憲法記念日
2024.05.11


おはようございます。
5月3日は「憲法記念日」でした。毎年訪れるこの日について身近な問題で憲法の意義を考えていくことは大切なことです。新聞3社(中日・朝日・日本経済各新聞社)の憲法に対する記事(3日)の量や内容について読み比べ違いから考えてみました。一般的に左派護憲派(朝日)、中道(日経)、右派改憲派(読売)を考えると、少々偏っている感がありますがお許しください。
さすがに朝日は様々なジェンダー、女性学者、一般市民、外国人、政治家、世論調査等々様々な視点から憲法を見ようとしています。中日も社説では当然取り上げていますが、量に関しては敵いません。
私の中で一番大きな問題はやはり憲法9条関連です。国会での議論をせず内閣によって様々な法律(戦闘機販売・敵基地攻撃能力の保持・防衛費倍増)が決定されていくことは、主権在民を逸脱した恐ろしい戦争への第一歩と言えないでしょうか?世論調査(朝日新聞社)においても76%が「9条があるから戦争をしないで済んできた」と回答しています。一方日本の防衛力が今のままでは「支障がある」との回答も47%あり、9条の存在意義と防衛力の見直しは交錯しているという結果でした。このような状況の下で、議論も不十分のまま先の防衛三法を決定したことは国民を欺いているといっても間違いではないと感じます。
25条の生存権においても生活保護受給額の引き下げに、違憲を訴えたシングルマザーに「控訴棄却」、介護と過労、生活苦にあえぐ中、我が子が「100均の筆箱をクラスメートに笑われる」など、憲法が「健康で文化的な最低限度の生活」を保障しているかどうかが疑わしい現実を示しています。他にも14条(平等原則などについても、外国人に対する職務質問などの差別的扱いについて疑問を投げかけています。
最も恐るべき問題は安部首相以来続く「自民党一党支配」です。有権者が政治家の勝手気ままを許してきたと言ってしまえばそれまでですが、衆議院3補欠選挙で自民党が全敗したように、本気で私たちが国民の代表を決める機運が高まれば、自民党が好き勝手をすることも防げたと思います。憲法、国会の仕組みを自らに都合よく利用していくような所業を許してはなりません。きれい事が大切にされる世の中であってほしいものです。「主権在民」の実際が守られるように働きかけていくことは、国民の義務であり権利でもあります。議論を避けるような政治が行われているならば、それこそ「憲法違反(違憲)」であると主張していかなければなりません。
カテゴリ:法律・権利・義務
こども心
2024.05.11

ブロックをつなげる、積み木を積む、並べる、パズルを当てはめる等の遊びは、結構な根気と集中力を必要とします。それぞれの好みや発達に合う課題を自己選択することで、欲求を満たしさらに難解な自己のイメージを作り上げようと頑張る力も、やはり小さくても積み重ねられた達成感、成功体験があってこそです。無理なく達成感を持てる素材、「つなげる」といったシンプルな玩具の扱い方さえ分かっていれば、どれくらい自分で時間をかけて遊ぶかは本人の自由です。
このような様々な環境が室内では重要です。あまりにも難しい課題ばかり、全身を使わない道具や玩具ばかりでは、子どもたちは「力をいっぱい使いたい!」といった、欲求が溜まってしまい、心がそわそわ、むしゃくしゃし、「怒り」、「鬱屈」などの感情に押しつぶされてしまう状況さえ起こってきます。身体を動かしたいといった気持ちは、自分の身体を発達させたいといった自然な欲求なのです。だから雨が降ろうが、災害が起きようが子どもたちには大切な機会なのです。
また、子どもたちにとって「自分の心を自由自在にコントロ-ルすること」はとても難しいことです。ある程度大人に理解してもらいながら、自分の欲求を満たすことができる環境を用意される必要があります。さらに子どもは日常生活品に対してもとても興味を持っています。ある程度慣れてくると、大人が「これを触ってもらうと困るな」というものに限って盛んに扱おうとします。そんな時、頭ごなしに叱るのではなく、ぜひ子ども目線から考えてみてください。叱られるよりも「感じた楽しさや思いに共感してもらう」ことが、本人の大きな力となります。密度の濃い関り云々というよりも、子どもの気持ちの理解者であるように努力することが、子どもの大きな心の満足、安心感を生み出します。そこが出発点で健全な成長発達が進んでいくと思います。
カテゴリ:発達
黄砂も役に立っている?
2024.05.11

おはようございます。
花粉の季節は黄砂【黄砂(こうさ、おうさ[注釈 1]、黄沙とも)とは、特に中国北部とモンゴル国(ゴビ砂漠・タクラマカン砂漠・黄土高原)を中心とした東アジア内陸部の砂漠または乾燥地域の砂塵が強風を伴う砂塵嵐(砂嵐[注釈 2])などによって上空に巻き上げられ、春を中心に東アジアなどの広範囲に飛散し、地上に降り注ぐ気象現象。あるいは、この現象で飛散した砂自体のこと】の季節でもあります。
正直黄砂は「目もかゆく、喉、鼻様々にも悪いものだ!」しかありませんでした。
以下《TSURINEWS》より引用-【そんな国際的嫌われ者である黄砂ですが、実は意外なところで我々の生活に役立っている事がわかってきています。その中でもユニークなのが「海の豊穣さに寄与している」というもの。大気中を飛来する黄砂は、湿った空気とぶつかると雨粒の核になり、地表面に落下します。また、直接落下するものもあります。これらのうち、海上に落下したものは海水と混ざり、主要成分であるケイ酸が海水中に溶け出すのですが、このケイ酸は、植物プランクトンである珪藻の餌となるのです。また、黄砂が吸着するアンモニウムイオンや有機物も、プランクトンの餌になります。(田中美穂・高橋和也『黄砂はプランクトンの栄養源? 』2014.9)さらに、黄砂に豊富に含まれている鉄は、海洋の植物プランクトンの光合成を活性化させる役割を果たしていることもわかっています。これらの作用により、通常は栄養塩が少なくなる岸から遠く離れた沖合でも、植物プランクトンの数が多くなることができます。(武田重信『黄砂が海と気候を変える 』)国際的な嫌われ者『黄砂』が海のサカナを育てる不思議 温暖化対策にも?大洋に群れる魚たち(提供:PhoteAC)中国から飛来する黄砂は、日本に来る前に東シナ海に降り注ぎます。その結果、東シナ海はプランクトンの多い海となり、結果として魚がたくさん穫れる豊饒の海となっているのです。】
どうでしょうか?少し黄砂に対する見方も変わりますね!人間にとって一見害ある対象も、自然界の中では大いなる循環でもあります。やはり地球は人間だけが生きている世界ではありません。常に「一方的な見方」をしないように心がけていくことが大切です。
カテゴリ:生き物・自然・人間