お知らせ

水 朽ち木 小枝

2023.09.13

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まあ さっきのジョウロだ ここへ注ぐためだったの 答えは濡れた枯草が物語っていますね!

個々の子どもによって夢中になれる遊びは異なります。それぞれの興味に応じて自分の好みまたは得意な場所、物、人との関りを選択して遊びこんでいきます。園庭環境はとにかく自由度が大きいため、子どもたち相互も「おもちゃを取り合う」という状況が発生しにくくなります。また遊びと遊びをつなぐ道具(押し車・縄跳び・タイヤ他)、担任以外の先生もいるので、多様な感覚に出会うチャンスが室内よりも格段に増します。

雨上がりの園庭でどんな遊びをしているのか覗いてみました。おもしろかったのは、朽ち木の時ですね。ひとりの子が一所懸命に小枝で柔らかくなっているところをほじっているのです。何かを発見したいとか、確かな目的があるわけではなく、とにかくひたすらほじり返すのです。その楽しそうな様子に同じ年齢の子が集まってきます。そして同じことをする子、異なる素材(ジョウロの水)を上から注ぎ関わろとする子等、多様な人間関係が芽生えてきます。なんでそのようにしているかは不明ですが、水がかかることで朽ち木の状態も変わり、何だか科学実験のようです。おもしろいですね。

この状況を見て思います。「子どもたちは探究心旺盛な小さな研究者だと。」ただし自他の身の安全や健康を省みることがないため、安全、安心は大人が確保していかねばならないこと(日陰遊びへの導入、小枝がケガの原因にならないよう見守る)。そしてシロツメや猫じゃらし、カヤツリソウ、シークワサー等、個性ある性質や形を持つ草花、実を見立てて遊ぶヒントとなるように支援していくことが、子どもが自分で伸びていくため、大人がなすべき環境準備とお手伝いだと考えます。

カテゴリ:卒園生・転園生の皆さんへ!

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