寺社のバリアフリー
2024.11.01
【富山県高岡市にある国宝の勝興寺では、29日から2日間、足の不自由な人にも気軽に訪れてもらえるよう、スロープや車いすなどを整備する取り組みが行われています。勝興寺はふだん、本堂や大広間に車いすで入るには、介助者と一緒に訪れ、寺側に専用の通路を開けてもらう必要があります。市内の福祉用具レンタル会社などは足の不自由な人にも気軽に勝興寺に訪れてもらおうと、29日と30日の2日間、段差にスロープを設置して車いすや電動車いすを用意し、介助スタッフも常駐させる取り組みを行っています。このうち本堂では畳が敷かれているため、通常は車いすでは入れませんが、今回は車輪にカバーをつけたものを用意したことで、車いすに乗りながらびょうぶや彫刻なども見ることができるとしています。企画した福祉用具レンタル会社の担当の瀧澤香里さんは「1人でも利用できるのでぜひ訪れてほしい。今後もさまざまな人の外出への心理的なハードルを下げていきたい」と話していました。】
おはようございます。
お寺と福祉用具レンタル会社の取り組みが話題になりました。バリアフリーが叫ばれる現代、古くから存在する国宝級の寺社については、中々ハードルが高い建物となっています。名古屋城の天守閣新築問題に関しても前名古屋市長の発言が物議を呼んでいます。皆様はどのようにお考えになりますか?
「文化的遺産を誰もが気軽に楽しめることは、とても大切なことである」この軸をぶらすことなく考える必要があるのではないでしょうか?身体的、精神的事情によって「拝観が出来ない人」に対し、アナログ的人間の力でどれくらいまで「できない」、「不可能」といったリスクを減らしていくことが出来るのか。その好例がお寺のバリアフリー化(一時的)ではないでしょうか。もちろん心身ともに健康な人以外にはまだまだ便利とは言えないのが実情ですが、このことによって「関心を持つ人」、「今までの閉鎖、隔離的発想」、「排除」の発想を持つ人々の考えに影響を与えることが出来るのではないでしょうか?「甘いものではない」かもしれませんが、やらずに否定しているよりは前向きだと考えます。
カテゴリ:福祉