子どもに寄り添うとは?
2026.01.18



子どもたちへの保育者の寄り添いには様々な方法があります。一言で「見守る」といっても、ただ子どもを見ているだけではなく、子どもの発達やその時の心の状態を探りながら、最も子どものためになる方法で寄り添うことを心がけます。
最初の写真の様に隣に座り、とにかく同じもの(バケツの中)を見るだけもありです。築山の寄り添いの様に、地面の砂を集めたり、一緒の行動をする、より積極的に「やってみせる」もあります。時と場合によってその関りは子どもの「邪魔」にならぬよう、行き詰っているときは「ヒント」となるような、遊びへの試行や言葉かけも行っていくのです。
そして「自転車タイヤで一緒に子どもと電車ごっこ!」これこそ子どもと同じ目線で遊びこむ大人の共有、同調的姿勢です。この寄り添いは、子どもにとって同じ遊びの楽しさを受け止めてもらい、思う通りに自分の考えと行動を行う満足感に繋がります。大人はその意図を最も良く分かってもらえる頼もしい存在(寄り添い)なのです。
さらに「うまくいかない時」、「泣けて悔しい時」、「おもちゃをとられて怒ってしまった時」等の負の気持ちが子ども心を支配したとき、寄り添って受け止め、収まるまでそばにいてもらうことは、「どうしようもならない自分の気持ち」を「安心」へと変えていきます。一見放っておくように見える時もありますが、保育士は子どもを陰からそっと観て心を探り、タイミングを見計らって声がけします。この声がけがとても大切です。
子ども心は動いています。その時に何を「望んでいるのか」をキャッチし、遊びが楽しく発展していくように、あるいはマイナスの心を受け止め理解しようとする姿勢を見せていくこと、何気なく手伝っていくことが私たちの職務です。その目的はこどもの「自発」、「心の立ち直り(レジリエンス)」を支援し、子ども自身が自分の手足と頭を使いきる満足に他なりません。そのための私たちの労力は、プロとしての誇りでもあり、疲れは充実感へと昇華されます。
子どもの成長は連続しています。最初に先生になって絵本を見せている子、それを懸命に見ている子同士は、「特定の仲間関係」と言えます。その後の園庭活動を見れば一目瞭然ですね!常に一緒に行動しています。ここが最初の集団行動(仲良い2人集団)と言えます。「だいすきだから」が理由で、おもちゃを譲る、我慢もする・・・・・等々、自分をコントロールする能力が芽生えてきます。
この育ちを大切にする必要があります。一般的に様々な関係性(嫌いな子・見知らぬ相手・関係性が薄いクラスの子)に対して柔軟な態度で臨めるようになる力は、この特定の関係性がある「気の合う子」、「気心が知れた子」との遊びを、十分に満足するまで行わなければ、次の小グループにおける「平等」、「公平」、「均等」等の考え方にたどり着きにくくなるのです。
心の発達は見えにくいですが、しっかりと手順を追う必要があります。その一つ一つを確認し不足があれば立ち止まり、補い体験を繰り返していく根気ある見方をしていく必要があるのです。人間の成長には様々な環境を必要とします。できるだけ公平で民主的な人間に育っていくためには、幼い時の環境こそしっかりと見つめていく大人の姿勢が大切です。幼児期の発達は見えにくいですが、「土台を作る」ために最も大切であるといっても過言ではありません。
カテゴリ:教育
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