お知らせ

人生に必要なことは 砂場から学ぶ?

2024.11.08

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様々な形状 特徴

砂あそび用の新しい道具・・・、実はもう少し大きい年齢向きのサンドアートの道具です。展示会で「うちのこなら・・・」と思い購入しました。左官道具のようなコテ、細かく細工をするためのジョウゴ、スプーンへら、砂面に模様をつけるためのローラー等、様々な使い方ができる道具になっています。

しかし1歳児クラスの子どもたちは形(平ら、長い柄、持ち手)や性質(落ちる砂、回るローラー部分)から着想し、器用に様々な使い方を見せてくれます。手、足も道具を使いこなすためにフル活動しています。両手で物を持つことが当たり前かのように扱い、コテを精一杯伸ばそうと背伸びをし、ローラーとジョウゴは花梨の実をボールに見立て転がす道具として使います。小さなスプーンで小さな入れ物に慎重な面持ちで砂を注ぎ、大きなスコップは腰をかがめ両手で力強く押しすくいます。

思ったように道具を使い、やってみて楽しさや使い方を探究していこうとする姿勢、道筋は、見ていてとても興味深い光景です。私も子どものころから「有る物で過ごす」ことが習慣づいていましたので、物の形、色、性質をキャッチし、「見立て」、「○○のふりをし」、「つもりになり」夢中になって遊んできました。幼いかもしれませんが小学校高学年まで、椅子をひっくり返しハンドルに見立て、ギアは1mの竹製物差、フロントはなぜか足踏みミシンの下部と見立てひとりで大型バスを運転している気分に浸っていました。

子どもたちは物の性質をつかみ遊びこみ、ご家族と共に経験した場所や出来事を、自分自身の心と体を使って再現し社会を学んでいきます。そこに自分以外の誰かが必要になった時が「ごっこあそび」の始まりです。この保育園に在籍されている間は、丁度2歳児クラスの後半からの仲間関係がそのスタートラインと言えます。今後も3,4,5,6歳~学童期までこの練習は楽しさを伴いながら続いていくことでしょう。

カテゴリ:発達

マルシェ 楽しく 人のつながりを体感!

2024.11.08

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アナログな独楽は 子どもたちのあそび心を揺さぶり 粘り強く取り組む力 指先の力などを養います

3日に藤丸KIZUNAマルシェが開催されました。卒園生の方もお見えになり、流ちょうになったお話ぶりを聴けたこと、大きくなった身体に成長の速さを感じました。保育園のコーナーもボーリングと独楽回しが大賑わい!お隣の雑貨(ネパール、インド系装飾品販売)店さん、顔なじみのウッドデザインさん、昨年までお勤めいただいた先生とも話が弾み賑やかな1日となりました。帰りがけにはメダカ販売の方からメダカと水風船をもらったりで感謝です!
ボーリングは午前中の「風」に悩まされはしましたが、石を入れたり土で支えたり工夫をすることで、とても面白いコーナーとなりました。独楽は相変わらず人気で、主に小学生がひもコマに挑戦し、うまくいくまで結構ねばり強さを見せていました。最近ではアナログな遊びが少ないため、知力、忍耐、技術力が必要な独楽はかえって子どもたちの関心を引いていたようです。今回はプロの独楽を扱う大道芸人さんも来ており、我々のコーナーにわざわざ来てくれ、技を教えてもらいました。
そして様々な出店者さんにも家族がいらっしゃり、子ども連れの方もたくさんです。その子どもたちがいつもコマを回しに来てくれます。人なつっこくてかわいらしい子ばかりです!しばし学校のことや友だちのこと、お父さん、お母さんのお話を聴きます。お父さんお母さんは「いうことをきかない子」と謙遜されていましたが、その場で様々な人と対話する能力はとても高く、父母のこともとても誇りに感じていることが、話の節々から感じ取れます。そんなお話をしてくれること、聴けることが私にとってはとても嬉しく感じる瞬間でもあるのです。
様々な出会いが生まれるマルシェ、これからも機会があれば積極的に参加し、様々な大人、年代の子どもたちと触れ合う機会を持ち、子どもたちを応援したいと思います。子どもの姿からはいくつになっても学びを得られます。こんな機会を与えてもらえていることに感謝したいと思います。

カテゴリ:行事

雨上がりに出会う自然

2024.11.01

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おうち みたいなのがあるね!

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キノコだ!

1歳児クラスのみんなは、まだ遊びの興味があっちこっちへ移行し、集中時間が長いとは言えません。目に入ってくるものすべてに興味があるため、同じ道具を使っていても突如なかまの道具に目が向き、使おうとすることも度々あります。お互いがそのような遊び方のため、同年齢、発達の中ではぶつかることもあれば、すんなりとその場が過ぎてしまうこともあります。

これが一つ上の子が相手ですとこういうわけにはいきません。大きい子は既に自分が使っている物といった認識が定着しているため、怒らせてしまうこともあるのです。発達段階をよく理解していれば当然予測できるトラブルですので、双方の言い分をよく聞き対応することが可能となります。

今日は朝方水たまりも多く、濡れると気温の低さが健康を損ねることにもつながるため、全クラス天気が安定してから外遊びに向かいました。園庭では湿気のため「キノコ(ツチナメコ・フミツキダケ?であれば可食の類です。[弘前大学白神自然環境研究センター])」が樹木の根元にニョキニョキと生え、子どもたちは不思議そうに眺めます。中には触れてみる子もいました。触った後は念のため手を洗い、アレルギーや毒に備えることも必要です。キノコは種類も多く見分けが難しいため、山菜取りなどで事故もあり、山の中では特に注意が必要です。

