黄砂も役に立っている?
2024.05.11
おはようございます。
花粉の季節は黄砂【黄砂(こうさ、おうさ[注釈 1]、黄沙とも)とは、特に中国北部とモンゴル国(ゴビ砂漠・タクラマカン砂漠・黄土高原)を中心とした東アジア内陸部の砂漠または乾燥地域の砂塵が強風を伴う砂塵嵐(砂嵐[注釈 2])などによって上空に巻き上げられ、春を中心に東アジアなどの広範囲に飛散し、地上に降り注ぐ気象現象。あるいは、この現象で飛散した砂自体のこと】の季節でもあります。
正直黄砂は「目もかゆく、喉、鼻様々にも悪いものだ!」しかありませんでした。
以下《TSURINEWS》より引用-【そんな国際的嫌われ者である黄砂ですが、実は意外なところで我々の生活に役立っている事がわかってきています。その中でもユニークなのが「海の豊穣さに寄与している」というもの。大気中を飛来する黄砂は、湿った空気とぶつかると雨粒の核になり、地表面に落下します。また、直接落下するものもあります。これらのうち、海上に落下したものは海水と混ざり、主要成分であるケイ酸が海水中に溶け出すのですが、このケイ酸は、植物プランクトンである珪藻の餌となるのです。また、黄砂が吸着するアンモニウムイオンや有機物も、プランクトンの餌になります。(田中美穂・高橋和也『黄砂はプランクトンの栄養源? 』2014.9)さらに、黄砂に豊富に含まれている鉄は、海洋の植物プランクトンの光合成を活性化させる役割を果たしていることもわかっています。これらの作用により、通常は栄養塩が少なくなる岸から遠く離れた沖合でも、植物プランクトンの数が多くなることができます。(武田重信『黄砂が海と気候を変える 』)国際的な嫌われ者『黄砂』が海のサカナを育てる不思議 温暖化対策にも?大洋に群れる魚たち(提供:PhoteAC)中国から飛来する黄砂は、日本に来る前に東シナ海に降り注ぎます。その結果、東シナ海はプランクトンの多い海となり、結果として魚がたくさん穫れる豊饒の海となっているのです。】
どうでしょうか?少し黄砂に対する見方も変わりますね!人間にとって一見害ある対象も、自然界の中では大いなる循環でもあります。やはり地球は人間だけが生きている世界ではありません。常に「一方的な見方」をしないように心がけていくことが大切です。
カテゴリ:生き物・自然・人間