発達の境目
2025.03.16

それぞれの発達段階の中で個々の力を伸ばしている様子が見受けられます。今遊んでいる様子がまさしく、本人にとって必要な遊びの内容であることを認めることが大切です。
一人で遊びこむ時が必要な時期、気の合う仲間となんでも一緒が良い時、この遊びのときはこの相手等、様々な遊び方のステップがあるのです。心と身体が発達する途上は当然の如く個人差が生まれます。ここを他の子と比較しても意味がありません。先を行く子もゆっくりじっくり歩みを進める子も、それなりに自分らしさの中で進む幅を持っています。これこそ個性だと思います。
小学生になるとなぜか発達は一並びになっているとも言えます。身近なご家族様は心配が尽きませんが、もうしばらく様子を視ていこうと、気を長くして生活していきましょう。大好きなご家族様が不安や苛立ちを子どもたちに感じさせてしまうことは、子どもたちにとって良い事とは言えません。
また子どもたちは子ども同士で上手に関係性を作っていくものです。ここに大人が必要以上に介入すると、これはこれで話がややこやしくなることもあります。人間は自然の一部ですから、たとえ幼くても「自分の力」で一歩を踏み出す必要があります。その一歩は心で感じていることを、どうしても言葉や行動で表したくなった時に自ずと踏み出すはずです。
子どもたちを観ていると「立ち止まり、ジーと見つめる」瞬間があります。その時きっと心の中で葛藤しているのだと思います。「どうしよう、やってみようか」、「いっしょにあそぼうと言おうか」、子どもなりの「迷い」、「判断」を待つことは、忍耐が必要かもしれませんが、この子ども心の葛藤がとても大切であると思います。
カテゴリ:発達
お伊勢さん
2025.03.16

おはようございます。
週末に日帰りで伊勢神宮へ行ってきました。電車はあらかじめビスタカーの2階席を予約し、名古屋駅からおよそ1時間20分程度で伊勢市駅に到着、歩いて外宮でお参り、それほどの混雑もなく順調に正宮にたどり着き参拝を済ませ、赤福のお汁粉をほおばり暖まりました。内宮へはバスで15分くらいでしょうか(渋滞あり)?とにかく人の数が多かったです。歩けないほどではありませんでしたが、人混みが苦手な小生は疲れが倍増、おかげ横丁までに手こね寿司と伊勢うどんで元気回復したのでした。なんだか「食べに来ました!」ツアーの様相を呈し、でもこれがお伊勢参りの醍醐味なのかもしれません。神様、他者への感謝を忘れず、おいしいものを食べ旧知の友と近況をやり取りするのも、人が生きていくために必要な瞬間であることをしみじみ思うのでした。
【江戸時代、自由な長旅がまだ困難なころのこと。わずか五十日の間に数百万もの人々がこぞって伊勢に押し寄せるという出来事がありました。そんな旅人たちを、伊勢に住む人々はあたたかく迎えたそうです。それは神恩感謝の深い気持ちであらゆるものをありがたく受け入れる信仰心の表れでもありました。旅人はその“おかげ”から無事にお参り出来たので、お伊勢さんへの旅はいつしか “おかげ参り”と呼ばれるようになりました。
今でも伊勢には大勢の人が参拝に訪れます。世の中の仕組みも、人々の暮らしもすっかり変わってきましたが、おかげ横丁は伊勢人の思いを受け継ぎ、晴れやかな旅の喜びを味わっていただきたいと参拝の方々をお迎えしています。どうぞ、ゆっくりと赴くまま、心が十分に満たされるまで、おかげ横丁でお過ごしください。おかげ横丁を歩く楽しみは、かつての参宮街道の賑わいや伊勢に伝わる暮らし文化に触れること。それは日本の伝統文化の価値に気づき、今の暮らしを見つめなおす事でもあります。】
カテゴリ:宗教・文化
大船渡市の山林火災
2025.03.11

おはようございます。
岩手県大船渡市の山林火災は命が失われ家屋も消失、広い面積の森、一部住居が焼きつくされました。昨日からの雨雪で炎は収まりかけているようですが、最後まで油断することなく消火活動(火種は根元に残っているため、根周辺を掘りおこし水をかけるコマメな消火作業が必要)に携わる皆さまは、大変な心身のご苦労がおありかと思いますが、どうか地域住民の皆さまの命と財産、そして素晴らしい自然とそこに住む生き物のためご尽力いただきますようにお願いいたします。
被災者の中には東日本大震災の津波で家屋を失い、山側に引っ越した方もいらっしゃると聞いています。能登半島地震においても、復興以前に大雨によって二重の被害を受けた方々も少なくありません。自然の力は容赦がありません。多くの恵みをもたらすと同時に、災害のリスクもあるため、先人の知恵や新たな防災意識を持ち、万が一に備えていかなければならないと思います。被災された皆様に心からお見舞いを申し上げ、皆様のご健康と早急の復旧を願うばかりです。
【山林火災が続いている岩手県大船渡市でまとまった雨が予想されていることについて専門家は、予想どおりの量になれば地中に雨がしみこみ鎮圧に向けて大きく進む一方、再び晴れの日が続くと落ち葉が乾燥して火災のリスクが上がるため今後も火の取り扱いに注意するよう呼びかけています。被害が拡大している要因について森林総合研究所の玉井幸治研究ディレクターは空気の乾燥や強風といった火災のリスクの高い状態が続き、落ち葉など地表が燃えただけでなく木の枝葉全体が燃える樹冠火も発生し延焼のスピードが上がったためと分析しています。大船渡市では5日になって雪や雨が降っていて正午までに6ミリの雨を観測したほか、6日の昼までの24時間におよそ40ミリのまとまった雨が降ると予想されています。この雨の効果について玉井さんは「数ミリ程度の雨だと枝葉にさえぎられたり落ち葉を湿らしたりして終わるが、数十ミリ降れば地中に水がしみこんで火種を消すことにもつながる。鎮圧に大きな進展がある」と話しています。そのうえで「この時期はまだ落葉樹が芽吹いていないので林床に届く光の量が多い。晴れた日が2、3日続くと落ち葉が乾燥して再び火災のリスクが上がるため、火の取り扱いには今後も注意が必要だ」と呼びかけています。】
カテゴリ:災害と自然復興