自然物は決して人間には作れません!
2024.12.22
ええーーーい 三人で ペッタン ペッタン ペッタンコ
ふふーん こうなってるんだ!
お餅を視るのも触れるのも初めての子どもたちがいたかもしれません!この得体のしれない物体は何だろう?まずは触ってみて感じてみよう、白くてネチャネチャ柔らかいね、あったかいし、増々分からなくなっていきます。でも、つく、丸める頃にはみんなすっかり素材のおもしろさに魅了されていたようです。
昨年まではお米をつぶして行っていましたが、やはり本物はいいですね!粘りが強い!だから実際手にしてみると、もち米ならではの感触が伝わってくると思います。これが食べ物であることはこのような体験、お正月、お鍋を食べる時にいつか結びついていくことと思います。保育園の小さな、しかし大切な初歩的人間生活の経験として位置付けたいものです。
昨日は焚火をして実際の炎を視る、あたる、煙の臭いなどを経験された子どもたちがいました。初めての物に対しては様々な反応がありますね。不安、怖れ、好奇心、それぞれの距離感は個性的ですが、やはり年齢なりに本物を体験していくことは大切なことだと考えています。そして子どもと自然の間で安心感を与え、その素晴らしさを伝えていく場や大人の存在も、子どもの心を育てる大切な役割を担っているのです。
火、お米は人間にとって欠かすことが出来ないものであると同時に、恐ろしい物、不足、過剰によって災いをもたらすものであることを覚えておかなければなりません。私は幼児の自然教育に40年程携わってきました。「火」は暖をとる、食事を作る、獣から身を守る、仲間と集う等、人間が生活していくうえで欠かすことのできない自然物です。水も同じですが、コメは水やお日様がなければ育つものでもありません。このような自然の摂理を幼い時から学んでおくことで、自然がもたらす偉大な力を理解していけると思います。
大いなる自然の存在は、人間が作り出せるものではありません。同時に「子どもを作る」といった表現は、とてもではないですが、人間の為せることではないことを奢って使う言葉としか思えません。子どもの命が簡単になくなってしまった時代は、成人することが何にも代えがたい親の大きな喜びでした。子どもは「天から授かった命」です。だから貴重で唯一で、大切に育てなければなりません。今の時代「子育て」が様々な問題を抱える状況といなっています。また知らない人に簡単に「生きる」を奪われるような時代になりつつあります。自然の摂理を思い出し、知恵を絞り子どもたちが健全に育っていく環境を模索しなければなりません。
カテゴリ:生き物・自然・人間