お知らせ

歌の魅力

2023.10.26

熟年のアリス
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若かりしもんたよしのり
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先週そして今週とフォークソング、ニューミュージックで名をはせた2人の巨匠(谷村新司、もんたよしのり)がこの世を去りました。谷村新司さんは「アリス」3人のフォークソンググループを組み、「チャンピオン」、「遠くで汽笛を聞きながら」等歌い継がれる曲もたくさんありました。ソロとなってからは「昴」を作詞作曲歌唱し中国との親善にも尽くした音楽家です。とても素晴らしい一人の人間でもありました。もんたさんはもんた&ブラザーズを結成し、少ない曲数でしたが「ダンシング・オールナイト」が160万枚の売り上げを記録するなど活躍されました。お二人とも病気による70歳台での逝去となり、まだまだ活動が期待されていただけに残念でなりません。

私もフォーク全盛だったころギター片手に夢中になってコピーしたものです。過ぎ去りし日々に哀愁も感じますが、「今が大切」であることに変わりはありません。人生には決別がつきもの、新たな出会いも一緒に伴うわけですから、下を向かずポジティブに生きたいと思います。年齢を得てから出会った好きな歌手に「絢香さん」がいます。シンガーソングライターですが、歌唱力が凄く素敵な表現者です。素晴らしい楽曲が多いですが、中でも「花子とアン-NHK朝の連続ドラマ」主題歌「にじいろ」は元気をもらえますよ!

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「にじいろ」作詞作曲 絢香 2014年アルバム「レインボーロード」 
これからはじまるあなたの物語 ずっと長く道は続くよ にじいろの雨降り注げば 空は高鳴る 
眩しい笑顔の奥に 悲しい音がする 寄りそって 今があって こんなにも愛おしい
手を繋げば温かいこと 嫌いになれば一人になってくこと ひとつひとつがあなたになる 道は続くよ
風が運ぶ希望の種 光が夢の蕾になる

なくしたものを数えて 瞳閉ざすよりも あるものを数えた方が 瞳輝きだす
あなたが笑えば誰かも笑うこと 乗り越えれば強くなること ひとつひとつがあなたになる 道は続くよ

La la la la la la la la la…

これからはじまるあなたの物語 ずっと長く道は続くよ にじいろの雨降り注げば 空は高鳴る

カテゴリ:宗教・文化

難民高等弁務官 緒方貞子

2023.10.24

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おはようございます。
イスラエルは今にも地上侵攻を始めようとしています。ガザ地区は停電、水、食料が不足し、市民の生活が危機に直面しています。国連ではアメリカ(常任理事国)が「即時戦闘停止」の決議案を「拒否権」発動によって否決とし、ウクライナではロシアが同等の発動をし、大国の権威に振り回される世界となっています。国際社会が自国の考えに振り回される限り、当事国は国際社会への信頼を失っていきます。
そんな時こそ国連難民高等弁務官であった緒方貞子さんの生き方、行動、主張を想いだす必要があります。「人道支援」とはいかにあるべきか、緒方さんは語ります。
【「現場感というものがなくて、人は説得できないと思いますよ。現場の感覚がないと本当に、こうしたらどうですか、ああしたらどうですかと提言は出来ません。」「考えてみたら、命を守る以外ないんですね、最後は。どこであろうと。生きてもらうことに尽きてしまうんですよね。いろいろな生き方はあってもね。大事なことだと思いますよ。それが人道支援の一番の根幹にあると思います。」「私はいま、非常に日本は内向きになっていると思います。これは外国人労働者の問題もありますし、それから難民の受け入れにも問題があるのです。非常に少ない。それはやっぱり、あまりに自分たちのこと、あまりにも日本の内向きのことばかり考える、上から下まで。自分のことだけでなく、広がりをもった日本をつくっていただきたい。」「何でも見てやろう、何でもやってみよう。そういう意気を持って、若い人には生活していただきたい。本当に人間とはどんなものなのか、どういう人がいるのか、自分の仕事はどういうものかということを、肌で感じて考えてほしい。」「向き合って、ぶち破いていかないとね。向き合って進んでくださいということですよ。乗り越えるためにあるの。危機とか難局というのは。」】
92歳で亡くなった豪傑は、示唆に富んだ名言を自らの行動を伴い残しました。

