お知らせ

私たちにかかったら どんな道具もへんしんよ!

2023.11.20



今日はたくさんの道具が登場していました。中でもボールは大活躍です。投げる、ける、打つ、受けるなどの動作で遊ぶのが本来の使い方ですが、子どもたちはボールの弾力を発見した時、誰かが座ったり、テレビやご家庭で観たことのある情景を思い出し真似しているのかもしれません。1歳以下だと体重が軽い、ボールの弾力をうまくコントロールできない等の理由で、転倒やボールと一緒に回転してしまうことがあります。後ろに倒れないようにしっかりと体重を乗せ、両足で踏ん張ることができていれば、よっぽどのことがなければ後ろに引っ張られることもないでしょうしかもたとえ後ろに引き込まれても両手、肘などを使い姿勢を戻す、受け身の姿勢で頭部への打撲も避けられる可能性があります。さらに園庭内は芝生、土がほとんどのため激しい衝撃は避けることが可能です。一部アスファルト、コンクリート部位もありますので、その辺りでの行動は注意すべきことを職員の共通理解としています。
遊具、道具の使用は年齢で観るのではなく、個々の発達具合を把握し、挑戦への判断を見守ることが大切です。たとえ機能的に可能な力が身についていても、心が伴わず「やらない」と判断するのも、大切な自己判断として認め、次回がんばれるかもしれないと期待し、励まし続けることが必要だと思います。                                                     

子どもの「あそびたい」権利は自己の心と体の大切な成長機会ですので、できるだけ保証していく必要があります。むやみに止めたり、クラスによって制限を設けることは、発達を邪魔する行為とも言えます。このような人権意識は子どものころから育てていかなければなりません。「プライベートゾーン」や「恥ずかしさ」等についても、たとえ本人が気にしていなくても、おむつ交換や着替えなどは他者の眼に晒されないように注意しなければなりません。本人に対しても「恥ずかしさ」を育てるため、「はずかしいから パンツをはこうね シャツを着ようね」、「見えないところで着替えましょうね」等言葉をかけることは、「羞恥心」を育て、大切な体の部分はママ、パパ、祖父母、保育士以外には見せたりしないことを習慣化していくことに繋がります。

わたしが子どもの頃は「プールはパンツ(下着)一丁!」、「着替えはどこでもOK!」でしたが、危険が増していく昨今、ジェンダー、差別などの問題にしっかりと向き合い、人権教育を考え正しい見方の中で子どもたちを育てたいと願います。

カテゴリ:卒園生・転園生の皆さんへ!

共助の窓口

2023.11.20


焼肉 あわ座

つくじか出版 看板?

おはようございます。
心温まるお話を2つ。18日付け中日新聞12面「ひとり親家庭招待3年半」名古屋市東区東桜2-15-9 ダイアパレス東桜第2 1Fの焼き肉店「焼肉 あわ座」は、ひとり親家庭の無料招待(細く長くをモットーに週1度)を続けています。「楽しむ子どもや親御さんの笑顔だけでお釣りがくる」店主の考えが良いですね。愛知県母子寡婦福祉連合会をSNSで知り支援活動をはじめました。「子どもと遊ぶのが好きだったくらい」この動機こそ「何でもないお手伝い」という尊い人の心を伝えていると思います。見返りを求めずお手伝いすることは、自分の喜びへと転化していきます(お礼のメッセージは宝物)。
同日名古屋市市民版「出版社(つくじか出版)に自由な居場所(料金不要)」(名古屋市名東区香南2丁目マンション一室で月~土の9時~19時)は、書籍(絵本・アートbook・短編小説)の販売と、空いている一室を訪問者に自由に使ってもらっています。「つくじか」はつくる、じかんのあわせ言葉、「なんだかうまくいかない」、「マジむかつくんだ」など不安、不満、イライラ、自慢話の場として子どもたち、不登校や子育ての悩みの相談に応じる場として運営されています。
「福祉だ、公的窓口だ」と声高に行き辛い窓口を推し進めるだけでなく、自分のできる範囲で人と人をつなげていこうとする小さくてもささやかなあったかさを感じる場所、そんな気負いのない意気込みを感じます!素晴らしいです。

カテゴリ:文明社会

「山下清」生き方と言葉

2023.11.16

長岡の花火(貼り絵) 山下清
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裸の大将放浪記 芦谷雁之助
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おはようございます。
【「みんなが爆弾なんか作らないで、きれいな花火ばかり作っていたら、きっと戦争なんて起きなかったんだな。」ほかにもこんな文章も。「戦争と言うものは一番怖いもので、一番大事なものは命で、命より大事なものはない。命を取られると死んでしまう。死ぬのは何より一番辛いもので、死んでしまえば楽しみもなければ苦しみもない。死ぬまでの苦しみが一番辛い。戦争より辛いものはない。」】
山下清さんは1920年東京浅草生まれ、風邪が元で消化器を患い、軽い言語障害、知的障害の後遺症を負いましたが、学童期よりちぎり絵に熱中し才能を開花させました。日本国内を放浪したくさんの貼絵、ペン画を残し「はだかの大将放浪記」というテレビ番組も製作され、素朴な性格は多くの視聴者を魅了したのです。ドラマの挿入歌「野に咲く花のように(小林亜聖 作曲・杉山政美 作詞・ダカーポ 歌)」は芦谷雁之助演じる山下清の役柄にもピッタリの素晴らしい歌でした。人間にとって何が大切であるのかを教えられ心に残っています。

長野県茅野市に「山下清・放浪美術館」があり、去年今年と続けて訪ねました。親子で運営し作品の展示も年に1~2回展示替えされています。そればかりではなくお客さんが少なければ(大体少ない様です)毎回丁寧な説明、エピソードもお話ししてくださいます。その内容がとても面白く、作品や山下清画伯の人柄を10倍楽しむことができます。おまけに入場記念で好きな「ちぎり絵はがき」をいただけます。こんなお得で素朴な美術館は他にはないと思います。子育てに余裕ができたら、諏訪湖のほとりにある原田泰治美術館と合わせて訪ねてみてください。とても素敵ですよ!

