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生活習慣とあそび

2024.07.28



昨日からハンカチの手洗い洗濯、調理道具洗い等、生活に欠かすことが出来ない動作を、水を通して遊び学んでいます。学ぶと言っても彼らにとっては「あそび」です。お水と布の関係、様々な形をした器と水との関係性をキャッチしていることでしょう!

イメージの中できっとお母さんの姿を思い浮かべている子もいるのではないでしょうか。そして絵本や歌などのイメージを具体化する文化的素材を扱うことで、より具体的な生活のイメージや夢の中のヒーローやストーリーを、現実の世界で表現しようとする力の育ちにもつながっていると感じます。

様々な体験が子どもたちの生活の中で再現され、試されていく過程の中で物と素材との関係性、人の役割やご家族、保育士から受ける愛情等、実に多くをもらい受け、いつの日かその恩を誰か、何かに送るときがやってきます。幼い頃はまさにそのための「練習期間」でもあります。

親も保育士も「普通に幸せになってほしい」、「世の中の役に立つ人になってほしい」、「人にやさしく」、「強く」、「たくましく」・・・・と様々な願いを幼い命に願っていることと思います。しかし乳児期は我慢や忍耐を強いるのではなく、ご家族を始め多くの大人から無条件の愛情をたくさん受けなければなりません。子どもはかわいがられることで自己の欲求を満たし、自立、自律し他者を思いやることが出来るように育っていくのです。0~3、4歳は特にこのことを肝に銘じておく必要があります。サバンナに生きる動物たちのように、生まれた直後から自らを守る能力はありませんが、人間の最大の能力である「脳の機能」は、段階を踏んで養護、教育されることで、初めて機能していくことが出来ます。早く大人になる必要などありません。今この瞬間を十二分に過ごす事(発達を十分に味わい尽くす)が最も大切なのです。

カテゴリ:発達

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