グレートアメリカ!?
2025.03.01

おはようございます。
ウクライナ戦争の停戦に向けたトランプ氏の強引?取引?調整が波紋を広げています。当事者、近隣諸国、欧州を参加させず米ロのみで交渉を進めていくことは、個人取引としか言いようがありません。結果的に停戦が実現し多くの人の命が救われることは間違いなく当事者も世界もが望むことですが、その後の「法律による秩序遵守」に対し、大きな間違った方向性を示すことが心配です。
23日の中日新聞社説では「アメリカの偉大さ」について解説しています。今までアメリカは世界の紛争、食料、難民、児童福祉、保健衛生に対して他の大国さえなしえない、多大な支援と金額的援助を行ってきました。このような意味で「グレートアメリカ」であったはずです。トランプ氏の求めている「グレートアメリカ」は、自分たちだけが裕福と幸せな生活をつかみ取ろうとする考えにすぎません。「グレート」の意味が全く違います。目に見える「お得」は国民には分かりやすいのですが、アメリカ人に対する長期的な視点での「信用」、「誇り」といった目に見えない価値は失われ、グレートなアメリカは衰退していくことでしょう。
日本は戦後急激な高度成長を成し遂げました。しかし反面失ってしまった教育力、良き伝統がどれほどの大きな価値ある存在であったかに気付き始めています。アメリカンドリームで最大の価値は、民主主義であり権威主義ではないこと、多国籍な人々を受け入れる寛容な考えを持っていること、そして出自や貴賤にとらわれず、懸命に努力すれば誰もがチャンスをつかむことができる偉大な国であることを、見失わないでほしいと切に願います。
カテゴリ:政治・国際状況