お知らせ

インドの発展

2024.02.20



おはようございます。
世界的に人口が多くその平均労働年齢も世界一若い国インドは、ガンジー以来民主主義を守り、国民の大半を占めるヒンデゥー教徒以外のイスラム教徒も共存してきました。しかしモディ首相は他宗教よりもヒンデゥー教一色に統一するなどの権威主義を徐々にかざしつつあり、ブラジル、インドネシア、トルコをはじめとする世界での存在感、発言力が高まるグローバルサウス諸国(元々は南半球の発展途上国、新興国を指す)の筆頭国ともいえます。様々な民族を抱える中国、ロシア、チェコ、ボスニア、スロバキア、そしてパレスチナ地域などは昔から紛争が絶えません。日本が大きく民族問題で揺れないのは海で他国と隔てられている島国であることが大きな理由(地政学的観点-国の地理的な条件をもとに、他国との関係性や国際社会での行動を考えるアプローチ)です。大統領選挙で揺れるアメリカ、インドネシア、ロシアについても、どうか間違った人選、政治体制を民衆が選択しないことを願うばかりです。



ロシアでナワリヌイ氏が亡くなりました。「権威を持っているのは民衆だ」を掲げ、プーチン氏を批判し多くの若者の賛同を得たにも関わらず、いとも簡単に排除されたのです。勇気ある民主主義者の死を悼むとともに、死因を追求していく民衆の力に期待したいです。インドネシアでは過去に圧政に加担した指導者が、ネットを利用し若者を抱き込み国の最高指導者になろうとしています。アメリカでは私益第一主義のトランプ氏が勝手なことを言い放ち人民を翻弄しています。人間はすばらしい知恵を持つのと引き換えに、安易な安心を信じる無智で醜く恐ろしい本性も持ち合わせています。世界中が権威主義に傾いていくことは、きっと人間を破滅に向かわせていくこととなります。「共存」、「共栄」は、何もすべてを同じにすることではないと考えます。どうしても受け入れがたい習俗や考えは、「棚に上げておく」といった知恵もあるはずです。日本と中国も「尖閣諸島問題」は、日中国交回復の際「棚上げ」されました。白黒はっきりさせることが、人間同士のいさかいを止める唯一の方法とは決して考えない方が良いはずです。「憎しみ」、「私」これらを前面に押し出していくことで、「殺戮」は始まってしまうのです。愚かな人間はあらゆる理由を付け正当性を公言します。
デジタルな社会に巣くう権力者、偽善者、悪意ある人間の陰謀に決して乗ってはいけません。デジタル化が進む世の中ですが、アナログな世界は最後の砦であることを忘れてはならないと考えます。行ってらっしゃい。

カテゴリ:政治・国際状況

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