お知らせ

良寛(21世紀に生きる)

2023.12.25

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おはようございます。
良寛(21世紀に生きる《上・中・下》中日新聞12.24)の連載が終わりました。名主の家に生まれた良寛は、村人たちのもめごとの調停や処罰に関わるうちに、「この世は救いのない人間がいる哀れな世界」と感じ、突如出家、後に乞食僧となり諸国をめぐりました。子どもが仏に近い存在であると考え、「かくれんぼ」、「手毬つき」などを共に興じたことで知られています。
最終回、和歌で「いかなるが 苦しきものと 問ふならば 人を隔てる 心と答へよ」と良寛の思いが述べられています。21世紀は競争、敵対社会が限界に達し、共生、共助を意識しなければ、人間が不幸になることを示唆しているようです。時代を経ても人間の欲得は限りがありません。しかしどの時代においても、人間が真に大切にすべきことを見つめ生きた人がいます。【家族や友人を大切にする気持ちを広げて世の中の人を分け隔てせず、周囲の人との良い絆を優先して、悲しみも喜びも共有して生きる。】
今日はクリスマス。古くは江戸時代に教義として日本にやってきた隣人を思う心の原点を、現代に生きる人々がどのように次世代に伝えていくのかは「大切な心を継承していくか」、「ただ浮かれたお祭り騒ぎで終わらせるのか」華やかな瞬間にも大きな分かれ道なのではないかと常々考えます。私たち大人にささやかでも小さな「幸せの種」があれば、子どもたちはきっと健やかな人生を歩んでいくことでしょう。行ってらっしゃい。

カテゴリ:生き方

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