カテゴリ:政治・国際状況

多世代共生社会の必要性

2023.10.20

1999年5月12日、富山県初のNPO法人このゆびとーまれが認証されました。


おはようございます。
【赤ちゃんから認知症の高齢者、障がいの有無にかかわらず子どもから大人までが同じ空間で過ごす。そんな地域密着型の小規模福祉施設が「富山型デイサービス」との呼称で全国に広がりつつある。10.15中日】
子どもたちはおばあちゃんに駆け寄り握手をする、おばあちゃんは乳児の頭を撫でよしよしをする。こんな光景が自然に毎日繰り返されているのです。同じ空間にいることだけでお互いの存在を認め、子どもにとっては様々な人との交流によって「人を信頼する心」を育み、おばあちゃんにとっては「認知機能の維持」をしていくことにつながっていると思います。昔の日本では大家族でごく自然に営まれていた共生を、現代では意識的に作っていかなければならなくなりました。
子どもも高齢者も孤独から孤立し、将来を悲観しての自死や自分だけの世界への苛立ちから、他者を傷つけてしまうような事件さえ起きています。家族内でもこのような惨劇が起きているのは、まさに人間が孤立することの恐ろしさを物語っています。発達に支援が必要な子、独居、認知症の高齢者、違う一人ひとりが皆と一緒に暮らすことが、当たり前に認め合える社会を目指さなければならないと思います。誰もが孤独を抱え、本心を隠したまま生活する状況では、敵対や中傷などのマイナスの人間性がますます増長されてしまいます。プラスに向かっていけるようにひとり一人が努力し、笑顔を振りまいていけるようにしていきたいですね。行ってらっしゃい。

カテゴリ:卒園生・転園生の皆さんへ!

教育の機会は子どもの選択を尊重すべし!

2023.10.19

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はい ここにはいってね!

今日も様々な発見と挑戦がありました。生き物(カエル・バッタ)は条件がそろうと突如現れることがあります。その体験が子どもたちの心の中で次の機会の期待へとつながります。さらに進むと「どんなところにいるのだろう」、「いつ頃出てくるのだろう」、「何を食べるのだろう」などの興味へと移っていきます。

「触れる」という自己の意思による行為は、体験を重ねるほどに、どのように持ったらよいか、「ここを強く持つとつぶれてしまう」、「足を持つと足を切り離して逃げていく」といった虫の身体の性質、戦略にまで思いを馳せることができるようになっていきます。秀でた意欲や能力が一人ひとりの子どもたちの誰のどこに潜んでいるかなどは、たとえ親ごさんであっても分からないことかもしれません。

だからこそ大人の影響をあまり強くすること【「気持ち悪い(虫を見ただけで)」、「キャーっと逃げる」】等の言動は子どもの前では慎まなければなりません。大好きで信頼できる人の反応は、子どもたちはそのまま受け取り真似をします。それによって昆虫、植物、両生類、魚、鳥などへの興味の道は閉ざされてしまうかもしれません。何も学者を目指そうなどと言っているのではありません、「選択の機会」を大人の先入観でなくしてしまってはならないと思うのです。子どもたちには選ぶ権利があります。どんなことに関心を示すかは子どもにより様々ですので、是非無理なく出会う出来事が、子どもたちの判断にゆだねられることを願っています。

集団の場であそんでいると自然に、同じ遊び方が好きな子で集まります。また、順番を待ったり、先を争うなどの場面が生じます。これがまさに子どもたちの学びの場面です。我慢ができない、怒ったり、悲しむこともあるでしょう。ですが、この心の動きがあるからこそ他者に譲ることもできるようになるのです。子どもたちの世界はさほど合理的ではないと思います。力でねじ伏せられる、勢いに押されたりすることも頻繁です。そんな機会があるから小中高と進むにつれ「人間関係の駆け引き」を身につけるための下地が出来上がっていくのです。一足飛びに「礼儀正しさ」等が身につくことはあり得ませんね。

カテゴリ:子育て

「どんな木を育てますか」  第五十一候「蟋蟀在戸 (きりぎりすとにあり)」 10/18~10/22頃

2023.10.18

星の王子様とキツネ 


おはようございます。
【七十二候が寒露の末候に変わり、戸口で秋の虫が鳴き始める頃となりました。“キリギリス”とありますが、昔は「蟋蟀 (コオロギ)」のことをキリギリスと呼び、秋に鳴く虫の総称でもありました。コオロギは「コロコロ」「リィーリィー」、鈴虫は「リーンリーン」、松虫は「チンチロリン」と鳴き、秋の夜長を賑やかに楽しませてくれます。
ちなみにキリギリスは「ギーッチョンギーッチョン」と機織りのように聞こえることから、別名を機織り虫というそうです。】
「どんな木を育てますか(社説)」15日の新聞は考えさせられる記事満載でした。劇作家テレーサ・ルドヴィコさんの話です。氏は日本の子どもたち向けに脚本を書き、演出を手がけました。皆さんは「星の王子さま-サン=テグジュベリ」の話をご存じかと思います。内容は分かりにくいと言えばそれまでですが、友になったキツネの言葉「本当に大切なものは目に見えない」は、このお話の主題でもあります。【人間らしさとは、希望とは・・・。経済優先の混沌とした現代社会への問いかけが詰まっていました。】
子どもたちの心に種をまくことは、これからの世の中を生きていくために必要なことだと思います。本当に子どもたちに残せるものは何でしょうか?それはお金でも土地でも名誉でもないと思います。「目には見えないもの」きれいな水と空気、人生を豊かにする思想や差別、戦争のない平和かもしれない。子どもたちが今わからなくてもよいのです。分かるようになる年齢で分かってくれるように種をまくことが大切です。

カテゴリ:子育て

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