お知らせ

卒園生、転園生のみなさんへ17

2023.05.23

G7閉幕 朝
おはようございます。G7(先進国首脳会議)が21日閉幕しました。ゼレンスキー大統領訪問、グローバルサウス【アジアやアフリカなどの新興国や発展途上国-①オーストラリア…日米豪印の協力枠組み「クアッド」議長国②ブラジル…新興5カ国(BRICS)構成国③コモロ…アフリカ連合(AU)議長国④クック諸島…太平洋諸島フォーラム(PIF)議長国⑤インド…主要20カ国・地域(G20)議長国⑥インドネシア…東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国⑦韓国…対日関係の改善が加速⑧ベトナム…東南アジアの主要国)】首脳の招待等、昨今世界を取り巻く情勢が不安定な中、注目の大きい会合となりました。国内では爆弾事件の発生直後でもあり、凄まじい警備体制を敷いた開催となり、関連機関警備のご苦労は、並外れたものであったと推測します。
以前不安視していました、首脳の原爆資料館本館訪問は叶いませんでしたが、本館展示物を別場所で視ることで、実相を感じ取ってもらえたことに対し、広島開催の意義はあったものと思います。各国首脳の感想はそれぞれに核廃絶、過ちを繰り返さないという決意に満ちていたのではないでしょうか。しかし、核兵器禁止の具体的決定はなく残念にも思います。これからですね。
グローバルサウス首脳の考えは今後どのようになっていくのでしょうか?首相が中国やロシアに対抗していくため、新たな仲間を増やしていこうと招待された国々にも、様々な事情がありますので、そう易々とは協力体制は得られないことはわかっています。しかし今回席を共にし、議論ができる形を作ったことは大きな意味があったと感じます。こうしてお互い相容れない部分があっても、戦争という最悪の争い方をするのではなく、話し合いで妥協点を見出していこうとする姿勢は、大変人間らしい崇高な方法ではないでしょうか。
ウクライナ大統領の訪問目的が武器供与とグローバルサウス列国の理解協力の要請にあることは確かですが、「戦争の早期終結、平和維持を目的とした武装」には、やはり納得いきません。武器を使用すれば尊い命が失われることは、過去を振り返っても明らかです。
「武器を持つこと」が本当に抑止力となるのでしょうか?国同士が武力において均衡を保つことで、領土を奪われたり、攻められないという理屈は机上では通ります。しかし実際にその力を有した権力者は、本当に自制を利かすことができるのでしょうか?ボタン一つ、AIの出現、人間の過失、予期せぬ戦端の始まりについて「絶対安全」があり得ないのが、愚かしさを持つ人間であると考えておかなければならないと思います。行ってらっしゃい。

午後 蝶々の不思議

追跡調査のため マーキングのあるアサギマダラ

蝶は身近な生き物ですが、中々面白い習性を持っています。あまりに日光を浴びすぎると、体温が上がってしまうため、木々の間に間の日陰を翔びます。真夏などよく見ていると木陰を翔ぶ蝶の通り道があります。さらに地面にとまって水分を補給しているような場面を見かけることがありますが、これも水分を補給すると同時に排泄(おしっこ)することで体温を下げる(蝶は体温調節機能がない)、ナトリウム(羽を動かすための栄養)補給と考えられています。オスはメスを探してたくさん飛ぶため、給水、栄養補給活動もほとんどがオスの蝶だということです。
アサギマダラをご存じですか?日本で唯一渡りをする蝶です。実に優雅に翔ぶ姿は、まさに「てふてふ」と表されるにふさわしく感じます。南の島から北の大地まで2,000㎞余りを飛行します。その理由が気になりますね。一説では繁殖範囲を広め子孫繁栄を持続しようとしている。と言われています。近いところで運が良ければ「久屋大通公園フラリエ(バタフライガーデンを作っています)」で以前たまたま出会うことができました。その時はとにかく感動でした!幼虫時の食草はガガイモ科の葉、成虫はフジバカマの蜜を吸うことが知られています。フラリエへはフジバカマを目当てのアサギマダラが、北上または南へ帰る途中に寄ったのだと思います。ガガイモ科はアルカロイドという毒を含んでます。この葉を選んだのは外敵に食べられないための自衛です。それぞれに食草が異なるのは、他の種類との競合を防ぐことも目的にしています。とにかく種の繁栄は何にも代えがたい要素のようです。
鳥類、昆虫、植物の特徴に触れ、様々な生き物が立ち寄ってくれれば、子どもたちにとって感性が育つ絶好の環境になります。鳥が糞を落とせば様々な植物が運ばれてきます。そんな生き物の循環を学べるチャンスでもあります。また、道具箱にある使い慣れた様々な器(お椀)、調理道具(ざる)、玩具(スコップ)があることで、生き物との関りの際、子どもたちの知恵は生き物(人以外)と物と人との関係性の中で自発的に発達していくでしょう。この環境を整えることこそ子どもたちの頭と身体を使い切るにふさわしいと思わずにはいられません。

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