中日歌壇
2024.11.17

おはようございます。
「封書には十円切手が貼ってある苦しい時にもらひし手紙」・・・手紙を書く機会が少なくなった現代に追い打ちをかけるように郵便料金が一気に値上がりしました。そろそろ年賀状は・・・と考えていた頃に決定的な状況のようにも感じます。振り返れば先輩からの励まし、父母からの心配、仲間との決別、冠婚葬祭、新しい命の誕生等人生の悲喜交々(こもごも)を含んだものがほとんどだったと振り返ります。【「加齢から」と若き医師言う淡々と それを言っちゃあお終(しめ)えなんだ】・・・「それをいっちゃ」は「男はつらいよ 寅さんの言葉」です。大好きな映画を何度もレンタルビデオ(古いね!)で借りてみた覚えがあります。それも正月に合わせてです!(何のことだかわかりませんよね?)でもね、この言葉は自分の生きてきた人生で辛い時や苦しい時に仲間とこの言葉を交わしながら、「笑い飛ばして気を取り直す」最善の方法でもありました。
他にも「稀に来る我だけ慣れずふるさとの家にピアノのなくなりしこと」、俳句「田の案山子(かかし)こつんこつんと風当たる」等状況に覚えがある、同じような経験をした時に同感できる歌が見つかるかもしれません!
カテゴリ:宗教・文化
いわさきちひろ 没後50年
2024.11.17

赤いシクラメンの花は きょねんもおととしも そのまえのとしも 冬のわたしのしごとばの紅一点 ひとつひとついつとはなしにひらいては しごとちゅうのわたしとひとみをかわす。 きょねんもおととしも そのまえのとしもベトナムの子どもの頭のうえに ばくだんはかぎりなくふった。 赤いシクラメンの そのすきとおった花びらのなかから しんでいったその子たちの ひとみがささやく。 あたしたちの一生は ずーっと せんそうのなかだけだった。『戦火のなかの子どもたち』本文より 文・いわさき ちひろ

おはようございます。
いわさきちひろさんが亡くなって50年です。10月6日の中日新聞日曜版では氏の足跡と、子どもたちへの愛、戦争で生まれた苦しみや哀しみへの思いを美しい絵と共に伝えています。「子どもは幸せで、平和でなければならない」という信念を持ったちひろさんは、長野県の「安曇野ちひろ美術館」、東京の「ちひろ美術館」で出会うことができます。二度と起こしてはならない戦争を、子どもを描いた素晴らしい絵から考えてみるのも入りやすいと思います。「決して戦争をしないこと」、武器を持ち最悪の事態を迎えたとき、大切な人を思いながら武器を使わないという選択ができるのでしょうか?それほど人間は優秀なのでしょうか?一度でも生身の人間が殺し殺される状況となった時に、判断する冷静さを持続できないことは、先の戦争で明らかになっています。その反省から作成された現憲法を変えることは、戦争へと近づいていくこととなります。戦争体験者がこの世を去ることで、今後ますます悲惨さを伝える貴重な機会が失われていきます。いわさきちひろさんが残した作品から何を読み取ることが出来るのか?意識を持って真摯に捉えようとする観る側の目線にかかっていることだと考えます。
カテゴリ:戦争
ようやくの衣替え
2024.11.17

おはようございます。
本来であれば10月1日と6月1日が衣替えの時期とされています。昨今は温暖化の影響で秋や春等の中間の季節が少なくなっていく傾向にあります。今年は特に11月となっても夏日が記録されています。
四季のある日本は他国に比べ様々な多彩な文化を持っています。季節の変化から培った大切な遺産を後世に残していかなければなりません。
【家庭の場合は、衣替えの日を目安に季節に合わせた衣服を着用する(着用できるように準備をする)ようになりました。その背景には、日本ならではの感性があります。日本人は、古来より、服装というのは自分のためだけのものではないと考え、着ている服が周りの人に与える影響も考慮しながら暮らしてきました。とくに大事にしてきたのが季節感で、季節を先取りするのは良いけれど、過ぎた季節をひきずるのは野暮なこととされてきました。
衣替えには日本の感性が息づいており、衣替えを通じて衣服の季節感を養ったり、衣服の手入れ・管理・整理整頓のしかたを身につけたりしてきました。暮らしの行事は季節の巡りとともに繰り返されるので、子ども達にとっては、大変意義のある「行事育」でもあるのです。】
カテゴリ:宗教・文化
国政の行方
2024.11.08

