一極集中
2025.04.04


おはようございます。
東京や都心への一極集中が増加傾向にあります。少し前になりますが3月8日中日「核心」に「若者確保競う地域」と題し、若者に意識調査をしたことが掲載されていました。国の後押しもあり地方へ戻る若者に対し、引っ越し費用の補助や地方公務員、家業継承などに携わる若者にも支援を広げているようです。しかし財力で勝る都市部の事業展開に地方ができないことが多いのが実情で、都内転入家族に手厚い子育て支援を実施している、東京などの自治体に勝る効果を得られていないといえます。
蟹江町も財政は潤沢とは言えず、隣接する政令指定都市名古屋市との様々な格差が、地域活性化や就業に対し影響していることは明らかです。利便性が高く、名古屋駅にも出やすいといった利点はありますが、今後のリモート社会充実への傾向を考えると、若い家族が増えている今のうちに、より充実した地域社会を作っていかなければならないと思います。住みよさの中身(子育て支援、インフラ、行政と民間、多世代交流)を充実し、目標を掲げ進んでいく必要があると感じます。民も努力を怠らず官への責任転嫁ばかりではなく、歩調を合わせた上で行政の活発なリーダーシップを期待したいと思います。
カテゴリ:政治・国際状況
差異を包み込む空気を!鷲田清一
2025.04.04

おはようございます。
3月5日付け中日新聞紙面13面に「時のおもり」と銘打つ連載があります。哲学者【世界中で戦争や争いがやまなくて、毎日人が死んでいて、私は原稿を書くたび悩んでばかり。世の中は簡単に答えの出ない問題であふれている。だから、フランスで始まった草の根の対話「哲学カフェ」運動を1990年代、日本に初めて導入した哲学者】の鷲田清一氏が続けている紙面です。この日は自身が大阪で始めた哲学カフェが30年近く継続されおり、その中身について綴られています。
「意見や考えを交える中で浮き立ってくるのは、相手とじぶんとの共通点ではなくむしろ差異である」つまり「人と人は異なる」を前提として言葉を交わしていくことに意義があるとしています。その中で特に注目したことは、難しい案件は「完治」ではなく「改善」を目指していくという考え方です。物事を別の目線で見直していくことによって、新たな着想が得られる可能性を高めるために、この「哲学カフェ」があると説明されています。うまく要約できていませんので、ユーチューブなどを視聴することも、理解がしやすいと思います。
カテゴリ:生き方
トランプ政権の行方
2025.03.16

おはようございます。
相変わらずの強いリーダーシップで国民の半数以上の支持を得、世界を混乱させているトランプ大統領ですが、支持される理由や世界の情勢に影響を与えている外交や経済手法、メディア戦略については冷静な目線で分析する必要があると思います。熱狂するアメリカ気質に踊らされているとも言えますが、すべてが悪いわけではないからこそ国民の「信」を得ているのも事実です。
紛争を終結させるための駆け引きは、強引でロシアの出方も注視しなければなりませんが、ウクライナは交渉のテーブルにつこうとしています。不本意であったとしても停戦にこぎつければ、これ以上犠牲者を出さない状況は生まれます。イスラエルとハマスについても同様です。もちろんお互いに絶対譲れないことがあるにせよ、結論を持ち越すことで一旦平和は訪れると思います。
経済政策はアメリカ第一主義で、多額の関税を相手国に課しています。これについては自国の利益を優先し、アメリカの経済を立て直そうとする目的があるため、他国との関係性が良くなるとは言えません。また、世界保健機構や多額の寄付金の出費をなくすことも、アメリカが福祉や治安に対し世界のリーダーシップをとり「グレートアメリカ」と呼ばれてきた真の意味から逸脱する政策となっていると思います。
メディアをさんざん利用し、フェークな情報で挑発あるいは混乱させ、世界の民衆を混乱に陥れている事実は決して正しい方法だとは思えません。
人命が奪われないことに関しては成果があることは事実ですが、その手法、その他の問題(環境、ジェンダー)については、独善的で偏った問題が大いにある政策が目立つと言わざるを得ません。なにがしかの反論や負の反応が生じてもおかしくないと思います。極端な揺り動かしが新たな火種を生まないとは限りません。
カテゴリ:政治・国際状況