お知らせ

見立て、つもりは視る触れるから・・・・

2023.10.30

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おっとっと!! のりきれるかな・・・・


背丈より高い砂山も 繰り返すことで 身のこなしをつかんでいける あぶないからやらせないのではなく できる方法を見つける子どものたくましさを信じたい!

子どもたちの心と体の発達は、目の前にあるものの性質を自分の身体で確かめながら、「見立てる」、「つもりになる」へと発展し、具体的に時間や空間を思い描き、イメージを組み立てることによって進んでいきます。私も子どもの頃一人、家で留守番をしているとき、バスの運転席を再現しよく遊んだ記憶があります。回転イスをひっくり返し十字の足をハンドルにし、ギアは1メートルの竹製ものさし、アクセル、ブレーキ、クラッチは足踏みミシン、フロントガラスはミシンの空間と、なんとも豊かな発想をしていたものだと我ながら笑ってしまいます( ´艸`)。年齢にしては幼かったのかその記憶は小学生の時のものです。(*ノωノ) 親が帰宅するまでの時間そんなイメージ遊びで夢中になっていました。バスや電車は今も昔も子どもたちの憧れの対象ですね!

イメージが花開く「そのとき」は突然やってきます。特に乳幼児の時期は、思ったことを何はばかることなく口に出し、行動し自分の欲求を達成しようと動きます。大人は面食らうことも多々ありますね!直感で言動を発するのがこの時期の特徴であるともいえるでしょう。段ボールや植木鉢、タイヤ、狭いところ(玩具入れ)、倉庫の裏の狭い通り道、レンギョウの茂った園庭の片隅等空間の隙間は特にそのイメージを膨らませやすいと言えます。半面そのような場所は私も日頃から気を付けています。「危険がないかどうか」、夏の雑草生い茂る時期は「園庭端の段差」が子どもなりに視認できるかに特に注意します。草むらはバッタの住処になりますが蚊も住まいます。そして地面の形状を隠します。子どもたちにとって目を見開いていれば確認できることは、物と自分との物理的な距離感をつかむうえで大きなヒントになるため、ある程度の見通しがつくように環境整備が必要となります。

これらの情報がしっかりと確認できることが、子どもたちの感覚機能を発達へと導きます。園庭の環境は障害物だらけです。しかし視認できない環境ではありません。よって「障害物をよける力」、「起伏ある空間で自分のスピードをコントロールする力」を身につけていけるようになっています。
2歳児クラスとなったときその力は凧揚げ(子どもたちの凧揚げはどちらかというと走って揚げる)をしたときによくわかります。園庭での遊びを十分に体験することで、自分の凧を時々振り返り見ながら、それでも障害物に衝突することなく、走り続けることができる判断力と身のこなしを身につけているのです。
この先本園を卒園され大きい子がいる集団の場では、園庭で遊ぶことができる時間を制限されることもあると思います。しかし私は制限からは「注意力」、「反射神経」等は育っていかないものと考えています。あえて込み入った環境を用意することは、速いスピードで走る力が備わったとき、対象物、人をしっかりと視認し難を避ける能力を身につけるものと考えます。「規制」、「ルール」は本来大人から与えられるべきものではなく、子ども間において必然として生まれ出るべきものだと思います。現実すべてそのようにはいきませんが、「意識を持つ」ことは大切です。





カテゴリ:卒園生・転園生の皆さんへ!

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