老いを受け入れる
2024.03.09
楽しく老いる 吉本新喜劇 間寛平さんは数多くのギャグ(「最強じじい」「カイイーノ」「血すうたろか」「アヘアヘ・・」)を生みだしました。家庭ではいたって無口に過ごし、前立腺がん、人の良さからの借金、若いころはトラック運転手、様々な仕事を転々とし、下積み生活も経験しています。苦労を口にせず笑いで人を励まし、24時間マラソン、東日本大震災支援のマラソン、アースマラソン、忌野清志郎との仕事等多彩な活動で社会貢献もしてきました。苦労人だからこその「笑い」は、心の底から人への愛情にあふれています。現在74歳ですが「素敵な老い方」だと尊敬する存在です。3.3中日新聞「家族のこと語ろう」で息子でミュージシャンの慎太郎さんが父の人となりを「たくさんの人を幸せにしてきた素敵な人」と語っています。
おはようございます。
2.29中日新聞に「誰そ彼のとき(たそかれのとき)」連載第一部のまとめ?の掲載がありました。誰にも訪れる「老い」について考えました。
私は「老眼」が始まったころから自身の衰えを考えるようになりました。抗ってみても変わっていく容姿や健康状況は歴然とした事実です。しかし中々受け止めることは難しいですね。「生老病死」は人間の定めだとしても、突然ままならない状況になってしまうのも現実にはあり得ます。
紙面では「若い時から準備する」、「一人で抱え込まない」、「サービス(配食・GPS・介助)をうまく利用する」、「生きがいを作る」等様々な予防、対応のヒントをまとめています。
耳鼻咽喉科医師、辻川覚志院長は「ひとりを鍛える」といった思い切った方法が必要だと述べています。そのために「自分で努力できることは自分で行い、周りは本人が意識できるうちに思いを聞いておき、必要になった時は気持ちを尊重し、できるだけ双方(介護を受けるしてもらう)の動きやすさを図っていくことが大切。」本人はもちろんですが、夫婦、家族、施設、地域、経済状況等の環境も理解しておき、その時を迎えることが大切なのだと感じました。
介護と子育ては一見違うようですが、方向が異なるだけで似ているところも多いです。いずれも周りの人間の暖かな眼差しと思いやりがなくては成り立ちません。その字のごとく「人間」が人の間で生きていくことの尊厳と苦しい時こそ「優しさ」、「助け合い」等の「人間らしさ」を発揮できるように、自分自身の「ひとりを鍛える」を忘れないようにしたいと思いました。
カテゴリ:生き方