初めて見るものは多く、自然に対してはいつも自身のセンス・オブ・ワンダーを働かせます。そのような興味の心に接した時こそ、大人は「一緒に観察する」、「不思議さを口にする」、「感動や驚きを分かち合う」言動が必要です。子どもたちの心は共感者と共に育っていくのです。

雨上がりの土、地面はもう何度も体験していると思います。言葉で表現しなくても体でしっかりとキャッチしているはずです。そのうえでどのようにあそびを展開していくのかは、子どもの感性に任せていくことで良いと思います。何度も自分の手足を使いこなしていくうちに、手先、足の力と技術は発達し、新たな楽しさを発見していくこととなります。

ですがこの頃の発達にはまだまだ大人の力は欠かせません。「きっかけ」、「気付き」などのアクションを大人側から仕掛けていくことが必要です。元々子どもの興味関心は強く大きいので、大人はどんな方向性で導くかを明確にしていさえすれば、子どもの力を引き出すことが可能となります。

カテゴリ:発達

ハイテク機器の利用 ドローン

2024.11.01

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災害救命ドローン
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戦闘ドローン
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2001年宇宙の旅

おはようございます。
ニュースでドローン、ロボットが活躍(暗躍?)する報道をよく耳にします。人類はより利便性が高く、高度な機能を搭載した機械を利用することが増えていくと感じます。
立ち止まり考えるべきことは、「人類のためになる使い方をしているかどうか」です。以前「2001年宇宙の旅(スタンリー・キューブリック監督、アーサー・C・クラーク脚本)」という映画についてお話したことがあります。内容は人間が開発したコンピュータ「HAL(ハル)」が自身の思考によって、人間の目的を妨げようとし、最後は人の手によって「思考停止」となり、人類は木星探査の成果を得る(かなり要約)といった粗筋となります。1968年(なんと56年前)に制作された夢とロマン、未来を予測した素晴らしい作品です。アーサー・C・クラークの小説(幼年期の終り等)と共に是非ご覧ください。
さて、ドローン一つとっても、活躍と暗躍があります。暗躍はもちろん戦争利用です。登載された爆弾によって命を落とした方は、世界でどれくらいいるのでしょうか?これは絶対に自制し禁ずべき使用方法です。一方災害時の原因追及(3D画像?作成)は、現地に足を踏み入れた調査による人的リスクを回避し、物的危険やコストをかけなくても対策を講じることが可能となったことは、大変すばらしい技術革新だと思います。他にも介護、老化改善ロボット、お掃除ロボット、危険個所の支援ロボ等、素晴らしい支援を可能としている機械もたくさん存在しています。
要は人間がどんな目的でどのように使用していくのかにより、善にも悪にもなりえるのだと思います。身近なものでは、スマートフォン、IT機器の明暗はニュースによって明らかとなっているとおりです。機械、AI技術に振り回されることなく、主体性を維持し機械を使いこなしていくことを人間自身がしっかりと管理していく必要があるということです。むろん子どもたちの成長機会での提供は熟慮を要します。

カテゴリ:文明社会

寺社のバリアフリー

2024.11.01

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【富山県高岡市にある国宝の勝興寺では、29日から2日間、足の不自由な人にも気軽に訪れてもらえるよう、スロープや車いすなどを整備する取り組みが行われています。勝興寺はふだん、本堂や大広間に車いすで入るには、介助者と一緒に訪れ、寺側に専用の通路を開けてもらう必要があります。市内の福祉用具レンタル会社などは足の不自由な人にも気軽に勝興寺に訪れてもらおうと、29日と30日の2日間、段差にスロープを設置して車いすや電動車いすを用意し、介助スタッフも常駐させる取り組みを行っています。このうち本堂では畳が敷かれているため、通常は車いすでは入れませんが、今回は車輪にカバーをつけたものを用意したことで、車いすに乗りながらびょうぶや彫刻なども見ることができるとしています。企画した福祉用具レンタル会社の担当の瀧澤香里さんは「1人でも利用できるのでぜひ訪れてほしい。今後もさまざまな人の外出への心理的なハードルを下げていきたい」と話していました。】

おはようございます。
お寺と福祉用具レンタル会社の取り組みが話題になりました。バリアフリーが叫ばれる現代、古くから存在する国宝級の寺社については、中々ハードルが高い建物となっています。名古屋城の天守閣新築問題に関しても前名古屋市長の発言が物議を呼んでいます。皆様はどのようにお考えになりますか?
「文化的遺産を誰もが気軽に楽しめることは、とても大切なことである」この軸をぶらすことなく考える必要があるのではないでしょうか?身体的、精神的事情によって「拝観が出来ない人」に対し、アナログ的人間の力でどれくらいまで「できない」、「不可能」といったリスクを減らしていくことが出来るのか。その好例がお寺のバリアフリー化(一時的)ではないでしょうか。もちろん心身ともに健康な人以外にはまだまだ便利とは言えないのが実情ですが、このことによって「関心を持つ人」、「今までの閉鎖、隔離的発想」、「排除」の発想を持つ人々の考えに影響を与えることが出来るのではないでしょうか?「甘いものではない」かもしれませんが、やらずに否定しているよりは前向きだと考えます。

カテゴリ:福祉

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