検索してください。まずは戦争を始めることがどのような悲惨な結果(理屈では通らない)をもたらすかを知り、次に私たちひとり一人が、戦争を起こさないようにするために何が必要なのかを理解し、実践する、将来日本人、人類が誤った道を進まぬためにも、ぜひご覧いただけたらと思います。行ってらっしゃい。

カテゴリ:戦争

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