カテゴリ:生き方

愚かな人間

2023.11.14

ガザの病院では燃料不足のため 暖房の効く1か所に新生児が集められています


おはようございます。
イスラエルのパレスティナに対するジェノサイト(大量虐殺)にも匹敵する戦闘が続いています。憎しみを憎しみで返していては永遠に闘いは収まらず、罪のない一般市民の被害は拡大し続けていくでしょう。学べない人間の姿は既に数千年を超えています。食料も水も絶たれライフラインも寸断されたガザ地区の人たちの命が危うい状態です。
【パレスチナ問題の根源は「2つの悲劇」にあるとも言われています。1つは、ユダヤ人が2000年の長い歴史の中で世界に離散し、迫害を受けてきた悲劇です。やっとの思いで悲願の国(=イスラエル)をつくり、それを死守していきたい、二度と自分たちが迫害されるような歴史に戻りたくない。そんな強い思いをユダヤ人はもっています。もう1つは、パレスチナの地に根を下ろしていた70万人が、イスラエルの建国で故郷を追われたという、パレスチナ人の悲劇です。いまパレスチナ人が住んでいるのは、ヨルダン川西岸とガザ地区という場所です。国にはなれないまま、イスラエルの占領下におかれているのが現状です。周辺の国にも多くが難民として暮らしています。ガザ地区は、日本の種子島ほどの面積に約200万人が住んでいます。非常に人口密度が高く、塀やフェンスで囲まれ、人やモノの厳しい封鎖が続いていることから「天井のない監獄」とも呼ばれています。イスラエルと武力衝突があると、空爆を受けて亡くなる人もたくさんいるし、地域一帯が瓦礫になって、住宅や道路、水道などのインフラも破壊されます。国連が学校や病院を運営したり、食料を無料で配ったりしているけど、我々が当たり前に思っているような最低限の生活さえできない状況です。一方、ヨルダン川西岸は完全な自由はないものの、今はイスラエルから物資や資金が入り、許可があればイスラエル側に働きに出ることもできます。】
ラジ・スラーニさんは長年人権活動を行ってきたパレスチナ人弁護士です。イスラエルにも弁護士の友人がおり、どんな宗教を信仰しようと同じ人間であることを主張しています。何度もイスラエル、パレスチナ双方から拘束拘留され、心理的圧迫を受けてきました。それでも今なお訴え続けています。
イスラエルが人工的な壁を作ったことは、過去のドイツ東西分断、朝鮮半島同様、同国民、多民族間が感情を行き来することを妨げ、お互いの心が非人間化を生むこととなります。相手を知らないことほど「恐怖」、「不信」、「不安」は募り、やがて「敵意」、「憎しみ」へと心が動いていきやすいこととなるのです。そのことを「人間は乗り越えられていない」と危惧しています。

カテゴリ:戦争

子どもと共に成長するのは大人?

2023.11.11

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仲間は 遊びの提示者でもあります

0歳児クラスの発達は目覚ましく、1時間前にできなかったことが目の前でできるようになることもしばしばあります。少し目を離したすきに発達は進むのです。しかし私たちでさえその瞬間を写真で残すことは難しいことです。子どもたちにとっては自分自身の勝ち取った発達を、一緒に喜んでくれる大人の存在を何より必要としていますので、カメラ片手にというわけにもいきません。

集団の場にいることは、誰かから何かしら影響を受けるということです。よくある事例ですが、きょうだいが多い家庭では、兄、姉、妹、弟と一緒に過ごすことで様々な心持が生まれます。自分より先の発達を行く存在に対しては、「憧れ(かっこいいな)」、「希望(あんなふうにやりたい)」等の意欲を持ちやすいと言えます。逆に年少者に対しては「弱い者、幼い者」に対するやさしさ、いたわりなどの感情が育っていくことが期待されます。劣悪な環境ではなくある程度の「嬉しさ」や「明るさ」がある家庭であれば、このような育ちの環境はたくましく育つため好都合だとも言えます。

保育園などの集団の場は上記の家庭環境に似通っています。「おもしろそう」と感じる他者の遊び方はとても刺激的です。また、年配者、日頃会ったことのない人、たまにお散歩ですれ違う人等、出会う場面も密度も異なる人との接点は、子どもたちの心の持ちように大きな影響を与えているはずです。子どもは三頭身でかわいらしく見えるようにできています。それはかわいがってもらうための人間が持ちおあわせた成長のための戦略でもあります。

私にも孫がいます。1日一緒にいると子育てが一段落した身には、孫が立ち去った後「どっと疲れが生じる」のも現実です。しかし、1時間も経たぬうちにまた会いたくなります。本当に子どもの持つ吸引力?は凄いとしか言えませんね。まったく!((*^_^*)

カテゴリ:子育て

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