おはようございます。
アメリカ大統領選挙、投開票が終わりました。民主、共和それぞれの力は拮抗し、物価高、権威主義に傾きかけている世界の情勢にも影響が大きいため全世界が注目していました。ハリス氏、トランプ氏ともに自身の政策の合理性と対立候補の批判を繰り返し、世論も「接戦」であることを伝えていましたが、結果はトランプ氏の4年ぶりの返り咲きとなりました。ハリス氏は現政権で不法移民問題、具体性に欠けるプランなどが国民の批判をかってしまったと言えそうです。アメリカ第一主義を掲げるトランプ氏の政策が、政治経済において深刻な事態を起こさなければよいのですが、極端な発言と議会乱入を焚きつけるような人格が大国をまとめていけるのかにも不安を覚えます。
日本は自公政権が過半数を割り、国民民主党は議席で躍進はしましたが、与党協力、野党連合を図らなければ主張する政策は実現するものでもありません。どの政党も妥協と主張を繰り返しながら粛々と政権運営に関与していく必要があります。今の状況を民主制にとって良い状況だと捉える記事があります(視座 11.3中日 内田 樹)。政治家が「同じ程度に不満な顔」をしていることは民主制の理想であると。確かに一党独裁で民衆が歓喜し、間違った世の中が作られた負の歴史は数多くあります。人間が理想を持ちお互いに拮抗している状態は、知的な考えもより研ぎ澄まされていくと考えることも出来ます。
アメリカ、日本そして世界中の一市民が、自分の生活が少しでも良くなることを願い、共鳴する代表、リーダーを選択しようとします。しかしながら自己の利益だけを優先していくことは、決して理想的な民主制とは言えず、私権や私財の一部を手放し、公共に付託することが最後には自己利益として還元されることを伝えたのが、ロック、ホップズだそうです。人間の私欲は中々消え去るものではありませんが、人間社会が成熟した民主制を築いていくためには、長期的な視点で政治を選択していく市民の考え方が重要だと教えられました。
カテゴリ:政治・国際状況
人生に必要なことは 砂場から学ぶ?
2024.11.08


様々な形状 特徴
砂あそび用の新しい道具・・・、実はもう少し大きい年齢向きのサンドアートの道具です。展示会で「うちのこなら・・・」と思い購入しました。左官道具のようなコテ、細かく細工をするためのジョウゴ、スプーンへら、砂面に模様をつけるためのローラー等、様々な使い方ができる道具になっています。
しかし1歳児クラスの子どもたちは形(平ら、長い柄、持ち手)や性質(落ちる砂、回るローラー部分)から着想し、器用に様々な使い方を見せてくれます。手、足も道具を使いこなすためにフル活動しています。両手で物を持つことが当たり前かのように扱い、コテを精一杯伸ばそうと背伸びをし、ローラーとジョウゴは花梨の実をボールに見立て転がす道具として使います。小さなスプーンで小さな入れ物に慎重な面持ちで砂を注ぎ、大きなスコップは腰をかがめ両手で力強く押しすくいます。
思ったように道具を使い、やってみて楽しさや使い方を探究していこうとする姿勢、道筋は、見ていてとても興味深い光景です。私も子どものころから「有る物で過ごす」ことが習慣づいていましたので、物の形、色、性質をキャッチし、「見立て」、「○○のふりをし」、「つもりになり」夢中になって遊んできました。幼いかもしれませんが小学校高学年まで、椅子をひっくり返しハンドルに見立て、ギアは1mの竹製物差、フロントはなぜか足踏みミシンの下部と見立てひとりで大型バスを運転している気分に浸っていました。
子どもたちは物の性質をつかみ遊びこみ、ご家族と共に経験した場所や出来事を、自分自身の心と体を使って再現し社会を学んでいきます。そこに自分以外の誰かが必要になった時が「ごっこあそび」の始まりです。この保育園に在籍されている間は、丁度2歳児クラスの後半からの仲間関係がそのスタートラインと言えます。今後も3,4,5,6歳~学童期までこの練習は楽しさを伴いながら続いていくことでしょう。
カテゴリ:発達