お知らせ

香港高層マンション火災

2025.12.06

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おはようございます。
香港で高層マンション8棟がほぼ全焼し、多くの人々が命を落とされました。心から哀悼の意を表し、二度と同じことが起こらぬように対策を急ぎ進めていただきたいと願います。
香港では昔から建築用の足場として竹が使われています。様々な放映画像でご覧になった方もおいでになるのではないでしょうか?竹は柔軟性に富む、安価である、組み立てやすさなどが優先され建築資材としても重宝されます。日本でも土壁材の骨組みとして、エツリ、小舞などの真竹?と考えられる品種が今もなお使用されています。土壁の中に埋まってしまうため、直接見えるわけではありません。そのため防火上さほど問題はないと言えるのでしょうが、実は竹は着火すると、成分に油が多くとても良く燃えるというメリット、デメリットがあります。
野外活動などでも私自身よく使います。樹木間の高さ3メートルほどに太い孟宗竹を渡し、ひもで平行にしっかりと止めます。そしてロープワークでブランコを手作りしたり、雨の日に竹で組んだ棚の上に、割竹を並べその上に砂を敷き詰め、立ち竈(かまど)を作ります。雨でも火の位置が地面にないため、食事を作ることができるのです。また細かく鉈(なた)ですくことで着火剤としても使います。その他にも「竹」の用途は様々(竹とんぼ、ペーパーナイフ、ごはんを炊く筒)です。
しかし、香港の様に不幸にして足場が燃えたことは、大量の着火剤としての役目を果たし、燃えやすい足場落下防止ネット、高層マンションの風の通り道も重なり、みるみるうちに恐ろしい事態となってしまったのです。早速香港当局は足場を金属で施工することを指示したそうです。多くのかけがのない命が失われてでしか、対応できなかった痛恨の教訓となったことに痛ましさを覚えます。

カテゴリ:事件

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